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アメリカ横断鉄道ひとり旅(9)~アイオワ&イリノイ州の穀倉地帯

カリフォルニア・ゼファー号は、コロラド州のデンバー駅を前夜7時すぎに出た。デンバーは、始発のサンフランシスコからシカゴまでのほぼ中間地点にあたる州都だ。

そこからは、リンカーンやオマハ駅などのあるネブラスカ州を夜通し走り抜けていく。

アムトラックの時刻表から前もってわかってはいたが、ネブラスカ州の走行が夜なのは残念だった。

というのは、中生代後期白亜紀( 今から 6,500万年から9,900万年前 )にはネブラスカ州の大半は大きな海に覆われていて、その海はモササウルス、イクチオサウルス(魚竜)、プレシオサウルスらが占領していたという。

映画「ジュラシックワールド」であのT-レックスでさえもかなわない、海の王者モササウルスである!もちろんモサが好物のアンモナイトも沢山いたはず。そのころの海洋生物や動植物の骨格化石が泥に埋もれて岩の中で硬くなり、今日のネブラスカの渓谷の岸や川の流れに沿って現れる石灰石となったそうだ。(wiki)

そりゃあ、今とは全く異次元の世界だけどーー少しでもその気分を味わってみたかった、空と大地を眺めながら。

アイオワ州に抜ける朝7時頃、空がようやく明るくなってきた。

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そこからはえんえんと似たような景色が続く。たぶん豆やトウモロコシ畑でなかろうか。

地平線まで続く畑を毎日見ながら終える人生、またはそれが退屈で出て行っただろう人・・・ここに住む人たちにとっては日本の風景は魅力的かもしれないな、と思ったりした。

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きのうからの乗物酔いは収まったものの、食欲がない。お粥もあるよ、と乗務員は言ってくれたが、胃弱のときに私がほしい和食のお粥からはほど遠い。しかたなくサラダだけもらった。

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白飯、おにぎり、みそ汁、焼き魚、卵かけご飯、納豆、焼き海苔、漬物・・・・あー食べたい、日本食!

隣のオジサンが食べてるメニュー定食のこんなのじゃなくて(ゴメンナサイ)・・・・・

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この昼食の始まる1時間くらい前には、列車はアイオワとの州境を流れるミシシッピ川を渡り、イリノイ州に入ったのだった。

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To be continued.

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