チルドレン / 伊坂 幸太郎
最近携帯を触る時は、ブルーライトカットの眼鏡をするようにしている。
つけたからといってなんの変化も感じられないのだけれど、気持ち的になんとなく。
眼鏡って、どんなに綺麗に拭いても、外したほうが綺麗に見えるんですよねー。
たぶんそう思うだけなのかもしれないけど、でも、そう考えるとやっぱり、心の持ちようで捉え方や感じ方も変わってくるんだなと思う。
自分が思っているよりも、感情というのは大部分を占めているのかもしれない。
その日その時々のテンションや体調で思うことは違うと思うのだけれど、チルドレン、面白かった。
前に一度読んだことがあるけど、その時は確か、あんまり面白くないという印象だった。
残念ながらその時は感想を書くという行為をしていなかったし、留めておこうとも思わなかったので、本当にそうだったかは分からない。
けど、そうだった気がする。
それからあまり伊坂さんの本は読まなくなったんだ、そう言えば。
やっぱり自分では気づかない変化がどこかで起きていて、感じ方が変わったのか。
或いは、2年前ちゃんと読んでいなかったのか。
サブマリンを読むためだけに読み始めたはずが、足をばたつかせている間に読み終わってしまった。
鼻で笑う話ばかりだったが、それが私にとっては心地よい。しっくりくる面白さ。
どんなたとえも可笑しくて、でも妙に納得がいく。短編なのに、いつの間にか語り手の立場にもっていかれる。もっていくのがうまいんだなきっと。
なんで2年前はあんなにつまらないと感じたのか分からないほど心を掴まれた。
いやほんっとに不思議。
なに?そんなに幼かった?笑
大人になったと言われればそれで終わるものだけど、んー、あんまり納得いかない。
なんで?なんで?!
まあ考えても分かんないし、あの時の自分がどうだったとか覚えてないし、埒が明かないのだけど、どうせすぐこんな思いどっかに飛んでくからアイス食べて忘れることにする。
そしてサブマリン読む。
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