わりと怖い実話 「呪いが返った話」
これは「訳あり物件」に住んでいたことが発端で起こった話です。とにかく、良くない人たち、トラブルが集まってくる家でしたから。良くない人たちの中には、うちに呪いをかけたとんでもない人もいるようで、ずっと何か引っかかっていました。それが本人に返ったときのお話です。
※自業自得ですが、洒落にならない内容なのでフェイクを入れて書きます。それに、その人自身、何かに操られていた可能性もあるので。
不思議な夢
あの家を出ておかしなことはほぼ無くなりました。それでも何か引っかかる、以前の自分の強運が今一つ戻りきっていない、そう感じていた私は、懇意にしている浅草のお寺さんに御祈祷をお願いすることに。
「除災」の御祈祷をお願いした数日後のこと。不思議な夢を見ました。
私はどこかで働いていて、会社脇の階段を登った先には神社があります。何の神様かはわかりません。そこでは、その日お祭りが行われていて、上司の話では
「境内で枝払いした枝をいただける日」だと言います。勧められるまま、退社後に神社を訪れた私。夕方ですが、一本だけ残っていました。
ただ、私と同じタイミングで初老の品の良い女性がやってきたので
「どうぞ、お持ちになってください^^」
と勧めると、
「いえいえ、私は大丈夫ですから、どうぞ」
と言われ、お言葉に甘えていただくことに。枝は白い花が咲いていて、真榊のようでした。
夢のお告げ
さて、それから暫くして、また私は不思議な夢を見ました。
私はある著名人の邸宅にいます。すると、その著名人が帰宅し、いきなり私に
「八幡様へは行ったの?」
と聞いてきます。
「いいえ」
と答えると
「早く、行ったほうがいい」
とだけ伝え、忙しそうに足早で立ち去ってしまいました。
目が覚めた私の頭にすぐ閃いたのは、以前住んでいた地域でよく参拝していた八幡様です。実は、八幡様は父方の先祖にも縁のある神様。
何があるのか調べてみると、一日と十五日は月次祭(つきなみさい)があるとのこと。自由参加でお祓いをしていただけるのです。夢を見たのは月末。そこで、一日の月次祭に参加することにしました。
さて、月次祭当日。お祓いが終わったので帰ろうとすると、
「枝、お持ちになりました?」
と、声をかけられました。振り向くと、初老の品の良い女性が立っています。ところが、枝は残り一本だけ。なので
「どうぞ、お持ちになってください^^」
と勧めると、
「いえいえ、私はいただいてますから、どうぞ」
と勧められ(あれ?これは夢でみたのでは?)などと思いながらいただくことに。女性にお礼を告げ、八幡様を後にしました。
家に帰り、神棚に枝を供えた私は、あることに気付きます。花ではなく蕾ですし夢より小ぶりですが、それは真榊の枝でした。
そして起こった、ある出来事
二回目の月次祭に参加した当日のことです。
耳を疑うようなことが起こりました。知人から電話があり、以前私に逆恨みと嫉妬心剥き出しだった人が経営する事業所が、もらい火で焼けたというのです。
全焼はしていません。幸い従業員などの犠牲者は出なかったものの、消火活動ですべて水浸し。仕事に必要な精密機器はもちろん、何もかも使えない状態になったそうです。
当日は従業員も全員出ていたために助かりましたが、そのせいで重要なものが何も外に出せず、ほぼ一からのやり直し。保険が下りにくい条件で焼けてしまったとかで、別な場所で再開はしていますが、相当の期間を要していました。
詳しくは聞いていませんが、再開はできても、内情は大変なのではないでしょうか。
呪いをかけそうな人は3人いました。なので、私は名前を特定して祈祷をお願いしたわけではありません。
知人から電話で知らされたときは
(あの人だったか。やりそうだな)
と思いましたね。実際の言動も相当でしたから。フェイクでやや結末は変えていますが、犠牲者が出なかったのは事実で、これは良かったと思っています。
呪いなんて、かけるものではありませんよ。自分に返ってきますから。
羨ましいと思ったら引きずり下ろすのではなく、自分も同じ位置まで上がればいいのです。正当なやり方でね!
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