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先生って掃除してないよね

タイトルは、中3の担任をしていた時に、クラスの子から言われた一言です。

もう少し詳しくいうと

先生って、掃除してそうな雰囲気出しとるけど、よく見たら全然掃除してないよね~笑 でした。



はい、もうシンプルにごめんなさい笑

でも、この子には伝わるだろうなと思って、本当のことを少し話してみました。

①私は刺激が多すぎると体調が悪くなる
②掃除時間は刺激が多すぎて、居るだけで辛い
③仕事じゃなければ、間違いなく居ない
④世の中には、そういう人がいるよ


ほんの一瞬の立ち話だったけど、この子が何かを感じ取るきっかけになるといいなと思って話しました。



私は子どもの頃から、よく目が回る子でした。
寝起きが特にひどくて、目が覚めた瞬間から天井がすごい勢いで回ってることは、本当にしょっちゅうありました。

掃除時間には40個以上の机(40人学級でした)と、20名近い子どもたちがあちこち動きます。

しかもその子どもたちが、ほうきとか雑巾とか、そういう道具をたくさん持っています。

教室内だけでなく、廊下もものすごい人です。
そして、掃除の音楽もかかっています。

さらに言えば、掃除時間は窓を開けます。
つまり問答無用でカーテンが開きます。
電気だけでも眩しい教室内に、太陽光が入ります。


…これほどの刺激にさらされると、私は目が回り始めます。コンディションが悪い日は特によく回ります。

世の中がコーヒーカップぐらいの速度で、ドラマの"妄想"する時の演出のように、グルグルと回ります。


そうなると、もう普通に気持ち悪いんです。
吐きそう。グロッキー状態。


生徒が私に指摘したのは、ドアレールの掃除をしてそうに見えるけど、刷毛がちっとも動いていなくて、実際はドアレールの前にしゃがみこんでるだけだよね。というもの。


はい、そういう時の私は「吐く…」と思っているけど教室から離れることができないので、ドアレールの掃除をしている風に刷毛を持ったまま、しゃがみこんで、吐き気が収まるのを待っている状態です。


繰り返しますが、掃除をしていないことについては、シンプルにごめんなさい。

でも、掃除をしていないことにこういう背景があるって、考えたことありますか?



私は仕事柄、支援策を考える時のポイントって何ですか?という類の質問をよく受けます。

私は「その子に思いを馳せる時間です」とよく答えます。


教室を飛び出す子には、
飛び出さなけらばならない理由がある。

嘘をつく子には、
嘘をつかなければならない理由がある。

掃除をしない子には、
掃除ができない理由がある。


もしかしたら、そんな理由なんか無いのかもしれない。でもまずは一旦「理由がある」と仮定して、どうしてなんだろうと考えてみてほしいんです。


もちろん、考えたって答えは分からないかもしれない。むしろ分からないことの方が多い。


でも、何か理由があるのかな…と考えている教員は、子どもに対して

なんでお前〇〇せんのんや!
なに調子に乗っとんや!ええ加減にせえや!
このくらい誰でもできるだろうが!

なんて言葉をかけたりしないんです。


そこで出てくる「〇〇さん、どうしたの?」は、
小手先のスキルとしてかける「どうしたの?」ではないはずです。

理由があると思うから、その理由を知りたいと思うから、本心から発せられる「どうしたの?」であるはずです。


掃除をしろと言われたらするべきだとか
掃除をする人が正義で、しない人は悪だとか
簡単なことをしないのは悪意があるに違いないとか

その世界観がすべてではないということ。


1人1人が見ている世界を想像してみるところから、"筋のいい仮説"が生まれると信じています。



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\いつもありがとうございます/

実践の場にすぐ持ち帰ることのできる武器をもらえることが他にはない価値だと感じています。安心と刺激のどちらの実力も併せ持つ、信頼できるコーチです。
(中学校教諭・30代女性)

学校内外の幅広い実務経験に基づいた多面的アプローチの提案、行動心理学的なアプローチの実装を得意とする、すべての教職員のスーパーバイザーです。
(中学校教頭・50代男性)



パーソナルコーチ│スクールカウンセラー
松本 亜衣
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