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構造化することすら知らなかった提案が仕事の本質だった件【内定者への手紙 vol.3】を読んで

こんにちは。ヨシミツダです。
3月25日発売になった「内定者への手紙」の3巻、サブタイトルは「ペインを探せ ーなぜあなたの提案は通らないのかー」です。
毎月25日の発売なので、次の発売日は4月25日です。

ここでいうペインとはなんでしょうか。
一般的には痛みという意味です。
3巻は提案についての話になっていますが、提案は提案先の「痛み」、つまり「悩み」や「困りごと」に対して行うものです。
提案する相手(対象)をできる限り具体的にした上で、ペインを探し、その解決策を示すことが提案という行為になります。

オンラインサロンでの北野さんの話にはよくペインという言葉がでてきます。どんなことを考えるにしても、重要な言葉ということが伺えます。

2巻と1巻の感想も共有しておきます。

構造化が分からなかった新人の頃

文章もそうですが、提案にも骨格があります。
しかし新人の頃、提案に骨格があるという認識をまったくしていませんでした。正直にいうと、気づいてすらいませんでした。
提案活動などが職場であった時も、単発的に思いついたアイディアを述べるだけ、そんな感じでした。

提案には人に受け入れてもらうためのロジック、構造があるのです。本書は、この重要な本質を惜しみなく教えてくれるのです。
ソフトウェアの作り方にも少し似てる気がします。

問いの立て方
ペインに着目し、最大の問いを設定する。
可能な限り誰のペインであるかを具体化することで、提案の質が上がる。
細分化して解く。

情報の刻み方
具体化、歴史化、比喩化、分岐化
により情報の解像度を高め、提案に驚きを付加する。

伝えるための構成
目的→背景→提案→詳細

価値ある提案にするためのバランス
重要かつ相手が気がついている提案と重要かつ相手が気がついていない提案の比率

などなど、とても有益なので、詳しくは本書をお読み下さい。

仕事の本質は提案と実行である

仕事の本質とは提案である。
提案がそれほどまでに重要なことだと気がついていない人も多いのではないでしょうか。
私はそうでした。日々やることはあって、効率的に処理することが上手な仕事のやり方だと信じていました。また、技術の難易度が高い仕事でした。

仕事とは、すべて「提案」を含む実行であり、「提案」のない実行は、ただの「作業」である。

ただ、私が一生懸命にやっていたことは作業だったのです。

仕事とは「提案」を含む「実行」
この言葉を知るだけで、若い人にとって価値ある本ではないでしょうか。

内定者、新人にはピンとこなくても

今回の3巻がささるのは、むしろ中堅クラスの人達ではないでしょうか。自分の提案がなかなか通らない人は、いったいどこでつまずいているのかがわからないという人が多い気がしてます。きちんと構造化したステップがあれば、そもそもの問いの方向性が間違っていたのか、それとも詳細化が不足していて驚きがたりてないのか、それとも伝え方の構成がまずいのかをチェックすることができます。

一見大変そうな問題に対して適切な問いをたてることで、ペインを解決する。
驚きを含めて感情に働きかけること、伝え方も大事ですよね。

今回の内容は内定者の皆さんには少し難しいと感じる内容かと思いますが、必ず役に立つ内容です。
実際の業務で、このロジックを使いながら提案の多い時間をお過ごし下さい。

ではまた。


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