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思い出から紐解く子育ての醍醐味 嬉しかったプレゼント

私自身の思い出から子育ての醍醐味を紐解いていこうと思います。


中学2年生の誕生日。朝起きると、机の上にビオレのサラサラパウダーシート、しかもボックス入りのものが置いてありました。(当時、この汗拭きシートが流行っていました)


母が本当のプレゼントとは別に、ささやかなプレゼントとして、置いておいてくれたのです。


その年の本当の誕生日プレゼントに何を買ってもらったかは覚えていません。

きっと服とか?ゲームとか?何だったんだろう。

でもこの汗拭きシートのことはすごく鮮明に覚えています。そして、すごく嬉しかった事を。


当時、運動部に所属していた私は汗拭きシートが欲しくてたまりませんでした。当時のお小遣いは2000円。
ビオレのサラサラパウダーシート(ボックス入り)は当時700円くらいだったかな?(記憶が曖昧ですみません。)


買えないことはないのです。お小遣いの他に、お年玉貯めているのもあるし。

でもなんか手が出せないと思ってしまう。なのでもっと安くて、薄いシートのパウダリーではないものを使っていました。

でもビオレのがいい。

友達がビオレを1枚くれた時。

「なにこれ!私のと全然違う!」

良い香りやサラサラの拭き心地、しっかり厚手でたくさん拭ける!ますますビオレへの憧れが高まりました。

どうしても欲しくなった私は、小さい携帯用のを買い、ここぞというときだけ、大事に大事に使っていました。
(今思うと、もうそんなんボックス入り買っちゃえばいいのに!と思うのですが、中学生の心は複雑です。)


そんな中でのビオレのボックス入りサラサラパウダーシートのプレゼント。もう嬉しくてたまりません。

母に直接「買って!」とねだった記憶はないのです。ビオレにそんなに憧れていることも話してないと思います。

でも、母は私が小さい携帯用のビオレを大事に使う姿や、TVの CMを見て「わぁー」って顔になっていたのを見ていたのでしょう。

なんともドンピシャなプレゼントをしてくれたものです。

私はそれから20年以上経った今でも、ビオレのサラサラパウダーシートのボックス入りが売っているのを見ると、その時の嬉しかった気持ちが蘇ります。

誕生日の朝に机の上に置かれているあのピンクのボックスの映像が頭にふぁーと浮かぶのです。
嬉しさや愛情を感じながら。

(私の思い出の、ビオレサラサラパウダーシートボックス入りはもう生産終了して、あとは在庫分のみらしいです。お店で見かけるたび思い出せるのも、後わずかの期間となりそうで寂しいです)

すごく欲しかったものを、欲しいと言ってなかったのに、母がプレゼントしてくれた。

20年以上忘れず嬉しさが続いているのは、
物が嬉しかったことはもちろん、「見ててくれたんだな」という安心感や信頼感も一役かっているのでしょう。


子どもにこんな思い出を残してあげられること。
そしてその事で、じんわりあったかい気持ちを20年以上感じさせられること。
子育ての醍醐味ってこういう事なのかな。


目の前の子どもを良く見て、
その子が喜ぶことをしてあげようと親もワクワクすること。


あれこれ考え過ぎず、これを繰り返していけばいいのでしょうね。



読んでいただきありがとうございました!





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