Vol.050 メンタルをどう保つか 2
リハラボ 「予防医療ノート」 Vol.050
2020/08/14配信 (2020/8/28まで限定公開)
目次
①今週のテーマ メンタルをどう保つか2
②予防医療ニュース 増税
③予防医療論文 認知症予防と運動
④今週の名言
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①今週のテーマ
予防医療などに関するテーマについて、気になったことや感じたことを書くコーナーです。
テーマ「メンタルをどう保つか 2」
今回も、パンデミック時代に僕がどのように自分のメンタルを保っているか考えてみたいと思います。
突然ですが、僕はこのコロナ禍で、明日死んでもいいように生きているところがあります。
この予防医療ノートも、明日死んでもいいように書いています。
なにか少しでも生きた証を残したいのだと思います。
明日、自分の身にサイトカインストームが引き起こされて心筋梗塞を発症することを想定してますし、津波に飲み込まれることも想定してますし、仕事の途中で交通事故にあうことも想定をしています。
このように、最悪の想定をして、それに備えて準備することで、生への安心感を得ているのだと感じます。
大抵の場合、最悪の事態は起こりませんし、想定したよりも良かったことの方がほとんどです。
そのような時、ショックを受けなくて済みまし、ホッとします。
これが、僕がメンタルを保つコツだと考えてます。
その他に、死に対する考え方をフラットにすることもコツだとも考えています。
よく考えるのは、セミの寿命です。
セミの寿命は、成虫になり地面から出てきて、わずか1ヶ月程度だと言われています。
もし、人間がセミの寿命だったら、この1ヶ月は貴重に使うでしょうし、後悔がないように使うでしょう。
くだらない人間関係やお金のような紙切れ、SNSのような電子ゴミなどについて、あれこれ悩んでるヒマなんかないはずです。
自分がしたいことを全力でするはずです。
多くの人間は、80歳くらいまで生きて、それに合わせてライフプランを設計しようとします。
しかし、本当に人間は80歳が寿命なのでしょうか。
人間もセミと同じく1ヶ月で死ぬかもしれないし、明日死ぬかもしれない。もしかしたら、110歳まで生きるかもしれない。
人間には、無限のマルチエンディングがあるので予測不能です。
それは誰にもわからないはずです。
このように、明日死ぬことを想定して準備することや、セミのように1ヶ月の寿命だったらなにをするかを考えることは、これからの激動の時代にメンタルを保つためには重要であると考えます。
常に死を意識することが、メンタルを保つコツです。
良く生きるために、良き死を意識する。
来週もメンタルを保つために、「~すべき」「~しなければならない」といった呪縛からの解放、をテーマにお伝えしていきます。
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②予防医療ニュース
今週の気になったニュースをピックアップして、感想を交えながらお届けします。
~ 転載↓ ~
「消費増税中核に」 政府税調、財政悪化を懸念
政府税制調査会(首相の諮問機関)は5日、ウェブ会議方式で総会を開催した。
会合では新型コロナウイルス対応で財政悪化が一層深刻となっていることを懸念し、「消費税増税を中核に据えた、骨太の議論が必要ではないか」といった意見が出た。
総会を開くのは今年1月以来。
出席委員からは「次世代の負担を増やさないため、どういう税収確保が望ましいか議論する必要がある」などの指摘が相次いだ。
~ 転載終わり ~
出典 ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc1d56a29c313e66461b12bfaaac3b4cbfae0b74
感想
新型コロナと世界経済の景気悪化の影響で、日本の財政も厳しくなっています。
今回のニュースは、景気悪化に伴って、増税を検討する内容が書かれています。
2020年度の一般会計歳出は去年に続いて約100兆円にのぼり、それに対して税収が約65兆円にとどまるようです。残りの約35兆円は、新規国債を発行して穴埋めしている状態です。
年650万円の世帯収入の家庭が、年1000万円の支出をしていて、残りの350万円を銀行から借り入れている、と想像してもらいればわかりやすいと思います。
日本政府は、楽観的に予算案を組んでいると予想できますから、おそらく、2020年度の歳出は120兆円と増加し、税収も55兆円とかなり減少すると見ています。
どちらにしても、日本の台所事情はかなり厳しいです。
増税の政策をとって明るい未来が待っているのか、あるいは暗い未来が待っているのか。
今後の政府の動きに注目です。
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③予防医療論文
今週の気になった論文をピックアップします。
~ 転載↓ ~
1回30分のサーキット運動で中・高年期女性の認知力と活力が向上! サーキット運動プログラムの即時効果を検証
発表のポイント
有酸素・筋力トレーニング・ストレッチを行うサーキット運動の即時的な効果を検証
1回30分のサーキット運動をするだけで、中高年女性の抑制能力と活力が即時的に向上することを確認
概要
運動は、高齢者の認知機能向上に効果があることが知られています。
しかし、サーキット運動の即時効果については、ほとんど研究がおこなわれていませんでした。
東北大学加齢医学研究所の野内類准教授と川島隆太教授は、中・高年期女性を対象に無作為比較対照試験を用いてサーキット運動の即時的な効果の検証を行いました。
その結果、1回30分のサーキット運動を実施したグループは、何もしないで30分待機していたグループと比較して、認知力(抑制能力)とポジティブ気分(活力)が即時的に向上することが明らかになりました。
この研究の成果は、2020年6月24日発行のオンライン雑誌 Frontiers in Aging Neuroscience 誌に掲載されました。
~ 転載終わり ~
※サーキット運動は、ステップボードの上り下りで有酸素運動を30秒、下半身の筋力トレーニング(マシンを数種類使用)30秒、ステップボードの上り下りで有酸素運動を30秒、上半身の筋力トレーニング(マシンを数種類使用)30秒、の四パターンの運動を二周行い、トータルで30分のトレーニングを行うことをいいます。
出典 東北大学
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/08/press20200805-02-curves.html
感想
認知症予防のために、サーキット運動が有効であると示唆されました。
一人でサーキット運動を行うのはなかなかハードルが高いので、集団で行うといいと思います。
また、マシンを使用するのもハードルが高いので、自重で行える筋力トレーニングで応用することも重要だと思います。
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④今週の名言
想像力は知識より大切である。
知識には限界がある。
想像力は世界を包み込む。
(アインシュタイン)
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リハラボ 代表
廣谷迪正(ひろやみちまさ)
リハラボホームページ
https://mkhjwh3.wixsite.com/selfreha
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