私の不平不満は、ちっぽけなものです(エッセイ)

私は昔、よく、周囲の人たちから出来の悪い人間だと思い込まされてきました。

確かにスポーツはできない。勉強もできない。鈍い。トロい。友達(?)に付いていけば金魚のフンと言われる。上級生から下級生にもバカにされるのが日常茶飯事。

それが学生時代の私でした。

それらの人たちを見返すために、私は私の人生を特別なものにしたい。そう思うようになり、精神の病を患うことになりました。

そういう私を私は特別だと思い込みたい気持ちがあったのですが、これらの出来事なんて何も特別なことではない。

至って普通の人にも、よくあることなのです。

だから、私は特別じゃない。

誰も私のことなんか気にしていない。

それがデフォルト状態であり、私が暗いのは過去の人たちの影響もあるだろうけれど、もういない人たちのことで苦しむのは、本当に時間の無駄でした。

私は私が好きなように生きていい。

他人の評価なんて気にしなくていい。

ただ、自分の責任は自分で取れよ。

それだけのことなのです。

常に頭痛が付きまとうこと以外は、概ね満足のいく人生になってきました。

今の私は老いるのが怖いです。

それ以外は、それでいいと思える。

そんな感じに思えます。

世界を変えるなんて大層なことを思い込んできましたが、もういいや。

そろそろ大人に近づこうと思います。

ちっぽけな悩みはゴミ箱に棄てて、私は私を生きる努力をします。

もう、いいのです。

好きに生きて、逝きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?