生命式 / 村田 沙耶香

スラスラと体に入っていく。

想像せずとも寒慄を覚える内容だが、身近で美しい言葉の羅列に違和感は皆無だ。

生命、内蔵、感情、あらゆる人の面を弄りそっと仕舞う文章の仕草にいつの間にかうっとりしてしまう。

それは本を開く度に襲う。その快感を求め何度も道草をしてしまうだろう。

次第にこの本の分厚さや重さにも慣れて物足りなさすら感じてくるに違いない。

このような刺激はそう簡単に出会えるものではない。

村田沙耶香さんを味わうなら生命式、と薦めてくれた柿喰う客のあかりんさんには感謝です。

恐惶に陶然とする12篇をお楽しみ下さい。

夜中2時に書きました。テンション変。


10 「 生命式 / 村田 沙耶香 」


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