ご馳走さま

若者に問いたい「ご馳走様でした」という言葉

先日、今暮らしているマンションの13階から2階に引っ越しました。
同マンション内を縦移動ということで、ケチって自力でやっちゃえとナメて掛かったら、3日間も時間を費やすという... 痛い目にあいました...

結論!引越しはプロに任せよう!
引越しという行事ごときで、家庭崩壊を招く危機を回避できますw
あります!お金で買える価値、ありまーす!

さてさて今回は、
非常に説教くさい、老害だと言われそうな話題を
ブッこんでみたいと思います。

**あえて若者に問いたい、

「ご馳走様でした!」って言ってますか?**

そもそも「ご馳走様」ってなんだ?
ってことなんですが、

簡単に言うと、
食材を手に入れるのも、作るのも、大変だった大昔、そんな大変な状況のなか、振る舞ってくれた食事に対して敬意と深い感謝を表し「ご馳走様」という言葉が生まれた、ということ。

じゃあ英語圏では?

英語圏ではぴったり訳せる言葉は無いようです。

代替する言葉としては
「素敵な食事をありがとう」的な表現。

やっぱ、「ご馳走様」って日本語独特の表現力豊かな素敵な文脈の言葉だと思いませんか?

ちなみにお相撲さんが使う「ごっつあんです!」
は、「ご馳走さまです!」が訛ってこうなったと言われています。

角界には、タニマチ(谷町)と言われるひいきにしてくれる客、要はパトロンがお相撲さんをサポートする文化がありますが、

食事代など自分で払うことがほとんどないとも言われており、
そりゃー「ご馳走様でした!」「ご馳走様でした!」「ご馳走様でした!」と連呼すれば訛って「ごっつあんです!」と簡略されるのも頷けるところ。
挙句には、「ありがとうございます!」の意味になっているし...

さて、「ご馳走様」の語源を説明して前置きが長くなりましたが...

私自身が、感じる違和感として、

最近、私の周りの若者と飲むと、この「ご馳走さまでした!」という当たり前のコミュニケーションができない人が増えているな~と実感します。

(※若者という言葉でひとくくりにしてごめんなさい。もちろんできている方もいるので、その方は無視してください。)

私はいい歳したおっさんだし、立場上もあり、ご馳走する機会も多いのですが、

帰り際「お疲れ様でーす」で終わることが多いことに非常に違和感を感じます。
帰りの挨拶も大事だけど、せめて「あざまーす!」くらい言えよと。

すみません、ちょっと愚痴っぽくなりました...

上記でも説明したとおり、
「ご馳走様でした」という言葉って
すごく素敵な日本語じゃないですか。

別にご馳走したことへの見返りや媚びが欲しいわけでは全然ないのです。
挨拶するように、当たり前のコミュニケーションじゃないの?と私自身は思っているので違和感を感じるんです。

感謝の気持ちを伝えるコミュニケーションが取れない人間が、社会で、まともなコミュニケーションが取れるのか?
ひいては、人の心を動かすプランニングができるのか?
ということをも危惧するのです。
(仕事柄狭い表現ですみません...)

ましてや、クライアントにご馳走してもらう機会だってあるかもしれない。
その時、普段言えない「ご馳走様でした!」を言えるのかと心配になります。

私も若いときは、先輩によくご馳走になりました。
こんな自分にも時間とお金を掛けてくれる先輩に対して、誰に教わるでもなく、せめてもの感謝の気持ちで「ご馳走さまでした!またお願いします!」と言ったものです。
(さすがに週5日誘われるとしんどいな~と思ったけど、それはそれとしてw)

私の周りの若い子は非常に優秀だし、自分の意見をしっかり持っている子が多いです。

だけどもし「ご馳走さまでした!」の一言が言えてなかったとしたら?
ネガティブなイメージを持たれてしまうことがあるのも事実、
こんな小うるさいオッサンがいるのも事実、

終わりよければすべてよし。
「ご馳走さまでした!」が言えないのは、もったいないとしか言いようがない。

こんなことを書いているうちに...

自分は、本当に歳をとったな...
説教くさいオヤジだな...
そんなオヤジとは飲みたくないだろうな...

と心折れそうになりましたが、

もし無知から「ご馳走様」を使ってなかったという方がいれば、ぜひこれを機会にトライしてください。
おじさん、飛んで喜びます。

最後にもう一度言わせてほしい!
「ご馳走様でした」は本当に大事!

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