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笑いながら泣く人②〜みとんのドラマ日記


今年の4月クールのドラマは本当に私の好みにどストライクな作品が多い。おかげで私は、週に11本ものドラマを欠かさず観ている。最近朝ドラも観始めた。
1月クールでは、笑えるのに何故か泣いてしまうドラマという括りで記事を書いたが、今クールはどうだったか。一部を除きまだ放送途中だが、早々に振り返っておきたい。


①『コントが始まる』、ドラマに登場するコントグループ“マクベス”のコント、意外に笑えるよね。何故売れなかったんだろう。芸人にしては皆ちょっとカッコ良すぎた?とにかくキャラ設定が絶妙だった。仲野太賀さん演じるジュンペイ。面白くて優しくてビビりで、でも彼のしょうもないこだわりに付き合ってくれる友人が周りに沢山いて。そういうのがとても良く分かる演出がいくつもあった。でも実は、他の2人ほどの派手なエピソードは無いが、皆の事をよく見ていて周りに気遣いながら人間関係のバランスをとる、菅田将暉さん演じるハルトの人と成りが、地味ながらさりげなくきちんと描かれているところがすごい。愛車とのお別れシーンにはじーんときた。


②『イチケイのカラス』、初回から竹野内豊さん演じる裁判官の破茶滅茶ぶりを楽しみにする“みちお会”なるファンクラブの存在が明らかになり、“イルマる”“サカマる”などの造語も面白い。各話の裁判内容がちょっと良い話で、泣ける。普通のドラマなら最終回にもってくるエピソードを早々に解決した意外性、むやみに引っ張らない感じも良き。


③『生きるとか死ぬとか父親とか』、吉田羊さん演じる主人公が担当するラジオ番組のお悩みコーナーのシーンでは、毎回うなづきながら共感しながら感心しながら観ている。このドラマの原作者であるジェーン・スー氏と友達になりたい、と毎週観ながら思う。毎回のタイトルが、ドラマタイトルに則して“〇〇とか××とか△△とか”と並ぶ、3つの言葉が印象的。


④『大豆田とわ子と三人の元夫』、私は結構岡田将生さん演じるシンシンがツボだ。かなり面倒くさいが、それに慣れると妙に愛おしい。かごめが亡くなる回の松たか子さんの演技や、お葬式の準備から当日までのシーンでやたら明るい劇伴が流れていたのが逆に泣けた。“気が張っている”感じがよく出てた。それにしてもかごめが意外にも重要な役割であると視聴者に認識させたあのタイミングでかごめがいなくなるとはね。新しく登場したオダギリジョーさん、三人の元夫がくすんでしまうほどの強烈に謎なキャラクターだ。こんな人がホントにいたら怖いなぁ。


⑤『あの時キスしておけば』、通称“あのキス”、実は今クールで私が一番笑いながら泣いているドラマ。毎週楽しみで楽しみで、本当に大好き。井浦新さんの体の中身が麻生久美子さんという無理な設定。4月クールに同じような“入れ代わり”の名作ドラマ『天国と地獄』があったため、もしかすると二番煎じのように思われ観るのを敬遠した方も多かったのではないかと思う。しかも深夜枠だ。でも今クールでは一番笑いながら泣いている。もう毎週泣ける。井浦さん(中身は麻生さん)を、松坂桃李と三浦翔平というイケメン2人が取り合う構図も良き。観てない方には想像もつかないだろうが、井浦さんが可愛い女性にしか見えないマジック。


こうして並べてみると、今クールはテンポの良い会話劇が豊作だ。4月30日にドラマ記事を書いて、あの時はそろそろ視聴離脱するドラマが出てくる頃かと思っていたが、結局全部継続視聴しているし、あの日よりも観ているドラマが増えている。ドラマ好きには嬉しくて忙しい、今年の春である。



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