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WEBで使える明朝を紹介&違いを再確認


WEBサイトを観察していて、以前よりも使われている明朝体のバリエーションが増えている気がしました。
そこで今回は、いくつかの有名明朝体を取り上げて細部を観察、特徴を理解していこうと思います。

前提事項

WEBの閲覧環境は日々変化していますが、各OSシステムフォントの明朝体は大概以下の通りです(2020年末現在)。

Windows 10…游明朝/BIZ UD明朝/MS明朝
Mac Catalina…游明朝/ヒラギノ明朝/凸版文久明朝
Android 8,9,10…なし
iOS...ヒラギノ明朝

ご存知の通り共通した明朝体のシステムフォントはありません。とくにAndoroidに入っていないため、どうしても明朝体を表示させたい場合はWEBフォントを利用することになります。

游明朝体

まず、比較対象となるメジャーでスタンダードな游明朝体を確認します。

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「時代小説が組めるような明朝体」をキーワードに作成され以下のバランスが特緒的です。

- 大きさの揃った漢字
- 伝統的な字形を生かしたかな

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個人的には、よく比較対象となる「ヒラギノ明朝」や「類似する源ノ明朝」より鱗やはらいに丸みがあり、主張していないため大人しい印象です。かなもカーブがしなやかで、やはりヒラギノより高貴な印象。

実際にmacにもwinにもOSに組み込まれているフォントなので、WEBフォントとしての利用ではないケースが多いですが、実はアドビフォントからも提供されています。

源ノ明朝

無料で使えるWEBフォントで明朝体といえば、以前に紹介した「源ノ明朝 / Noto Serif CJK」がかなりメジャーで癖がないため標準的に利用されています。気になる方は是非過去の記事をご確認ください。

このフォント以外でも明朝体を見かけるようになっており、それぞれピックアップしていきます。

凸版文久明朝

2019年よりアドビフォントで利用できるようになった凸版文久明朝です。

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「手で書いたようなやさしくうるおいのある表情」で「光を感じさせる」特徴があると謳われています。

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断裁したようなトメが太く大きく、凛々しい印象があります。また、かなも比較的字面が大きく、直線に入るまでの曲線が目立ち、大胆でメリハリがあります。

DNP秀英明朝

2017年よりアドビフォントで利用できるようになったDNP秀英明朝は、長い歴史の中でアップデートを続けています。

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一筆書を特徴を残した書体ながら、読みやすく工夫されています。

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横線が太く骨太な印象ながら、線の末端に角度があり筆の感覚が強く残りとても伝統を感じます。アドビフォントでも、L・M・B の3 種類の太さを備えていて利便性も高いのが特徴。

さわらび明朝

Googleフォントで提供されているさわらび明朝も見かけたので紹介します。

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丸みがありつつも、長いはらい、太さにゆらぎがあることから個性的な印象です。印象に残りやすく、洒落たイメージを作り出せる印象です。

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ただし、このさわらび明朝はいまだ開発中のフォントであり、常用漢字をカバーしていません。限定した利用に留まるよう注意が必要です。

3,589 glyphs are included, but only 2,250 kanji are available in this version. The project is under active development.

小塚明朝

好みが別れがちなadobe社開発の小塚明朝もあらためて紹介します。

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大きい字面で、多くのファミリーを揃えていることが有名です。

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好き嫌いが別れる要因は、やはりカーブの大きさや、はらいの長さ、筆の入りの丸みなどに癖があることだと思います。強みであるファミリーの豊富さや可読性の高さなどをの利便性の高さを活かせる環境で重宝するイメージです。

参考

以上です。WEBで明朝体を採用する際に参考になれば嬉しいです。


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