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岡田斗司夫さんの「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」を読んで

岡田斗司夫さんの「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」を読みました。

タイトルからAIの発達で機械が代わりに働いてもらえるとか、ベーシックインカムの話かと思いましたが全然違いました。
就職しなくても生きられる方法を現実的にこれからの未来予測を交えて書かれていて、「そうなるかもしれない」と強く思えて働き方を変えていけたらと思える1冊でした。

昔より今の時代はお金がかかるようになった。
確かに家族は同じところに住んでいて家賃は1箇所、学歴社会で塾や私立に通うこともなさそうで、PCやスマホといった端末はなく買うことはなかったように思います。
必需品ではないけれどもないと不安になるとか、圧倒的に不便や不利になってしまうから、昔に比べると贅沢な生活になり、昔よりお金が必要になった、というのはなるほど、と思いました。
昔は毎月通信費はかかっていなかったはず。
そして今、スマホやPCをなくし通信費をなくすこともできますが、他の人と気軽に連絡がとれなくなり圧倒的不便で、仕事をする上で連絡が取りにくくもあり圧倒的不利にもなる。
だから、昔に比べて贅沢な生活をするしかなく、お金がかかってなるほど、と思えました。
加えてキレイなところに住みたくて、家賃が高い方に進んでいるようにも思います。
年収100万円でほぼ税金のかからない生活は、不便さとか不利さとか、キレイなところに住みたいといった欲求を捨てて、昔のような生活をしているから実現できるのではと、腑に落ちたところもありました。

加えてお金がより必要になったのが、人間関係を断ったから。
家族みんなで同じ家に住めば家賃は安くなる。
誰かが家にいれば保育園に通わせる必要がなくなる。
人間関係を断って、代わりにお金が必要になった、というのも経済成長によってお金がかかるようになって忙しくなったんだなぁ、とプラスもマイナスもあってしみじみしてしまいました。

無理して就職しなくても生きられるように、仕事を辛いと感じているなら、無理に働かなくてもどうにかできる。
人間関係を濃くして、人にお世話してもらう、養ってもらう愛されニートになる。
多くの人間関係から仕事を引き受けて、50などのお手伝い(仕事)をする。
そのためにもいい人になって、愛される存在になる。
特にこれから会社が存続するとも限らないし、仕事が1つだとその1つがオワタときに終わってしまうことからも、新しい働き方として、とても面白くできることをしてみようと思えました。
江戸時代での百姓が多くの仕事をこなしていたこと、人間関係を濃くすることからも、時代に逆行することが良いのかと驚きでもありました。

岡田斗司夫さんはお金は他人を世話するためといった温かい言葉があったり、本質的に温かいいい人に感じています。
またこれからこうなる、という予測で終わらず現実的にこうすればどうにかなれる、という実行可能なレベルにまで落とし込んでもらえているのが、人柄の良さもでているとても良い本に思えました。

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