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3つの好きな映画|ラテンアメリカ篇

緊急事態宣言解除後、初めての週末。

とはいっても、いきなり海外旅行に行くこともないので、ひとまず世界の都市について考えてみるのもいいかと。


コロナが安心な都市の概念を変える

"世界で一番安全な都市ランキング2021"をEconomist Intelligence Unitが発表。

1_ コペンハーゲン(デンマーク)
2_ トロント(カナダ)
3_ シンガポール
4_ シドニー(オーストラリア)
5_ 東京(日本)

全体としてはアジア太平洋の都市の評価が高く、中東の都市の評価が振るわなかった、とのこと。

今回のランキングで影響を及ぼしたポイントは、デジタルセキュリティ交通インフラの2点。

ビジネスのオンライン化が進む中、デジタルセキュリティーがより重要になり、人々の移動習慣も変化して、インフラの安全性への評価も変わる。

よって、デジタルに対して遅れをとる東京は、昨年から順位を落とすことになる。

新型コロナウイルスが、都市の安全の概念を変えた、と。


危険な都市とラテンアメリカ

人口30万人以上の世界の都市を対象として、最も危険な都市ランキングもネットで見つける。

1_ ティファナ(メキシコ)
2_ アカプルコ(メキシコ)
3_ カラカス(ベネズエラ)
4_ シウダービクトリア(メキシコ)
5_ シウダーフアレス(メキシコ)
6_ イラプアト(メキシコ)
7_ シウダーグアヤナ(ベネズエラ)
8_ ナタール(ブラジル)
9_ フォルタレザ(ブラジル)
10_ シウダボリバル(ベネズエラ)

都市名だけみてもピンとこないけど、国名を見れば一目瞭然。
なんと、すべてラテンアメリカ。それもたった3カ国でTOP10を独占する。
世界のランキングなのに。。

10位以下に目を向けても、コロンビアホンジュラスジャマイカなどなど、ラテンアメリカの国がごろごろ。。

危険な都市がたくさんあることはなんとなくイメージしてたけど、中東やアフリカを含めた都市で考えても、ラテンアメリカが上位を独占するのは、全然イメージできていなかった。。。


ラテンアメリカの映画

と、いうことでラテンアメリカの映画TOP3。

スラム、麻薬、ギャング、不法移民、先住民、入植者、アマゾン川、

ラテンアメリカと聞いてイメージするキーワードもあれば、そうでないものもあるかもしれないけど、ニュースでは得られない現地のリアルを感じる3つの映画。

映画を見れば、もっとラテンアメリカについてわかる、はず。


シティ・オブ・ゴッド/ブラジル・2002

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スラム街を舞台にストリートチルドレンの抗争を描く。

子供達が当たり前のように銃を持ち、麻薬に手を染め、強盗を繰り返す。

しかも、実話を基にした映画

それでいて、圧倒的にスタイリッシュな映像と音楽で、怒涛のように駆け巡る。出演者は現地のスラム街の素人からオーディンションで選んでいるので、全ての所作に違和感がない。

リアリティとエンターテイメントの絶妙なバランス感

これまでに1500本以上の映画を見てきたけど、その中でも、かなり上位に入る大好きな映画。


闇の列車、光の旅/メキシコ・2009

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ホンジュラスからメキシコ経由でアメリカに不法入国する話。

誰か一人殺さないと入ることが許されないギャングの世界は、位が高くなるほど刺青の量も多くなる。

脚本はフィクションだけど、綿密なリサーチの上につくたれた映画のため、完成後にみた本物のギャングからも「違和感のない内容」という、名誉?な評価を受けている。。

フィクションではあるが、世の中の真実を写したロードムービーでもある



彷徨える河/コロンビア・2015

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アマゾンのジャングルを彷徨い、その大河をカヌーで遡っていくロードムービー。

といっても、単なるアマゾン旅行記ではない。
登場人物は白人の研究者と先住民だが、よくある白人からみた先住民という目線の映画ではない。

あくまでも先住民の視点から映し出される物語

その上、白人民俗学者は現地の言葉を話せるので、映画から聞こえてくる言語は、常に先住民族の耳慣れない言語で、とっても聞き心地がよい。

先住民を演じる役者には、現存するオカイナ族の最後の一人が演じているところに、映画の本気を感じる。


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