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それぞれのエベレスト

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2020年4月23日スタート! 1 か月後の 5 月 23 日を目標に毎日エクササイズを行い、7 年前の三浦雄一郎のエベレスト登山記録(豪太遠征日記)の同日をトレースしながら累計… もっと読む
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2013年4月26日

キャンプ2からカトマンズへ 朝起きて食事をする。ついに今日、ヘリコプター下山を行う。ヘリコプターは昨日一日待ちぼうけであった。今日は本当に大丈夫かと一抹の不安がよぎる。父の酸素も残りわずかである。C2にあるすべての酸素をかき集めてきても、今、父が吸っている酸素が最後のボトルだ。もし、これを使い切ったら、父は無酸素でここから下りなければいけなくなる。 昨日、アイスフォールが崩落、その後急ピッチで修復されたがBCから追加の酸素を要求しても、今日までに父を歩いてアイスフォールを

2013年4月25日

下山の判断 今朝起きると、身体のいたるところが痛かった。昨日、13時間もかけてローツェフェースを降りてきた。この時、父をサポートしながら足を踏ん張り、体をひねったり、ロープを引っ張ったりしていた。そのためから全体まんべんなく疲れている。全身運動である。この運動をどこかのトレーニングジムで再現できたら「エベレスト流トレーニング」として売り物になるのではいかと考えたが、これをまた街の中でやろうとは決して思わないだろう。 隣を見ると父もどうにか上半身をおこして小便をキジビンにし

日本人初登頂から50年

本日5月11日です。本来であれば7年前と始めるのですが、今日は、日本人エベレスト史にとって、とても重要な日でもあります。それは植村直己氏、そして松浦輝夫氏が日本人として初めて、エベレストの山頂に立った日でもあります。1970年なので、今日で50周年ということになります。皆でそのことを胸にトレーニングを頑張りましょう! 本日のMIURA流クライムビクス 三浦豪太が考案する『MIURA流クライムビクス』を動画で詳しく紹介しております。以下の種目をクリックしてみてください!一緒に

30年ぶりの再会

本日は2020年5月10日です。7年前のこの日、僕たちはプモリのキャンプ1(C1)からベースキャンプ(BC)まで降りてきました。その間に、ラインホルト・メスナーと父親が再会しました。ラインホルト・メスナーは、1978年にエベレストに無酸素登頂しました。まさに『鉄人メスナ』ーと呼ばれていたのは、この方ですね。うちの父親とは友人同士で、30年ぶりの再会だったそうです。二人の、超人同士の再会、ハグを見て、すごいなと、すごい友情だなと思いました。 皆さんも長いコロナ生活、友人とも会え

負けない身体作り

本日は、2020年5月9日です。7年前の今頃、僕たちはプモリのキャンプ1(C1)で高度順化をしていました。すると、BCから僕たちのシェルパの一人が盲腸に、もう一人は虫歯がひどい、ということで急遽レスキューヘリを呼んで、彼らをカトマンズに連れて行くことにしました。ということで、皆さん、いくら体力があってもエベレストに登れません。体調を万全に整えて、新型コロナにも負けないように、いつも体調管理を頑張って気をつけてください。 本日のMIURA流クライムビクス 三浦豪太が考案する『

可逆性の原理を知っていますか?

"7年前の今頃僕たちは、ベースキャンプにいました。つい先日、C2から降りていたのですが、実際のアタックまでには天気が安定するまでしばらく時間がかかると言うことで、じゃあどうしよう、プモリに行こうじゃないか!と言うことで、明日からプモリへ向うことが急遽決まりました。慌ただしく準備をしています。 トレーニングですね、意外に外に出ると、雨だったりとか、呼び止められたとかあります!そんな時でもどんな状況でも、楽しみながらやってみましょう!皆さんがんばってください!" 本日のMIUR

予定変更!アタックの日までにできることを

7年前の今頃僕たちは、ベースキャンプにいました。つい先日、C2から降りていたのですが、実際のアタックまでには天気が安定するまでしばらく時間がかかると言うことで、じゃあどうしよう、プモリに行こうじゃないか!と言うことで、明日からプモリへ向うことが急遽決まりました。慌ただしく準備をしています。 トレーニングですね、意外に外に出ると、雨だったりとか、呼び止められたとかあります!そんな時でもどんな状況でも、楽しみながらやってみましょう!皆さんがんばってください! 本日のMIURA流

1970年エベレスト大滑降から50年

本日はエクササイズ休養日。50年前の今日、1970年5月6日は三浦雄一郎がエベレストの8千㍍地点から大滑降した日、冒険の歴史の1ページを開けたと称される一大チャレンジでありました。その記録を撮影した映画「エベレスト大滑降」はカナダの映画制作会社にて再編集され1976年、第48回アカデミー賞の記録映画部門でオスカーを受賞。 当時の想いを綴った手記です。お読みいただけましたら幸いです。 生と死の2分20秒 <1970年5月6日三浦雄一郎手記>幸いスタート地点の雪は氷上の硬い雪

ベースキャンプでできるエクササイズ!

本日は5月4日、2020年です。7年前の今頃、僕たちはベースキャンプ(BC)でゆっくり休んでいました。本日のメニューの中にスロージョギングがありますが、このスロージョギング、実はベースキャンプでも行っていたトレーニング法の一つです。福岡大学の田中宏暁先生が作られたこのトレーニング方法、小さなスピースでも十分にトレーニング効果のある画期的なトレーニングです。是非、皆さんやってみてください! 本日のMIURA流クライムビクス 三浦豪太が考案する『MIURA流クライムビクス』を動

疲れ具合でトレーニングも見極めよう

本日は5月3日、2020年です。7年前の今頃C2からベースキャンプに降りて行った所です。標高差約1000mを降りると、身体はですね。ものすごく楽になるのですが、同時に今まで身体を酷使してきた分、身体はすごく疲れ重くなります。肉体的な疲れ、しっかり寝てください。精神的な疲れは逆に身体を動かすと楽になります。皆さん、今日も頑張ってトレーニングしてください! 本日のMIURA流クライムビクス 三浦豪太が考案する『MIURA流クライムビクス』を動画で詳しく紹介しております。以下の種

過負荷の原理で少しずつレベルアップ!

本日2020年5月2日です。7年前の今頃僕たちは、C3(7000m)を目掛けて歩いていました。標高は7000mなので、酸素はどんどん薄くなって体は辛い でも。それが高度順化です。辛いところに身体を合わせると、また今度そこの標高に行った時に、少しは楽になります。トレーニングも同じです。過負荷の原理と言いまして、普段より辛いことをすると、体は強くなる、ということです!皆さん、トレーニング頑張ってください! 本日のMIURA流クライムビクス 三浦豪太が考案する『MIURA流クライ

自分なりの楽しみ方を発見しよう

本日2020年5月1日です。7年前の今頃、僕たちは、C2(6400m)にて高度順応していました。せっかく1日居たので、スキーを担いでローツェフェイスの取り付きまで行って、スキーをしようと行ってきました。毎日のトレーニング、高度を上げる、ということですけども、なかなか単調なプログラムが多いです。でも、その中でも楽しみを見つけて、自分なりのトレーニングを楽しみ、発見をしてください。頑張って! 本日のMIURA流クライムビクス 三浦豪太が考案する『MIURA流クライムビクス』を動

ながらトレーニングで楽しく体を動かそう!

7年前の僕たちはC1からC2(6400m)に向けて歩いていました。ウエスタンクームというダラダラと長〜い回廊なんですけれども、ここをゆっくりゆくりと上がっていきます。標高差はそこまで稼げないのですが、ここはもう6400m。息も絶え絶えで歩いていました。こんな時に僕たちは何を考えているのかというと、周りの景色を見ながら、エベレストを見ながらそれだけで癒されます。一方で、皆さんが行っている室内でのトレーニング。結構地味です。地味に標高を上げていると思います。そんな時、もし今回用意

水分補給も忘れずに!

本日2020年4月29日です。7年前の今日は、ちょうどC1に向けてアイスフォールを抜けている。そんな出来事がありました。アイスフォールですね、 エベレストと言ったら寒いところを想像しがちだと思うのですけども、昼間は30度を超えます!山の上に行って、物凄く暑い思いをしていました。この時に重要なのが水分補給!皆さん、毎日のトレーニング頑張っていますか? 水分補給も忘れずに行ってください! 本日のMIURA流クライムビクス 三浦豪太が考案する『MIURA流クライムビクス』を動画で