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”安さ”や”気軽さ”という価値では生き残れない

こんにちは!さいごうです。

以前マツコの知らない世界で
「みたらし団子の世界」が放送されていました。

残念ながら当店のみたらし団子は
マツコさんに食べていただくことは
できできませんでしたが、
どこも美味しそうなお店ばかりで、
自分もおいしそうだなあと
食い入るように見てしまいましたw
見た方の大半がそう感じていたのではないでしょうか?

ですがどうしても同業ということで、
いち視聴者の目線というよりは、
「どこのお店も安くて大変そうだなあ」。
という印象が強かったです。
中には1本90円とかで販売されている方もいて、
さすがにマツコさんから値上げしなさい!
と言われていましたねw自分も全く同感です。
普通に3倍の値段でも全然買ってもらえるはずです。

ちなみに当店のみたらしだんごは
2024年6月現在1本290円で、
箱入りで5本入って1450円です。

放送当時は1本220円でしたが、その当時でさえ、
その放送で紹介されていたどのお店よりも
高かったことを覚えています。
ですがそれを見た後でも
そろそろ値上げししようと考えて、
結局さらに70円もUPしてしまったのですがw

1本90円で販売していたお店もそうでしたが、
紹介されていた店舗の多くは
家族経営の小さなお店が多いようで、
中にはうちと同じひとり営業のお店もありましたね。

ですが、はっきり言ってこれからの時代は
”安さ”とか、”いつでも気軽に買える”という価値を
そういった小さなお店がやり続けていくことは、
相当難しくなってきていると思います。

なぜかといえば、お店を開業するハードルは
コロナ禍があったとはいえどんどん下がってきていて、
なおかつ和菓子やだんごのライバルは無数にありますよね。
お菓子屋さん、ケーキ屋さん、コンビニなどなど。

ですが、それとは逆に年々日本の人口は急激に減ってきています。
田舎の店舗の場合、持ち家で経営して、
経費を低く抑えているところもあるでしょうが、
そう言った田舎ほど人口減は顕著なところが多いはずです。

また、家族経営やひとり営業を続けていく限り、
集客できる客数にも限度があり、
なおかつその限度はかなり低いです。
そのため、売り上げを上げて人件費を確保するのも
相当大変なことだと思います。。。

そうなると、どうしても大事になるのは、
「どのようなお客さんを集客するのか?」
まで考えた経営をしていく必要が出てきます。

さらに年齢が上がってくることで、
現場にたっていることも年々大変になってきますよね。。。

そのため、自分は開業後3ヶ月くらいで
すぐに値上げに踏み切りました。
さらに1年弱が経過したところで、
本数制限も設けました。
4本以下の注文はお断りする。
という決断もしました。

その結果どうなったかといえば、
当時始めた頃は売上が下がってしまいましたが、
現在はどうでしょう?
受けられるお客様を絞り、優良顧客から対応していくことで、
大切な人やお友達などにプレゼントしたい!
というニーズのお客様が増えて、
1人で50本以上のご注文をいただく方も珍しくなく、
時期によっては全員1万円以上のお会計になることもあります。

値段を高く設定したり、高単価なお客様だけ
対応していくメリットはたくさんありますが、
一番は無理な仕込みや無駄な仕込みをしなくて良くなるので、
ロスが減って時間にゆとりができるようになることだと思います。
それによってできた時間で何をするのか?
それはマーケティングですね。

同じような優良顧客をたくさん集めていく。
そのための時間を少しでも長くとる。
それがこれからの時代を生き抜いていく
田舎の店舗ビジネスの勝ちパターンだと自分は考えています。


先日知ったのですが、
明治維新から終戦の年までは77年。
そして終戦から2022年までの年数も77年で、
明治維新から終戦までの年月以上の年が過ぎているのです。
ご存知でしたか?

何が言いたいのかというと、
私たちは今、時代の変革期に立っているというです。
今までの常識やスタイル、習慣などは、
一気に過去のものとなり、通用しなくなるはずです。
というかもう既になっていますよね。

うちのような飲食店で言っても、
・原価率3割、
・早い、安い、うまいが喜ばれる
・味が美味しければ自然とお客さんが増えてくる

あなたはまだそんな過去の常識で経営を続けますか?

さいごうみつたか

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