凍花 / 斉木 香津
難しい言葉も、知らない言葉も、かっこいい言葉もない本は珍しい。
柚香から直接話を聴いている感覚に嵌った。
仲の良い3姉妹だったが、長女が次女を殺害した。 残された長女の日記を手にした三女は、その動機を探る。 人の本心はどこまで知ったほうがいいのか。 知りたいけれど、知らないままでいたほうが幸せなのかもしれない。 ある家族をめぐる慟哭のミステリー。あらすじ(ウラスジ引用)
かなり焦らされた。
読んでも先に進まない柚香の心情。
何十ページか読むごとにスマホに手を伸ばしてしまった。
とてつもなく飽きるのだ。
でも解説を読んで納得した。
自分の痛いところを私が気づかないうちについていたのか、と。
それに最後の最後まで全く気づけなかった自分に感心する。
まあそんなもんだよな、と。
これは私のいいクセでもあり悪いクセでもある。
でも本当にそんなもんなんだよな。
そうか、月みたいにまるく繋がってるのか。私はずっと紙のようなものだと思っていたな。ここは印象的だった。すごく。
夜中に大声で歌うおじさんは一体何なのだろうか。お酒の飲み過ぎにはご注意を。
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