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初夏の鎌倉をめぐる/2022年6月

三浦半島もそうだったのだが、鎌倉もなかなか行けない場所のひとつである。隣の県ではあるものの、1時間半はゆうにかかる。鎌倉付近のいろいろな人の写真を見ては勝手に羨ましがる日々。
遠いというのもひとつの理由ではあるのだけれど、基本的に休日の鎌倉は大体混んでいる。江ノ電なんて乗ろうものなら、通勤ラッシュの満員電車並みだ。平日は少しくらいマシなのかもしれないが、そうホイホイと休むわけにもいかない。そんなわけで、今回は休日の鎌倉をめぐる街歩き。

鎌倉に来るのはじつに4年ぶりだった(写真を振り返った)。実は今回はひとりじゃない。最近おひとりさま続きだったわたしにしては珍しく。
去年、北鎌倉の明月院には一人で来ていたが、鎌倉までは足を伸ばさなかったから、ちゃんと鎌倉を歩くのは4年ぶりということになる。

さて、今回の同行者は初鎌倉ということで、王道の鶴岡八幡宮から。
小町通りに入ったところのメンチカツを早速食し、そのまま突っ切ろうと思ったのだが、竹下通りかと突っ込みたくなる人混みに二人して辟易して早々に脇道へ離脱。若宮大路から行くことにした(少しだけ人が少ない)。
ちなみにメンチカツの写真は撮り損ねた。食べ物を目の前にすると食欲に負ける。

そんな寄り道をしつつ、鎌倉駅からほど近い鶴岡八幡宮へ到着。
ここは今回わたしも行きたかった。

紫陽花の花手水。
この時期の鶴岡八幡宮でやっているのを知っていて、見たいと思っていた。
急いで撮ったけど、我ながらよく撮れた。
定番構図だけれど、お気に入り。
ようやく実物を見られて満足。
紫陽花と水は相性がいい。

さすがに有名どころ、人が蟻のように群がっている(笑)
わたしもその蟻のひとりになりつつ、邪魔にならない程度に数枚撮る。この日は人といるという前提だったから24-70mmしか持っていなかったが、105mmのマクロがほしかった。あるいはもう24-120mmを買うかとすら思う。

本堂でお参りを済ませると、横にあった階段に吸い寄せられて上に登る。
今回は緑の写真が多めだ。

お狐様もマスクをしている。
前日まで雨が降っていたけど、この日は綺麗に晴れていた。
この時点では(ここ重要)。
木漏れ日。
木陰は風が気持ちいい。
蓮の葉がもさもさ。

夏になると蓮の花が一斉に咲くのだろう。
その景色も見てみたいが、蓮は朝に咲く。鎌倉までの道のりを思うと、なかなか厳しいのが現実だ。早起きを頑張ればいい話なのだが、その早起きが超絶苦手なのである。桜の時期は結構頑張っていたのだが、最近はサボりがち。

やあ、まだらな鳩さん。
鶴岡八幡宮には白い鳩がたくさんいるが、この子はまだら模様。

しかし暑い。
日差しの下にいるとジリジリと焼ける。この日も日傘を忘れたポンコツぶり。日焼け止めは塗っていたが、汗で流れてしまったんじゃなかろうかと思う。

いい天気でよかったとは思うけれども。
特にお気に入りの写真。
ここはあまり知られていないのか、だれもおらず撮り放題。

一通り鶴岡八幡宮を回ったところで、お昼を食べようかとお店を探すことに。
なかなかピンと来ず、鎌倉から歩き続けて和田塚駅付近まで歩く羽目になってしまった。最初から江ノ電に乗っていけばよかったなぁと思うのは、歩いた後のことだ。

ようやく良さそうなお店を見つけると、人気店だったらしく並ぶことにした。暑さと疲れでこれ以上歩くのが辛かったというのと、時間も遅くなってしまったからだ。ただ、ここで問題発生。

急激に雨雲が発達。

ゲリラ豪雨発生。それに伴い、気温も低下。
お店の方が雨宿りできる場所を提供してくださって、雨で濡れてしまうことは防げたのだが、急激な気圧の上下で強烈な頭痛に見舞われる。元々気圧の変化に弱いわたしだが、吐き気を伴う頭痛はかなり久しぶりだった。
雨が降ることは想定しておらず(同行者は知っていたらしく傘を持っていた。えらい)、薬も傘も持っていなかったわたしは完全に撃沈してしまい、せっかくの美味しいご飯をほぼ食べられない状態にまでなってしまった。本当に申し訳ないのともったいないことをした。
食事はわたしの分も相手が食べてくれて、それも申し訳ないやらありがたいやら。我ながら情けない。

ご飯を食べて外に出ると、雨は止んで気温もいくらか上がっていた。ただ頭痛と吐き気は治らない。本当はこのまま長谷寺に行きたかったのだが、さすがにこの体調では難しいと判断して、一旦鎌倉駅に戻って薬を調達することにした。
せっかくの初鎌倉だったのに、ドラッグストア探しをさせることになろうとは…リベンジしたい。

無事に薬をゲットし、効いてくるまでふらふら歩く。
雨上がりの紫陽花をもっと撮りたかったのに、できなかった。
道端に咲いていたのを少し撮る。

結局、鶴岡八幡宮に再び戻るという変なルートを辿る。
天気はすっかり元通り。徐々に薬も効いて、カメラを構えられる程度に復活。

このあと、長谷寺へと行ってみたのだけど、時間が遅く終わってしまっていた。残念。ただ、この場所はアトラクション並みの行列らしかったので、たとえ時間内だったとしても入れなかったかもしれない。昔来たときはこんなじゃなかったのに、いつからこんな混雑になったのだろう。

お目当ての場所に行けず、さてどうしようと地図とにらめっこ。
由比ヶ浜まで歩いていけそうなことを発見し、ぷらぷらと街歩き。少し歩くと、海の音が聴こえた。

海!
こないだの城ヶ島の時でも同じ感想だった。語彙力の低さよ。

ここはサーファーの人たちがたくさんいた。
波が意外に高そうに見えたからいい場所なのかもしれない。同行者も海にテンションが上がったようで、靴を脱いで入っていた(笑)
さっきまで頭痛と吐き気で死んでいたわたしは遠慮して、海の写真を撮るだけにとどめる。

夕方の波打ち際。
波の音はなぜ落ち着くのか。
大胆だね。
というか、それ自転車大丈夫?錆びない?
なんて思いながら見つめる。
うっすらと白い月が登っていた。
だんだんと陽が落ちてくるのと同時に、気温も下がってくる。
置き去りにされた昆布。
暗くなってきたのでそろそろ退散。
終わりよければすべてよし。

夜にはすっかり回復してご飯も食べられるようになった。
お昼ご飯があまりに美味しそうな魚だったから残念すぎるけれど、絶対にリベンジしたいと思う。

今回、最初は北鎌倉の明月院をルートに組み込もうか迷っていたが、去年の平日の混雑ぶりを思い出して外していた。行きの電車から見えた長蛇の列に、行かなくてよかったと心から思ってしまった。明月院の紫陽花はたしかに綺麗で素晴らしいが、紫陽花よりもまず人に酔いそうである。

ドタバタした鎌倉めぐりは海で終わり。
今度行くときは、鎌倉高校前駅にも行ってみたい。今度はちゃんと万全の対策をしつつ。


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