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【実体験】渋谷区の融資あっせん制度で創業融資を受けたときの話し【デッドファイナンス】

当社は2020年5月に創業し、プロダクトを開発していたわけなのですが、最初の頃の運転資金は区の融資あっせん制度を活用しました。
※結論、めちゃオススメです!

いつも補助金のことしか発信していないので、補助金以外の資金調達について、実体験を基に記載をしようと思います。

渋谷区への予約(10月)

当社は渋谷区にて登記をしているのですが、色々調べていくうちに渋谷区の融資あっせん制度があることを知りました。

「運転資金」や「設備投資」といった様々なコースがありますが、創業時にマッチするのは「創業支援資金」。
最大2,000万円まで融資いただけ、本来1.7%の利子のうち、区が1.5%負担いただけるので、実質0.2%の利子!(今は0.1%のようです!)
これは申請するしかないと、早速予約の電話。

初回面談に向け、上記ページにある事業内容説明書をダウンロードし、記載してものと、当社サービス概要資料を持っていきました。

初回訪問(11月)

渋谷区役所までチャリを飛ばして行き、窓口で予約していた旨を伝えると、ダンディなおじさま(相談員)が出迎えてくれました。

その方も中小企業診断士ということで、いつ取得したのか、なぜ診断士を取得したのかといった雑談を挟みつつ、予め用意した資料を基に説明を行いました。

なるほどねーと理解いただきつつ、次回は資金計画書を記載して、創業者・共同創業者の履歴書を持ってきてくださいと言われ、次回日程を決めて終了。
面談は30分ほど。チャリの往復の方が長いやんと思いつつ帰宅。

二回目訪問(11月)

資金計画書と履歴書を持って再度訪問。
非常に理解度の高い方で、スムーズに話が進んだのですが、2点引っかかることがありました。

①当社はバーチャルオフィスだったのですが、オフィスを実際に構えていないことがリスクになるかもしれないと言われたこと。
②2,000万円が上限だが、5~600万円が良さそうと言われたこと。

リスクを鑑みての発言であり、今考えれば一般論としてそうだよなぁと思う内容ですが、当時はそんなこと言ってられなかった(そこまで頭が回らなかった)ので、

「今のご時世で創業時からオフィスを構えることは、コロナ禍における接触リスクがあり、固定費もかかる!」
「それなら融資上限の2,000万円はどういう創業者なら良いんだ!」
・・・と言いたいところを、オブラートに包みながら話しました。

結果的には、融資する金融機関がOKなら、それでトライしましょうという流れになり、
・私が金融機関に相談すること
・相談員さんが各資料を作成すること

をタスクとして終了。今回も30分ほどで終了し、チャリで帰宅。

金融機関への相談&現地調査(12月)

口座のある銀行の担当者さんに創業融資のことをお話し、事業計画の策定根拠や定款をお渡しし、OKをいただけました。

そのことを相談員さんにもお伝えしたところ、あとは融資申請資料作成のためにオフィスの現地調査が必要とのことで訪問日時を設定。

当日バーチャルオフィスが入っているオフィス前に集合し、玄関とバーチャルオフィスのエントランス等をデジカメで撮影し、「じゃ。」と颯爽と帰っていく相談員のおじさま。
約5分で終了。

最終訪問(12月)

資料ができましたと相談員さんから連絡があり、訪問。
(その前に1回くらい訪問したかもしれませんが記憶が曖昧。)

申請する各書類を読み合わせ、間違いが無いことを確認し、これで申請しますと捺印をいただき、この日も30分ほどで終了。

その後、銀行からの事業計画に対する質疑に電話で応答し、無事に審査がおりたと2週間後くらいに連絡があり、着金日を決めて資金調達が無事に完了しました。

区の融資あっせん制度をやってみた感想

私の運が良かったのかもですが、相談員さんの事業を前向きに理解しようという姿勢がとても印象に残っており、
最後にお会いして雑談していたときにも、
「(補助金記載のパンフレットを取り出して)私も補助金のことについて色々と相談されるんですよね。補助金の数も多いし、困っている事業者も多いから、応援してます。」
と言っていただけました。

結果的に希望通りの金額を融資いただけ、そのおかげでプロダクト開発を前に進められました。

私の周囲ではあまり区の融資あっせん制度を活用している方がいないのですが、私は非常にオススメです!

都道府県、区ごとに内容が異なるとは思いますが、創業時の大きな味方になると思いますので、自社エリアの情報をご確認いただいた上で、ぜひご相談してみてはいかがでしょうか。