見出し画像

働くのが怖いんだってば

わたしは今、うつによる体調不良のため仕事を辞めて、ゆっくり休んでいるところだ。
それなのに、なぜかうまく休めていない気がする。

悪夢をみた。

クリニック(二度と働きたくない場所)に就職した夢だ。
夢のなかでは、わたしの席がなく、背もたれのないキャスター付きの椅子をあてがわれて、
「お昼食べるときはここで食べてね」
と言われた。
「ここは時計じゃなくてチャイムの音がすべてだから、
 チャイムが鳴ったら休憩終わりだからね」
と言われた。
そう言っている先輩職員も、こんなことおかしいってわかってるけどしかたない、という顔をしていた。

場面が変わり、なぜかわたしはふとんをしいていて、
クリニックの院長婦人と思わしき人に
「なんでそんなことしてるの!」
と怒鳴られた。
「〇〇さんに言われて……」
とわたしが言うと〇〇さんがあわててやってきて、
院長婦人は
「まったく、仕方ないね。こっちでしょ」
と別のふとんを出してきた。
〇〇さんは、
「ここで1時間の仮眠がとれるからね。
 一緒に乗り切ろうね!」
と明るく言った。

そこで目が覚めた。
汗だくで息が苦しかった。

あの夢の嫌な点は、
・クリニック
・席がない
・時間を無視
・院長婦人
・仮眠
である。

・クリニック
新卒で働いたクリニックがとんでもないブラックなところで、
有給がとれないのは当たり前、
完全週休二日制も嘘だし残業代も出なかった。
ここでは書けないほどやばいこともしていた。
だからクリニックには二度と勤めたくないのだ。

・席がない
席がないということは、居場所がないということだ。
わたしはいつも、
「自分はここにいてはいけないのではないか」
と思っている。
ほんとうはいてはいけないのにいるのではないか、
迷惑なのではないかと思っている。
これはうつの症状かもしれないし、
対人恐怖症かもしれない。
時間をかけて信頼関係を築いた人といるときはこんな風には思わないけれど、
初めての場所などではほんとうに不安で消えてしまいたくなる。

・時間を無視
よくあることだと思うが、始業時間には厳しいくせにお昼休みや終業時間は全然守られないことがある。
ほんとうは1時間の昼休憩があるのに30分しかとれないということもあった。
だから時間を無視する職場は嫌だ。

・院長婦人
クリニックでの嫌な思い出の続きになるが、
家族経営というのはほんとうに恐ろしいのだ。
なんでもごまかせるし、誰も止められない。

・仮眠
これに関しては仮眠というより、
仮眠をとらないとならないほどの残業、に対する恐怖心だと思う。
実際そこまでの残業をしたことはないのだが、
多くの職場で当たり前のように残業というものが存在する。
わたしはそれがどうしても納得できないのだ。
1日じゅうずっと働いて、8時間も働いて、それだけでもうへとへとなのに、それ以上に働くのが当たり前というのが信じられない。
わたしがあまりにも弱すぎるのかもしれないが、
ほんとうに絶対に無理だ。

働くこと自体がほんとうに苦手だし、
たくさんのトラウマがある。
セクハラもパワハラもふつうにあった。
どこにでもそういう人はいて、
わたしはいつも絶望していた。
これを我慢しなければ、お金がもらえない。
これを我慢することが、社会人なら当たりまえ。
そうやって無理してきた結果がうつ病だった。

しかもわたしはADHDであることが最近わかった。
たぶん、ADHDであることから社会のルールが理解できず、
適切に助けを求めることもできず、
人間関係もうまくいかず、
で、うつが悪化したのだと思う。


今後どうしたらいいのかというのは、
まあ、
おなじ病気で悩んでいる人なら似たような案を主治医とかに出されたことだろう。

障害者雇用だとか、
A型もしくはB型作業所とか、
まずハローワークに相談するとか。

そんなことわかってる。
でもわたしは過去のトラウマが消えず、
現在の体調不良にも悩まされていて、
未来に対しても失望しているのだ。

歩き出すことができないのだ。

なのに、気持ちはあせっているから、
なにかしなくては、ちゃんとしなくては、と自分を追い込んでしまう。

そんな状態の人にあれやこれや言わないでくれ。

じゃあ休めばいいじゃんってことなんだけどさ、休むって難しいんだよな。
寝てるだけじゃあ頭のなかは大忙しだし。
なにか夢中になれるものがあればいいんだけど。

というわけで、ほんのすこし裁縫をやった。

うさぎ(ちいかわの)

黄色いリボンをうさぎにつけた。
リボンのうしろはひもがついていて、耳に輪を通すかたちになっている。
これを作っているときは心がおだやかでいられた。

やっぱりなにか縫ったりなんだりするのが好きだな、と思った。


それであの、結論としては、
まだ働くのは無理なのでやっぱりもうちょっと休みます、
それを自分にもちゃんと許そうねってことです。
裁縫してもいいしなにしてもいいし、
焦らずねってこと。

でも焦るよね。
お金の問題もあるしね。
でも働くの怖いよね。

そういう戦いをわたしはしている。
たぶん、似たような人がたくさんいる。

無理しないで、でも負けないで、なんとか生きていこうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?