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奈良県下北山村のリトリートツアー体験2日目(午前)

奈良県下北山村のリトリートツアー体験、2日目午前編です。
修験の里で、修験道を開いた偉いお坊さん「役行者」と鬼の伝説が残る『前鬼集落』でハイキングして、地元グルメ「めはり寿司」を頬張ってきました( *`ω´)

朝7時ごろ、案内人の道下さんが近所のめっちゃ美味しいパン屋さんで買ってきてくれた焼きたてパンを届けてくれたので、コテージに準備されてた柿と梨を剥いて、コーヒーと紅茶をセットして他の参加者さんが持ってきてくれたトマトスープを準備して優雅なモーニングタイムを決めました。柿も梨も奈良を代表する大和フルーツなんですよ。

朝ご飯を食べたら本日のアクティビティ、「前鬼ツアー」の準備を。ハイキングなのにガッツリ登山スタイルになって挑みました。それなりに寒いし防寒具もたくさん詰めて、ファーストエイドキットも忘れずザックの中へ。
「前鬼ツアー」と呼ばれるこのハイキング。「鬼」の名前がついているので鬼退治した系の山で偉いお坊さんの足跡を辿るのかな、と思っていましたが
悪い鬼を説教して弟子にした偉すぎるお坊さん(修験道を開いた役行者さん)の伝説が残る集落を歩くとのことで、私の想像のはるか上を上回るエピソードをお聞きしました。
さすが修験の里。スケールがおっきいo(`ω´ )o


元、悪い鬼だった前鬼&後鬼夫婦の5人の子供たちが集落を作って、修験者たちに畑で採れた野菜振舞ったり、宿坊に止めてあげてた前鬼集落。
明治時代に廃仏毀釈が進んで今残っているのは「五鬼助(ごきじょ)」さんの子孫が守る「小仲坊」という宿坊のみ。修験道の歴史を感じますね。
この「五鬼助」という名前は現代でも苗字として使われているらしいです。鬼の子孫ってかっこよ…
鬼というのは昔の朝廷に逆らう勢力を指していた説があるので、この前鬼後鬼夫妻も反朝廷だったのけど改心して人間扱いされた人たちなのかな。



下北山村には世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の範囲内にあるのであの有名な熊野古道や大峯奥駈道(おおみねおくがけ)が7世紀後半に整備されたらしく、これを1週間かけて踏破する駈道(おくがけ)が修験道で最も重要視される修行になるそうです。
とはいえ、このガチ修行道を軽い気持ちで踏破できるわけないので、今回は前鬼集落の山の中にある森の主である大きなトチノキを見に行くことに。
一応スタート地点は大峯奥駈道への道と同じですが、15分強で森の主に会いに行けちゃいます。


今はもういない前鬼の子どもたち四家のお家跡が山の中にひっそり残っていました。家の大きさはすごい大きいわけではないですが、こんな山の中に立派な石垣が積まれてるのはすごい。
修験者たちはここで休憩とりながら修行に行ったんだろうな。当時の修験者たちに思いを馳せながら歩くことで、少しでも徳を積もうという作戦を決行しました。


登山とかハイキングで山の中で日常から離れて川のせせらぎを聞いたり、木や葉っぱが風で揺れる音を聞いたり、落ち葉をさくさく踏む音を聞きながら歩く時間、結構好きです。
修験の里、下北山村はさらに聖地中の聖地でその感覚を味わえるので、ちょっと神聖な気持ちになれそう。
リトリートツアーにこの内容ってかなり良いんじゃなかろうか。

しばらく歩くと森の主とご対面。幹回り10mを超えるこのトチノキは、中が空洞で人が4人ほどすっぽり入れます。なのですっぽり入ってみました。
森の主に包まれて、なんだか徳が上がったような気がします。

みうの 徳が 10あがった かしこさが 5ふえた!


ガイドの靖子さんがあったかいお茶を入れてくれたので、朝ご飯のあまりのパンと一緒にいただきます( *`ω´)
山の中で食べるご飯とあったかい飲み物って最高だと思います。趣味の登山もほとんどこれ目当てで登ってるくらい好き。

普段の登山では周りの植物にあまり注目しないでどんどん登るけど、今回は靖子さんがいろいろ説明してくれたので興味深かったです。木の葉によってもみもみした後の香りが結構違って、ヒノキの葉がいい匂いだというのに初めて気がつきました。いや、こういう匂いって登山中にも嗅いでて覚えはあるんですけどなんの葉っぱの匂いとかはわからなかったので…
ヒノキと杉の見分け方も、恥ずかしながら今回初めて知りました。そんでヒノキの香りがかなり気に入ったことに気づいたので、帰ってヒノキの香りのするアロマとか買おうと計画中です。


しばらく森の中で思い思いにリラックスして、寒くなりすぎる前に撤収。小仲坊の前でお弁当タイムを楽しみました。
下北山村の特産品が詰まったお弁当。気になってた「春まな」で作った「めはり寿司」とご対面して、口いっぱいに頬張って食べてやりました。
めはり寿司は葉っぱ野菜の漬物にご飯を包んだおにぎりのようなお寿司のような郷土料理。和歌山の熊野あたりや奈良の吉野家の出食べられてるとのことですが、通常は高菜を使うのに対して下北山村は春まなを使うそう。
ピリピリした辛味がなくて食べやすかったです( *`ω´)

歴史の深い修験の里で、修験道を開いたお坊さんと鬼の伝説に触れて、森の主に包まれて、郷土料理をいただいたリトリートツアー2日目午前。
なんかもう充実しすぎて楽しみまくったけど、午後はサウナで疲れを癒してBBQで乾杯する予定。また午後編も近々公開しますので、覗きに来てください(๑>◡<๑)

下北山村のグルメや前鬼集落、修験の里についての情報はこちらのWebサイトから入手できます。


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