つきのふね / 森絵都


ナイトブルー。


歩道橋、

見たこともない。

輪郭は水で濁ってボヤボヤで

人の影も光もない、

月明かりに照らされたような色。

ハッキリと。

物語の中だけに存在する歩道橋

が思い浮かんだ。

ナイトブルー

の文字を見て。

あの日、あんなことをしなければ...。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む孤独な日々で、唯一の心の拠り所だった智さんも、静かに精神を病んでいき―。近所を騒がせる放火事件と級友の売春疑惑。先の見えない青春の闇の中を、一筋の光を求めて疾走する少女を描く、奇跡のような傑作長編。あらすじ(ウラスジ引用)

初めてかも。学校の図書室で2時間いや3時間いや1時間ぐらい(読み始めた時間分かんない)夢中になって読んだの。

専ら借りることしかしてかいからな〜。と手を頭の後ろで組む。

テスト勉強しに行ったのに早速本棚に向かっちゃって、点数が心配でしょうがないよおおおお。特に倫理。

まあそんなことも良しとしちゃうぐらい、いや忘れるぐらい、次へ次へ。

何ページだか、くっとなる文章を見かけた。

「人間、よくなるよりも悪くなるほうがらくだもんなあ」

気づかないうちに気づくんだよなあ、。しみじみ。

なぜかあ行に置いてあったこの本をそっとしまう。その時見つけた永遠の出口、次学校で読む時はこれだな。

何時間かかってもいいから一度で読破することをオススメします。


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