小説家 花山みつる

女性です。花山みつるはペンネームです。主に短編小説を描いております。

小説家 花山みつる

女性です。花山みつるはペンネームです。主に短編小説を描いております。

最近の記事

AUTUMN BLUES(ポエム)

新宿の遠いビル灯りを絵の具で描く 大人になる度、騒がなくなってしまった 小さな書店巡りをし、哲学書を横目で見て、お気に入りの新刊を買ったら馴染みのレトロなCafeで一服 小さい頃の夢は叶ったかな 遅くまで遊び回り、ジャングルジム 幼すぎた少年の心に届くメロディ   行き交う街の人混みを観ては、銀杏並木の街路樹 冷えてきた身体に馴染む、ホットコーヒー   小さい頃の夢は叶ったかな 満員電車のサラリーマンを観て呟く 幼すぎた少年の心に届くメロディ ✨・*..☆.。.:*.☆.

    • 愛犬散歩日和(小説)

      車で父さんに連れられて行ったペットショップの檻の中に引き取られるべきであろう子犬がいっぱい居た。その中でもとびきり元気のいいポメラニアンの子犬がぴょんぴょんと飛び跳ねていた。 手を伸ばす僕の所へ、飛びついてくるいささか可愛い顔をしたオスのポメラニアンの子犬を安価な値段で引き取ってきた。今日から新しい生活が始まった。 子犬の名前は、東京ディズニーランドのミッキーマウスのように皆に愛されるようにミッキーと名付けた。 ミッキーは初日からよく寝ていたが、鼻が鼻炎持ちらしく人間のよう

      • レトロカフェ(小説)

        都内のマンションに一人暮らし歴13年の長滝洋介は小説家だ。彼は大手の出版社から本を出している。サブカルチャーの雑誌のコラムの担当も引き受けていて締切に追われて居た。  彼の日課は朝4時に起きて、身の回りを整える。洗顔、歯磨き、髭剃りなどを終えると、一日づつ交代で来ているドラえもんのキャラクターが付いた紺色のパーカーとジーンズに着替える。 朝の情報番組で天気予報やニュースなどをチェックするとマンションを出ていく。 徒歩で5分、朝五時からモーニングメニューをしている「ひだまり喫茶

        • 学園祭ブルース(小説)

          今日も高校に通う。僕の高校は桜丘町の街中にあってインテリアデザイン科に合格したので、毎日、将来インテリアデザイナーになる夢をみてソファやテーブルの設計や内装の勉強をしている。 友人の加藤は陽気な性格でクラスの人気者だ。 「今度の学園祭、うちのクラスからバンドをやろうって、圭一カラオケ超美味かったよなあ。バンドのボーカルをしないか?」 クラスの軽音部の小鳥田が話しかけてきた。 「バンドってなんの曲するかにもよるけど、僕で良かったら。ちゃんと歌えるかなあ」 「サンシャインゲートの

          いいね、ありがとうございました

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          彦太郎と映画館(小説)

          桃園学園とは大学である。 桃園学園の生徒、彦太郎は休日に親友の邦夫と新聞部の黒田と写真部の田中君と、映画館に行っていた。 が、しかし、映画館に座る座席で談義が始まったらしい。 彦太郎「やっぱり真ん中の列のど真ん中の席だよね」 邦夫「1番後ろの席の真ん中の席だよ」 黒田「やや右の席から見るのが映画通の席である」 田中君「とりあえず、スクリーンが見やすい席でいいです」 彦太郎「んじゃあ、やや真ん中の列から後ろの席の、やや右寄りの席にしよう」 全員が納得したようで、席に座ると、彦

          彦太郎と映画館(小説)

          ジャンクフード(短編小説)

          季節めぐりゆき、人恋しい秋の乾いた風が吹いてる頃、雪貞順之助は塾帰り、自転車を走らせていた。 通りすがりのたこ焼き屋の屋台から、いい匂いがしてくる。 順之助は、夜食にたこ焼きを買って帰ることにした。自転車を止めて屋台へと近づいた時、足元に、うさぎのぬいぐるみが落ちているのを発見した。 こんな所に、誰かの忘れ物かなあ、と順之助は思ったのだが、その時、幼稚園位の女の子を連れた親子がやってきて 「あ、あったわよ。ピョンちゃんのぬいぐるみ」 と、うさぎのぬいぐるみに駆け寄ってきた。

          ジャンクフード(短編小説)

          彦太郎と漫才師(小説)

          桃園学園とは大学である。 桃園学園の生徒、彦太郎のところに園芸部の真美子ちゃんがやってきた。 「今日、グッドショットって漫才師が、杉野公会堂で無料漫才ライブするのよ。こないだのお買い物で参加券貰ったんだけど、4枚彦太郎君にあげるわね。彦太郎君、いつも明るそうだから」 「えっ、いいの?それは、どうもありがとう。真美子ちゃんは行かないの?」 「あと2枚あるから弘美ちゃんと一緒に行くの」 「じゃあ、俺も邦夫と黒田と写真部の田中君を誘って行ってみるわ。ほんとにありがとう」 桃園学園

          彦太郎と漫才師(小説)

          彦太郎とエンターテイナー(小説)

          桃園学園は大学である 桃園学園の生徒、彦太郎は親友の邦夫と今日も行動を共にしていた そこへ、新聞部の黒田がやってきて 「次の総裁選について記事を書こうと思うんだ」 とゆう 彦太郎「君は、真面目だなあ。俺なんか、マハラジャターバンの曲を聴きまくり、歌って踊れるアイドルに憧れ、ドラマの女優さんに恋をし、お笑いを観て過ごし、次のライブなど、いつかなあとライブスケジュールをチェックし、飯を食って、夜になると月夜を眺め、漫才師の笑える漫才をチェックし」 黒田「君は、世界情勢がわかってな

          彦太郎とエンターテイナー(小説)

          ライブ、コンサートについて思うこと(エッセイ)

          小説家みつるです 小学校の頃から音楽が好きで、兄の影響から幼少期の私は、映画のサントラから洋楽のカーペンターズから石川さゆりさんの演歌から色々なレコード盤を聴きました そこで行ってみたくなるのが、コンサートです 私の場合、ライブハウスはライブで演歌などのホールを使った公演はコンサートと言ってしまいます 本格的にロックのライブに目覚めたのは15歳の頃で、高校1年の頃にクラスメイトが当時ブームだったメタルミュージックのEARTHSHAKERさんのコピーバンドをやっていてライブに

          ライブ、コンサートについて思うこと(エッセイ)

          彦太郎とコメンテーター

          桃園学園とは大学である 桃園学園、生徒の彦太郎のスケジュールのない平日 彦太郎は情報番組を見ていた 彦太郎「ぐぬぬ、コメンテーターと意見が同じだ、先崎さん、オシャレな洋服着てるぅ コメンテーターさん「わたくしは戦争には反対と言ってるんですよ!」 彦太郎「ぐぬぬ、コメンテーターと意見が同じだ。松澤さん、最近ちょっと太られたのかなあ」 コメンテーターさん「より良い日本を作ろうじゃないですか!」 彦太郎「なんか、期待してしまうじゃないか?!?!」 おしまい

          彦太郎とコメンテーター

          台本物語

          良山源三郎の仕事後の自室 今日も、皿洗いの仕事が終了した 「そういえば、薫ちゃんから貰ったハンカチどこにやったのかな、くまモンのハンカチ」 部屋中探しても無い 「昨日まで、会社で使ってたよな」 そこへスマホに電話がかかってきた 「もしもし、秋野だけど、今電話大丈夫?」 「ああ、美喜男?久しぶり」 「今度、飲み会しようかと思って」 「ああ、いいよ、いつどこで何時に?」 「今度の土曜日の6時はどうかな」 「いいよ、その日なら大丈夫」 「薫ちゃんは元気?」 「元気だよ」 ピンポーン

          彦太郎と天気予報士

          桃園学園、彦太郎の学校帰り 彦太郎「邦夫、あのさぁ、明日、あのマハラジャターバン様のライブに行くんだあ、今から楽しみでさぁ」 邦夫「そっかぁ、楽しそうでなにより」 彦太郎「家に帰って配信見るんだぁ」 邦夫「楽しめよ笑」 彦太郎「ありがとう」 彦太郎が家に帰ってテレビを点けると、ちょうど天気予報の番組をやってるところだった 天気予報士「皆さん、こんばんは、明日の天気は、晴れ間が広がるでしょう」 彦太郎「ありがとうございます」 彦太郎が夜のマハラジャターバンの配信を見るとメンバー

          彦太郎と天気予報士

          彦太郎の推理

          桃園学園の大学教授、吉野教授は出勤前、妻の恵子と朝食を食べていた。 「じゃあ行ってきます」 「行ってらっしゃい」 桃園学園の生徒、彦太郎が待てど暮らせど授業に吉野教授が来ず休校になってしまった 彦太郎は、吉野教授面白かったのになあ、今どこにいるんだろう、と考え邦夫に吉野教授の行きそうなところを聞いてみた 「吉野教授ならゲーセンが趣味だよ」 他の生徒達がやってきて 「吉野教授、サッカー部だったらしくサッカーの試合よく見に行ってるんだって」 「吉野教授、絵を描くのが好きで風景の絵

          彦太郎と女子

          桃園学園、お昼時間の学食で彦太郎と邦夫が一緒に食べているところに新聞部の黒田がやってきた 黒田「今日、女子生徒にメイク講座の授業があるらしいよ」 彦太郎「なぬ?!?!女子がメイクするなら男子がメイク、女子が美容室に行くならメンズ美容室、女子がサンリオ好きならサンリオ男子、女子がスイーツ好きならスイーツ男子、女子が料理するなら料理男子、」 そこへ、テニス部のマドンナ桃子ちゃんがやってきて 「彦太郎君、私、今日スカートのお洒落してるの」 黒田、邦夫「なんかツボった」 おしまい

          彦太郎と飲みもの

          彦太郎「俺はカフェとゆうオシャレなところに今来ている。飲みものを飲む、そしておしゃべりする。なんて世界平和なんだああああ」 邦夫「久しぶりのドトールか?!?!」

          彦太郎と飲みもの