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大解剖!三浦法律事務所STAFFの仕事AtoZ Vol.5:秘書業務①「事務所立ち上げメンバーが語る”今まで”と”これから”」

2019年1月に30人の弁護士と3人のスタッフでスタートした三浦法律事務所(以下、M&P)は、2021年11月現在、弁護士66人、スタッフ26人にまで増えました。事務所の成長に伴いスタッフの増員も積極的に行っており、2020年からはスタッフの新卒採用も実施しています。

スタッフの採用活動を行う法律事務所が一定数ある一方で、法律事務所で働くスタッフの業務について知るチャンスが少ないと筆者が感じたことからスタートした本連載「大解剖!三浦法律事務所STAFFの仕事AtoZ」。5回目となる今回は、「秘書」という職種に焦点を当てました。

話を聞いたのは、M&Pの立ち上げメンバーとして、Day1から今まで事務所を支えてきた星野加奈さん。M&Pの秘書業務を詳しく聞く前に、設立当時から今に至るまでの話を聞きました。

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ーー星野さんはM&Pに入所する前はどんなお仕事に就いていたんですか?

星野加奈(以下、星野):航空会社で約3年間、グランドスタッフとして勤務していました。チェックイン業務や到着便の対応、政府専用機やチャーター便の対応をしていました。また、通常業務に加えて企業理念をどうやって浸透させるかなどを話し合うフィロソフィー教育に関するコミッティに所属していました。2年目からはOJTも担当していましたね。

ーー航空業界から法律事務所の秘書に転身したわけですが、未経験の業界、しかも業務開始前の会社(法律事務所)に入社(入所)することに抵抗や不安はなかったんでしょうか。

星野:本当は転職するにしても3年は働いてから、と思っていました。ですが、会社(法律事務所)の立ち上げに参加できるチャンスはめったにないと思い、3年弱で転職を決意しました。期待感の方が大きかったので不安はありませんでした。

ーースタート時はやはり大変でしたか?

星野:前職は大企業だったので、マニュアルも豊富にそろっていて、それを読めば基本的な業務は一通りできるように整備されていました。それに比べれば不便なこともありますし、そのマニュアルを自分たちで作らなければいけないといった大変さもありますが、どうすれば効率化できるかを考えるのが楽しいです。

ーー開設当時で印象に残っていることはありますか?

星野:とにかく備品の文房具1つとっても何もない状態でした(笑)。開設時にクライアントの皆さまから頂いた、たくさんの胡蝶蘭を運んだことも記憶に残っています。

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M&P開設当時(2019年1月)のエントランスは、クライアントの皆さまから頂戴したお祝いのお花が所狭しと置かれていました

ーーM&Pも2021年12月で丸3年を迎えます。3年やってきてどうでしたか?

星野:この3年間でかなり組織として形ができてきたなと実感します。また、弁護士もスタッフも、とにかく人が増えました。人数の増加に加えて、リモートで勤務する日も増えているので、メンバーと直接顔を合わせる機会が減ってしまいました。全員がフランクにコミュニケーションをとれるカルチャーがM&Pの良さだと思っているので、規模が大きくなってもこの良さは保ちたいです。

また、秘書業務に加えて採用活動に携われたことも印象深いです。3年前まで業界のことを何も知らなかった自分が学生に説明する担当を任せてもらえるとは思っていなかったので、うれしく思っています。

ーー星野さんが仕事をするうえで心がけていることは?

星野:優先順位をつけて、効率よく業務を進めていくことです。M&Pの秘書の仕事は業務範囲が広いため、マネジメント能力が必須です。時には仲間と業務を分担しながら、テキパキと処理していきます。

特に入所当初は秘書の人数が少なかったこともあり、「誰かが教えてくれるから」と待つのではなく、自分で調べて、それでもわからなかった時に質問するように心掛けていました。今は、与えられた仕事をこなすだけではなく、期待を上回る成果を出すことに注力しています。

ーー今後の目標は?

星野:業務に必要な専門知識を深めて自分の強みとなる分野を作ることです。「この分野なら、星野に聞けばわかる」とスタッフや弁護士に信頼していただける存在になりたいですね。

また、今年は新卒一期生のOJTを担当しました。今年良かった点は、来年入所する二期生のOJTでも継続していきたいですし、悪かった点は改善した上で来年に活かしていきたいです。

ーーOJTをやってみてどうでした?

星野:自分自身が3年前に右も左も分からなかったときのことを思い出しました。OJTは、教える人によって内容に差が出てくると思います。私は標準を教えつつ、独り立ちしたときに困らないように応用についても教えたいと考えています。

OJTを担当することで、教わる側が何を求めているかを深く考えたり、理解できるようになった気がします。なので、人を見るという点は成長できたのかなと思います。

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次回予告:秘書業務②「M&Pの秘書業務を深堀りする」

次回は星野さんに「M&Pの秘書業務ってどんなことしてるの?」「M&Pの秘書業務のやりがいや大変な点は?」といった点を聞くことで秘書業務を深堀していきます。

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Author

平川 裕(三浦法律事務所 PRマネージャー兼アドミニストレーション・グループ マネージャー)
PROFILE:大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年からファッション業界紙「WWDジャパン」の編集記者として、同紙におけるファッションロー分野を開拓する。同時にバッグ&シューズ担当としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材も行う。19年6月から三浦法律事務所のPRマネージャーを務める傍ら、フリーランスのファッションジャーナリストとしても活動する

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