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松田聖子という存在


一目惚れ

衝撃だった。歌番組で初めて聖子ちゃんを見た時は。可愛い。可愛すぎる。

‥一目惚れだった。

それに歌が上手い。上手すぎる。
曲も良い。良すぎる。
何もかもがそれまでのアイドルのイメージを上回っていた。


デビュー40周年

今年はアニバーサリーイヤーだ。6月からのコンサートツアー、私はファンクラブに入っているため、プレミアムシートというお土産付きのチケットを申し込んでいた。プレミアムシートの当選ハガキが届いた時(3/20)、既に世の中のコンサートやライブは中止や延期が発表されていた。それでももしかしたら聖子ちゃんのコンサートの頃には事態が終息しているかも知れない、もしかしたら何らかの措置をとった上でコンサートは予定通り開催されるのかも知れない。淡い期待を抱きつつチケット代を振り込んだ。


コンサート延期のお知らせがきたのは5月4日のことだ。遅い?いや違う。きっとギリギリまで考えに考えた末の苦渋の決断だったに違いないのだ。松田聖子という人は私たちファンにとっては揺るぎない絶対的な存在だから何があろうと肯定しかない


コンサートとディナーショー

聖子ちゃんは毎年夏にコンサートツアー、冬にディナーショー開催がルーティンだ。聖子ちゃんに逢いに行くためだけに一生懸命働いているファンも少なくない。何しろディナーショーは超高額だし、コンサートだってプレミアムシートはお安くない。

私はディナーショーより断然コンサート派だ。
2度しか足を運んだことはないが、ディナーショーの話を少し。皆さんがイメージするディナーショーは、美味しいフルコースを食べた後に歌手のショーを楽しみ、コンサートよりも近くで歌手が見れ、時にはステージを下りて客席をまわったりするというものではないでしょうか?
しかし、聖子ちゃんの場合、ステージからは下り無いスタイル。またディナーショーでは立って声援を送ることが許されないという要素も加えられ‥。私は不完全燃焼のまま終わってしまうのでディナーショーよりコンサート派である。私は聖子ちゃんに声援を送りたいし、一緒に歌って踊りたい。2回目のディナーショーの際に興奮して思わず立ってしまい、ホテルの人に後ろから肩をグイッと持たれて座らされたことがある。それ以来ディナーショーに行くのはやめた‥。近くにいるのに遠い気がするのがなんだか寂しく思えたのだ。


それに引き換えコンサートはシンプルに楽しい。特にファンの一体感が好きだ。そこに来ているのはみんな聖子ちゃんが大好きな人たちで、大好きな聖子ちゃんのコンサートを一緒に盛り上げようという雰囲気が満ち溢れている。何年か前近くに座った男性お一人様は、紙袋いっぱいのペーパーフラワーを持って来て、それを周りの人たちに配ってくれた。私もいただいた。丁寧に蛇腹に折られたピンク色のペーパーの真ん中をゴムで縛った物で、受け取った人が自分でお花の形に開いてゴムに指を通す。その辺り一体にヒラヒラとピンクのお花が咲いた。

去年はプレミアムシートで、やはり近くに座っていた男性がサイリウムを箱買いして持って来て周りの人に配っていた。知らない同士だが、聖子ちゃんが大好きだというその一点で繋がった同志だ。開演前からコールが始まり、「皆、恥ずかしくないよ。声出そうよ。」と促され私もその渦に巻き込まれた。その感じ、皆で盛り上げようという気持ちの集合で、開演前からめちゃくちゃ楽しい!!!本当に楽しい!!!


ファンの想いに応える

聖子ちゃんはプロだ。プロのアイドルだ。コンサートで地方に行っても外で遊んだりしない。ホテルのスイートルームで粛々と過ごす。聖子ちゃんが風邪をひいて声を枯らしているなんてことは見たことも聴いたことも無い。聖子ちゃんにとっては、いくつもあるコンサートのただの1回であっても、ファンにとっては聖子ちゃんに逢えるその日が絶対だ。その日聖子ちゃんに逢うために足を運んでいる。だから枯れた声を聴かせたりしない。疲れた顔を見せたりしない。
普段から飲み物は暖かいお茶、野菜中心の食事、少しの運動、お酒は飲まない。でも無理なんてしていない。それが日常なのだ。摂生じゃなく習慣。だから踊りながら歌っても息なんて切らさない。


ホンモノのアイドル

デビューして今年で40年。他にそんなアイドルがいるだろうか。同じ頃デビューした人たちで芸能界で活躍している人はいても、アイドルとして生計を立てている人はいない。アイドルとは、場に登場するだけでキラキラのオーラを放ち思わずキャー!と言いたくなる存在。芸能界にも聖子ちゃんファンは多い。普段なら自分がキャー!と言われる立場の人たちが聖子ちゃんにキャー!となる。皆が見たい松田聖子をいつでも準備万端見せてくれる。松田聖子とはいつだって、そしてこれからもそういう存在で居続けてくれるだろう。



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