幼児連れで海外バックパッカー&クアラルンプールで一文無しになったお話
この記事は、デザイン、プロダクトマネジメント、エンジニアリング、よりも、今年はやや趣味寄りの記事が多め?だと社内でも噂になっているフルリモートデザインチーム Goodpatch Anywhere Advent Calendar 2021 Advent Calendar 2021 の21日目の記事です。
今年はわりと個性豊かな記事が多いので、私も「コロナの収束祈願!早くまた海外行きたい!」の意味も込めて、4年前に幼児連れで行った海外バックパッカー旅で一文ナシになったお話を🎒
そもそもなぜ子連れで海外バックパッカーへ行ったのか
学生時代、アメリカへの留学をきっかけに海外バックパッカーにハマった私は、バイトをしてお金を貯めてはリュックひとつで海外を旅していました。
最寄り駅は無人駅、秋にはイノシシ注意報が出る田舎育ちの私にとって、大学進学と共に出た東京やアメリカは想像を遥かに超えてエキサイティングで、「世界って広いなぁ〜!いろんな文化や慣習、人に出会えて面白いなぁ〜!」全開で、新しい物事との出会いが楽しくて仕方ありませんでした。
外へ出て視野が広がると、これまで当たり前のようにあった海や山や森、広い空、採れたての美味しい食べ物等々が急に色鮮やかに見え、子育てや生活は自然に近いところがいいな、と再確認したりもしました。
そして、結婚・出産を機に新潟に移住し、子どもたちにあまり手が掛からなくなった4年前、「ベトナムに駐在している弟に会いにいく」というとてもそれらしい口実を見つけ、6歳(年長)&9歳(小学3年生)の男児ふたりを連れ6泊7日のバックパッカー旅に出かけました。
いざ、出発!
これまで一人で行っていた海外旅ですが、家族4人だと航空券もホテルも4倍。とてもお金がかかります。
格安航空券&幼児にも安心なほどほどのお宿探しはマストです。
そして見つけたのが、ベトナム航空の、ハノイ経由クアラルンプール行きの便、往復26,000円(何故かハノイ行きだと2倍の50,000円だった)のチケットでした。
ストップオーバー5,000円(途中で数日間、経由地ハノイに滞在できる)を追加で使ってもかなりお安いと判明。しかも、日本で言うANA的な存在のベトナム航空。めっちゃいい。
子ども料金も適用され、家族4人で往復15万円(税込・燃油料込)ほどで2カ国滞在できます。
ホテルも、Bookingでレビューが高くて安価でオシャレなホテルを予約。
独身時代のように「ホテルは予約しないで、現地行ってから考える」という無謀なことはせず、しっかり大人な事前対応です。
(※これまでは航空券だけ買って現地でお宿は手配していました)
後で出てきますが、このホテルで忘れられない心温まる出来事がありました😭
ハノイ&クアラルンプールで楽しく過ごす
@ハノイ
ハノイには2泊3日のショートステイだったため、ハノイ周辺で過ごしました。
まだまだ旧市街がたくさん残っているハノイでは、外を歩いているだけでアジアっぽさ満点。
市内を観光したり、ふわふわフルーツかき氷を食べたり。
そして、旅が始まって2日目。
街を散策中にまさかの事件が起こります。
街には、安くてみたこともない魅力的な品々が溢れかえっています。
そんな中、次男の心を射止めて離さなかったのが、そう、彼。
いや、でかいし。
これ日本で買えるでしょ、、、まだ旅始まって2日目だし。。。
と、散々、説得したにも関わらず、大泣きに泣かれ・・・
次男のリュックに入っていた荷物は、そのまま夫のリュックに移動。
彼の小さなリュックには、目と耳が茶色のピカチュウが居座ることになりました。
@クアラルンプール
そして、クアラルンプールに移動。
ここでは、カンボジアに赴任中の友人家族と合流し、3日間、行動を共にします。
まずは、ディズニーランドくらいの大きさ?いやそれ以上?な、SUNWAY LAGOONというテーマパークへ。
ここは1DAYじゃ全然足りなかった!!
半分まわれたかな?といった感じ。物足りなすぎる。リベンジしたい。
食べ物も美味しいし。
都会だし、綺麗だし。
超絶快適なクアラルンプール滞在。
そして、友人家族と涙の別れ。
この後、今旅最大の危機が訪れます。
財布がない
友人家族と別れ、クアラルンプール観光に繰り出した日の夜。
夕食を食べようと近くの飲食店に入ったところ、お財布がないことに気がつきます。
私は、生まれてこの方、日本でもお財布をなくしたことがありません。
そして、旅慣れているはず。
慣れているはずなのに、なぜか、今回はお財布をいくつかに分けておくという基本中の基本を忘れていました。
しっかり者(?)の私に安心して旦那さんも私に一任、カードも全部そのお財布に入っていました。。。
ホテルのスタッフに相談し、思い当たるところに片っ端から電話をかけてもらいましたが、見つかりません。。。
「残念だけど、財布は見つからないと思う。今日はもう夜遅いから、明日、日本大使館で相談してみて?とりあえず、これから警察へ行ってね。」
それから、、、
「夜は危ないから、警察へはタクシーで行った方がいいよ。そして、お金が余ったら子どもたちに食料を買ってあげて。」
そのスタッフは、紙幣を数枚、私に渡してくれました。
でも、お金を返せるアテは今のところまったくありません。
「このお金を返すにはどうすればいい?」
と聞くと
「わかってる。返さなくて大丈夫だよ。」
と、、、
今の私には「本当にありがとう」しか言えません。。。
👆懐かしい&生々しいtweetが出てきました。
警察では、状況を詳しくヒアリングされ、ホテルの人と同じく
「ここは日本ではないから、お財布が返ってくることはないと思った方がいい。万が一、見つかったら連絡する」
と言われました。
幸い、パスポートと航空券は手元にあったので、何とか出国できそうなことがわかりました。
隣では、財布とパスポートを無くしたフランス人の女性が
「友人たちはみんな次の目的地のバリに行ったのに、自分だけ出国できない。。。」
と嘆いていました。
深夜、パトカーでホテルまで送ってくれたジェントルなポリスたちに別れを告げ、ホテルでは翌日夜のフライトまでの時間をどう過ごすかの作戦会議。
Twitterをみたり、SNSで連絡を取っていた友人が数名、成田までお金を運ぶよと言ってくれました😭
スネイルランプ竹村さんの神のお言葉😭😭😭
優しさハンパない。。。
元TABIPPOの翔くんは、
「マジすか?!子連れ海外で一文なしって、ロックっすね。www」
ロックとかいいから、マジで助けて。
とはいえ、成田でのお金受け渡し手配に動いてくれました。
ありがと、翔くん!!
あとは、お金がほぼない状態で50kmほど離れたクアラルンプール国際空港に辿り着かねばなりません。
ヒッチハイクかな?子連れで?
クアラルンプールの治安はどうなんだ?
女神あらわる
途方に暮れて迎えた朝。
クアラルンプールで一緒に遊んでいた友人(以下、女神)が、カンボジアのプノンペンの自宅に着いたという連絡が。
現状を伝えたところ、海外送金サービス「Western Union」の存在を教えてくれました。
このサービスを使って、ホテルの近くにある銀行宛に送金してくれると!!!😭😭😭😭😭
Western Unionは、都市にある指定銀行宛に送金でき、身分証明証があれば、お金を受け取れるサービスです。
手続きに手間がかかり、手数料はかかるものの、これ以外に選択肢は見つかりませんでした。
とりあえず、お金がなくて何もできないし、万が一のことを考えて日本大使館に向かいました。
結果、「日本大使館は何もできないから、Western Unionでお金が受け取れない等、どうしようも無くなったらまた相談して」と。
そもそも、基本的に日本大使館でお金が借りれるというのはただの噂にしかすぎず、日本から送金してもらう方法等、状況に応じてどう対処していいか教えてくれるだけらしい。
その後、女神が、早急に動いてくれたおかげで、数時間後には近くの銀行に50,000円分のマレーシア・リンギット(RM)が!!
コンビニのパンを分け合って食べて過ごした2食を経て、マレーシア最終日、女神のおかげでちゃんとしたご飯が食べられる。。。
そして、ホテルに戻り、警察に行くためのタクシー代と、子どものためにと借りていたお金を返そうとスタッフに声をかけると
「んん?これはホテルが貸したお金じゃないみたいだよ。彼のポケットマネーだね。」
なんと、あの時対応してくれていたスタッフは、自分のお金をこっそり渡ししてくれていたのです。。。
まだシフトに入る時間で出勤していないとのこと。
自分が逆の立場だったら、こんな風に数多くいる中の一顧客に優しくできるだろうか?
優しさが沁みて、涙が溢れてきました。
兎にも角にも、帰国の時間が迫り、荷造りをはじめなければなりません。
「直接、お礼は言えないままなのかな。。。」
大きな心残りがありつつ、3日間過ごした部屋を後にしました。
そして、最終チェックアウトをしようとしたその時、ちょうど彼がロビーを横切りました。
私は走り寄り、昨日から今日にかけての話と、お金のお礼を涙ながらに伝えました。
そして、必ずまた遊びにくるね!と。
このホテル「JOURNAL」。
施設もスタッフも最高すぎました。
ああ、そうだった。
借りを返しにいかねばならないんだった。
コロナ落ち着いたらクアラルンプール行ってきます!
一刻も早く、安心して海外にも行ける日が来ますように。
そして、Goodpatch Anywhereに所属している今、旅しながら働くこともできる環境になっているので、仕事を長期で休むことなく海外滞在ができます。
次回は旅しながら働くぞー!
Goodpatch Anywhereでは、旅しながらはもちろん、海外在住の仲間たちとプロジェクトを組むことも多く、ナレッジも蓄積しています。
いろんな国に住む仲間たちに会いに行くのも、新たな旅の目的になりそうです。
ご興味のある方は日本&海外問わずお気軽にお問い合わせください🌟
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