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【1-3】Rのソフトはどれを使えばいいか?目的別チャートを作りました

前回の記事ではRコマンダー(EZR、改変R)とRStudioについて解説しました。しかしRコマンダーやRStudioといっても、どれを使えばいいのか?という疑問も出てくると思います。今回はチャートを作成しましたので目的別にソフトを紹介します!

統計の結果がわかればいい。グラフはExcelで作る!

統計はあくまでもツールなので統計に時間をかけるよりも研究に時間を割いたほうが効率的です。そのような意味でプログラムを書かなくても統計ができるRコマンダーが適しています。Rコマンダーは改変RコマンダーやEZRがありますが改変RコマンダーはWindows専用ソフトなので、Macの場合は自動的にEZRになりますただ2つ確認したいことがあります。

どの本(セミナー)で統計を勉強しているのか?

統計を勉強するのに何かしらの書籍やセミナーに参加すると思いますが、その本が何の統計ソフトを使っているかを確認することをおすすめします。弘前大学の対馬栄輝先生の書籍やセミナーを受講されている場合は改変Rコマンダーを使う方がスムーズに進められると思います。EZRに関する書籍も多くあり、その場合はEZRを選ぶとおすすめします。ソフトでメニューの位置や特徴が微妙に違うので、本と同じソフトを使ったほうが効率的です。

Macで日本語が使えない場面がある問題

MacでRを使う場合はExcelデータに日本語が入っている場合注意が必要です。EZRに日本語が直接入力できなかったり、作ったグラフに日本語があると□□□みたいに文字化けすることがあります。変数名を全て英語にするなら問題ありませんが(年齢→age)、日本語を使いたいなら次の②を検討する必要があります。

Rコマンダーからステップアップをしてみたい

もちろんですが、Rコマンダーにない統計手法やグラフはそのままでは使えません。例えば下図の左のグラフはRの標準的なものを使っています。それでもエクセルよりは十分多くのグラフが作れますが、右のように自分でグラフが作れるようになるとできることが大きく増えます。またEZRは慣れてきたけど、実際にRも使ってみたいという声も聞きます。

EZRでもプログラミングをすれば右図を作ることも可能だが、プログラミングできなければ難しい

このような場合はRStudio+EZRを使う事をおすすめします。実はRコマンダーでも「パッケージ」をインストールして機能を追加することはもちろんできます。しかしR Studioはプログラムの書きやすさや、パッケージの管理がR コマンダーより勝っています。加えて言うとEZRは「パッケージ」として登録されています。そのためRStudioからクリックするだけでEZRを呼び出すことができます。改変R はできませんのであしからず。なので基本EZRを使いながら少しずつR も勉強していくという使い方ができます。私は「EZRで出したのをRStudioでもやってみる。逆にRStudioで挑戦してできなかったらEZRで補完する」といった勉強をしています。

統計も必要なんだけど、実は研究よりも機械学習、AI、データサイエンスに興味がある

Rもパッケージを使うことで機械学習は可能です。しかし近年、機械学習の分野ではPythonというプログラム言語の方が多く使われています。私はRとPythonどちらも勉強しましたが、統計はRコマンダーに任せて、Pythonで機械学習を勉強するのはありだと思います。現在統計の分野ではR の方が得意とされてますが、今年に入りPythonで統計をするための本も出版されてきました。もし研究や統計以上に機械学習・プログラミングに興味があればPythonに挑戦するのもいいかもしれません。データサイエンスを行う場合であればExploratoryのようなデータサイエンスのソフトを使うのも選択肢の一つになるかもしれません。

まとめ

今回は目的別にRのソフトを選ぶ方法を紹介しました。今からRを勉強してみたい方も、すでにEZRなど使っていて「次はどうすればいいか?」と思われている方の参考になれば幸いです。それぞれのソフトの簡単な解説は「RコマンダーやRStudioなどRのソフトにも色々あるので解説してみる」でも紹介していますので、興味のある方はあわせてご覧ください。

次回はRStudioの紹介を行います。


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