彦太郎と映画館(小説)

桃園学園とは大学である。
桃園学園の生徒、彦太郎は休日に親友の邦夫と新聞部の黒田と写真部の田中君と、映画館に行っていた。

が、しかし、映画館に座る座席で談義が始まったらしい。
彦太郎「やっぱり真ん中の列のど真ん中の席だよね」
邦夫「1番後ろの席の真ん中の席だよ」
黒田「やや右の席から見るのが映画通の席である」
田中君「とりあえず、スクリーンが見やすい席でいいです」
彦太郎「んじゃあ、やや真ん中の列から後ろの席の、やや右寄りの席にしよう」
全員が納得したようで、席に座ると、彦太郎がソワソワしだした。
邦夫「どうした?トイレか?」
彦太郎「いや、ここに来るとポップコーンとホットドッグが食いたくなって」
黒田「彦太郎、買ってこいよ」
彦太郎は、食べ物を買い、映画「ゴーゴーレンジャー、ファントム」が始まってからも、むしゃむしゃ食べていたが、2時間位で映画が終わった。

邦夫「安永監督の映画はやっぱり良かったなあ」
黒田「特撮映画なんて久しぶりだったよ。セリフも良かったし、エンディング曲も真白銀河の曲で最高!」
田中君「それが…彦太郎君、お腹いっぱいになって、隣でずっと寝てたんです」
邦夫、黒田「なぬっ!」

おしまい

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