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子どもの"大切"を、大切にする

少し前、私のnoteやInstagramを見た元同僚から

「最近の松本の文章を読むと、
 なんだか泣きそうになる…」

という趣旨のDMが届きました。


私の"最近の文章"とは

子どもの命が一番大事だよね
学校は子どものための場所だよね
学校はいつでも、子どもの居場所でありたいよね

というもの(…のことだと思う)。


実はこれ、私が最近になってようやく言葉にすることができるようになってきたこと。

以前からずっと大切にしてきた想いではあったんだけど、でも、だから「この人なら分かってくれる」と感じる人にそっと打ち明けるだけに留めてたこと。


だって
自分が大切にしているものを
人から雑に扱われることほど
傷つくことってないじゃない。


でも、いつまでもそんなこと言ってられないなと思って、最近になってようやく、自分の根っこにある「どうしても譲れないもの」を外に出し始めたのです。


本当に少しずつ出してみて感じることは
「分かってくれる人、意外とたくさんいた」



別に私と同じものを、
同じくらい大切にしてくれなくていい。

ただ「あなたはこれをこんなに大切にしてるんだね」と返してもらえることに
「分かったよ」と受け止めてもらえることに

とてもとても、安心する。


私はここに居てもいいんだという安心。
私が大切だと思うものを、大切にしててもいいんだという安心。


そして思う。
"子ども理解"って、こういうことなんじゃない?



子どもを指導するとか支援するとか聞くと、
なんだかテクニカルなことを考えてしまうんだけど

指導や支援のための"情報"として
子どもを理解しようとしてしまうんだけど

本当はそんな表面的なものじゃないんじゃない?



私は仕事柄、毎日のように子どもの"情報"を質問されます。

この子の特性って何ですか?
どんな支援が有効ですか?
なんで嘘つくんですか?
なんで言ってることが分かんないんですか?
どうやったら宿題やりますか?
静かにさせとくにはどうすればいいですか?



私は時々、聞き返します。

この子はどんな時に熱中するんですか?
この子が一番大事にしてる時間はいつですか?
この子が譲らないことは何ですか?



おやっ?と思った時に聞き返すようにしているのですが、そんな時の回答は大体同じ。

「それは知りません」「分かりません」
「どうせ大した意味なんて、ないと思いますよ」

「で、そんなことより結論は何ですか?」




子どもを取り巻く大人の仕事は
子どもに関わる仕事に就くと決めた人の仕事は

子どもの命を守ることだと
私は信じています。


もうしんどいって
ここに居たくないんだって

そんな一番勇気のいる告白を
誰にでも話せるものじゃないことを

自分の"大切"を
大切に扱ってくれない人に
打ち明けたい人なんて、いない。


普段、自分の"大切"を
雑に扱う人が

人生で一番大きな告白をする時だけは
きっと大切にしてくれるだろうなんて
思う人は、いない。



話してくれない子どもが悪いんじゃない。
話してもらえない、こちらが悪いの。



だから、日常が大事で、子ども理解が大事で、
子どもと過ごす時間が大事で、

そのすべてが子どもの居場所をつくることに
子どもの命を守ることに繋がってる。



私は、子どもの“大切”を
どれだけ把握できてるんだろう…。



そんなことを改めて感じた、
元同僚からの言葉でした。

みんなが安心できる居場所で在り続けようとするあなたを、他者が大切にしているものをいつでも理解しようとし続けるあなたを、そしてそれを言葉にして伝えてくれるあなたを

私はとても尊敬しています。



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パーソナルコーチ│スクールカウンセラー
松本 亜衣
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