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女は怖い? 「身近にいた托卵妻」

ネット記事を漁っていたら、托卵妻(たくらんづま)の記事を発見。どこまでリアルな記事かは不明ですが、自分の身近にもそんな女子がいたことを思い出しました。しかも、ちょっと洒落にならない展開だったのです。

托卵妻とは?

托卵とは、カッコウなどが自分の卵やヒナをよその鳥の巣に入れて育てさせる習性のことです。それと同じように、他の男性との行為で妊娠した子供を夫の子と偽って育てる女性のことを托卵妻といいます。
托卵妻とは、SNSを中心に使われ始め、広まっていった言葉です。


身近にいた托卵妻

Sさんは、私が働いていた会社に派遣社員として入ってきました。年齢は、私と同じくらいだったと思います。
ナチュラルメイクに、清楚で可愛めなファッション。華やかさはないけど、誰にでも笑顔で接する彼女に、好意を持つ男性社員は多かったようです。

派遣の契約が終わり、彼女はうちの会社の正社員として転職しました。私が今でも仲良くしている当時総務部にいたAさんが、彼女の仕事ぶりと人柄を買って勧めたのがきっかけです。

正社員になってからどれくらい会社にいたのかは覚えていません。
Sさんは、彼女に一目惚れしていたUさんに告白されて付き合い始め、結婚が決まって退職しました。結婚式よりもずっと早い時期に退職したのは、Sさんが妊娠していたからです。

実はSさん、過去に患った病気が原因で
「妊娠できないかも?」
と医師に言われていました。Uさんにもそのことを話したところ、それでもいいというUさんに感動し、結婚を承諾。思わぬ妊娠で、UさんもUさんの両親も大喜びだったそうです。体を大事にしたほうがいいと、早めの退職になったのでした。Uさんの家は裕福で、結婚が決まると同時に敷地内に新居を建ててくれたそうです。


ところが、ですよ。
あるとき、私と仲良しの先述のAさんがSさんとの不倫を告白してきまして(驚!)。一応結婚を前に別れたようでしたが、子供の話を聞かされて悩んでいました。Aさん、自分の子供ではないかと冷や冷やしていたんです。自分の奥さんとの間に子供がいませんでしたから、余計に。

(うわ〜、嫌なことを聞いてしまった〜)
(何してんのよ、この人〜)
と思いましたが、当然ながら誰にも言えず、今も周囲に秘密にしています。その件は墓場まで持っていきます。そんな彼でも今も友達ですから。

ところが、これだけでは終わらなかったのです。
ええ、ここまででは托卵妻という決定的な証拠がありません。
Aさんからの思わぬ告白を聞いて暫くした頃でした。社内で当時仲良くしていた営業部のKさんと二人で話していると
「Sさんの子供、あれ俺の子供なんだよ」
と言うではありませんか!どうも、彼の方は確証があるようでした。

Kさんは、私が会社を辞めた辺りから疎遠になりましたが、自分が仲良くしていた男性が二人もSさんと不倫していたとは驚きです。しかも、片方は子供の父親という衝撃。

ところで、Sさんと結婚したUさんは、絵に描いたような純朴で奥手な男性で、当時大ヒットした映画『ゴースト』を見て泣くような人でした。
あれから時は流れ、子供もとっくに成人している筈です。Sさん夫婦がその後どうなったのかは知りませんが、怖い話です(汗)。



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