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誕生日は選べない


1年365日、毎日誰かの特別な日。

私の愛車は毎朝「今日は〇〇の日です」と教えてくれる。以前、数学が得意な人から聞いた話では、学校のクラスに40人いたらかなりの高い確率で同じ誕生日の人が1組はいるらしい。何かの公式だか理論だかで証明されている。らしい。凡人が考えたら365日もあるのだから40人全員誕生日は違うだろうと思ってしまうのだが、そうではないと知ってとても不思議だったもんだ。


365日の中で、できればこの日が誕生日じゃないほうがいいなぁって思う日が何日かある。例えば3月3日とか5月5日とかは、誕生日じゃなくてもご馳走やケーキを食べられるチャンスがある日だ。それなのに誕生日が重なっているとなると、ご馳走やケーキを食べられる日がその分減る気がする。なんだか損した気分じゃない?


日本では4月1日生まれは3月31日生まれの人と同じ学年になる。4月2日生まれは1つ下の学年。進学や進級が1年早くなることが良いか悪いかは本人次第だけど、やっぱりなんだか損した気分じゃないだろうか?


案外ラッキーなのは元日か。お年玉と誕生日プレゼントをWでゲットできそうだ。まさしく1年で1番嬉しい日だろう。


個人的に気の毒なのは、12月24日もしくは25日。クリスマスと誕生日が重なる場合だ。親からすると、クリスマスプレゼントと誕生日プレゼントという子どもへの2大プレゼントがあわよくば1つで済むという特典があるが、祝われる子どもからしてみたら、2つもらえたはずのプレゼントを1つで済まされてしまうのはやっぱり損な気がする。もちろん誕生日用とクリスマス用2つ用意してくれてるような家庭なら文句は無いけど、それでもやっぱりケーキは1つだと思うのだ。だからやっぱり損だよね。


私の知人は、8月30日が誕生日だ。子どもの頃は毎年誕生日を迎える度に、誕生日の高揚感より明日で夏休みが終わるのだという悲壮感の方が強くて、心から誕生日を喜べなかったと話していた。8月30日、明日は8月31日。明日1日をどう過ごすか、何をするか、何が出来るか、何をしなければいけないか。宿題が終わっていれば最後の1日を満喫できる。終わってなかったら‥地獄だぁ。
30日は考えなければいけない事が山ほどある。誕生日を素直に喜べないのはすごく分かる。31日になれば諦めがつく。だけど30日、あと1日あると思うと、悪あがきもしたくなるってもんだ。なんとも複雑だったろう。


だけどそんな気持ちも、大人になって年齢を重ねていくと、誕生日がいつであってもそんなに喜べなくなるのだから。「歳を取るのも悪くないってば」という記事を書いたことがある私だが、やっぱり歳は取りたくなかったと気づく。

ちなみに本日8月24日は“ラグビーの日”だと、私の愛車が教えてくれた。



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