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ぷちとりっぷ〈三崎港〜城ヶ島〉 #2 ノープランウォーキングのはじまり

満腹すぎるお腹をさすりながらお店を出る。
文句なくおいしいのだが、量も多いのでハラペコ状態で行くことを強くオススメする。何を食べたかは前回のこちらからどうぞ。

さて、城ヶ島に行こうと決めたものの、急いでいるわけでもないのでぷらぷらと街撮りしながらバス停に戻ることにした。
今回はいつもより写真多めでお送り。

もっさり咲いているのが気になって近くに寄ってみる。
よく見るこれ。
名前を知らなかったが、調べたらランタナというらしい。
ピンクと黄色が混ざり合って、咲いていると遠くからでも目立つ。

三崎港というバス停から、三崎「魚市場食堂」までは歩いて5分ほど。
近いが、日差しを遮るものがないので夏に行くときは帽子か日傘があったほうが無難。カメラを持つなら帽子のほうがよさそうだ。

鳥居の後ろ姿を発見。
海のそばだから、それにまつわるものかな。

ふらふら歩いていると、レトロな喫茶店の前に座っていたおばさまに「いいの撮れた〜?」と話しかけられた。ほとんどがだれかと一緒に来て楽しげに歩いているなか、片手にがっつりカメラを持って一人で歩いている人間は珍しかったのかもしれない。
「まだ来たばっかりなんですよー、初めてなんですー」なんて返したら、「あらそうー。昔ね、この辺をずっと撮りにきていた人がいたのよ。ずいぶん長いこと来てたんだけど、あるときもう撮り尽くしたって言ってぱったり来なくなっちゃってねぇ」と話してくれた。撮り尽くしたって、一体どれだけ通ってどれだけ撮ったのだろう。その写真の数々を見てみたいと思ってしまった。
西海岸のほうも面白いらしいと聞いて、今度はそっちもいいかもしれないと思うが、歩きでは行けないそうだ。車の運転ができないわたしにとってはいささかキツい(資格はあるにはある。要はペーパードライバーというだけだ)。
じゃあ頑張っていい写真撮ってねーと朗らかに見送られつつ、散策再開。

なんてことのない日常風景にも惹かれる。
アロエ伸び放題。昔、よく蚊に刺されたときに祖母からアロエ塗っときなさいと渡された思い出。
海辺の街というのは、わたしにとって馴染みの薄い場所だからか、余計に惹かれる景色が多かった。
潮風で錆びているところが、海が近いことをより感じさせてくれる。
こういう雰囲気落ち着く。

徒歩5分なのですぐ駅に着く。
時刻表を見ると、バスが車で少し時間があるようだ。日向の下にいるのはだいぶ辛い暑さになってきていたので、日陰に避難しつつ気になった風景にカメラを向ける。

ひときわ目を引く謎のペイント。
じっと見てると味わい深い……気がしなくもない。
おもしろいからちょっとお気に入り。
紫陽花もあちこち咲いている。
まるっとした八重の紫陽花。
よく見ると波の形をしている。
この横が城ヶ島行きのバス停。

少し遅れてバスが到着する。電車と違って道路事情によって遅れたり時間通りだったりするバスは、乗るのが少し苦手だ。まあ、慣れの問題だろうけれど。
バスはそこそこに混んでいたので、前のほうに行く。ちょうど景色が見える一番前で、かえってラッキー。

城ヶ島大橋を渡っている最中の景色。

三崎港から城ヶ島までは15分〜20分ほど。
三崎口駅から直接行くなら30分ほどで着けると思う。帰りも三崎港のうらりマルシェに寄ってから帰ろうと思っていたから、一応バスの時間を見ておく(大事)。

バスがあることを確認したら、心置きなく海を楽しむ!
あとは気の向くまま足の赴くままただ自由に歩き回るのみ。

灘ヶ崎(なだがさき)。
地名はこれを書くときに調べたもの。
歩いているときは海だー!波の音ー!海風気持ちいいー!としか思っていない。
文字にすると我ながら幼稚園児以下の感想だ。
デコボコしていて歩きにくい。
これは波で削れてできたものなんだろうか。
自然の力は偉大だ。
名前も分からぬ花が咲いている。
緑に白い花が咲いていると可憐で目立つ。
濃いピンクの花もなにか分からず。
この時点でテンションはマックスなので、写真を撮りまくり、すでに充電がだいぶ減る。
運が良ければ富士山が見えるそうなのだが、残念ながらこの日は見えなかった。
まあ、こんな風に青空に恵まれているのだから、これ以上の贅沢は言うまい。
楫の三郎山神社(かじのさぶろうやまじんじゃ)。
なんぞやと思ってとりあえず登る。
高いところから見える景色に惹かれたのは言うまでもない。
結構急な階段。
おおー、いい眺め。
あと海がとても綺麗。
船が行ったり来たり。
1分もかからず登れるが、かなり急勾配なので降りるときのほうが怖い。

降りてきて海のそばまで歩いていく。
聞こえる波の音が心地よくて、しばらくその場で佇んでその音を聞いていた。海を見たいと思ったのは、旅行に行けないストレスだけじゃなく、日々蓄積された疲れもあったのかもしれない。なにも考えず、ぼんやり海を眺める時間は心を思った以上にほぐしてくれた。

寄せては返す波。
ずっと見ていられる。
灘ヶ崎は釣りスポットなのか、釣り人があちこちにいる。
邪魔にならないよう、うしろからこっそり海を撮る。
振り返るとさっき登った楫の三郎山神社がある。
ここは昔、海の中にあったのだろうと思わせる。

もっと先端の方に行こうかとも思ったが、城ヶ島をぐるりと巡りたいとすると時間が足らなくなりそうだったから断念。次は行ってみたいところだ。

全体的に青い風景が多い。
どこか懐かしい風景。

この後、反対側に行きたいと思っているのに道がよく分からず、しばらくさまよう羽目になった。何度も地図を見たのに、変な方向に行ってしまうのはわたしの方向感覚が機能していないせい。
なんとか正しい(と思われる)道を見つけて、さらに先へと歩いていく。

これでも厳選したつもりだが、写真が多くなってしまったので、一旦終わり。
次回は城ヶ崎灯台を目指して歩くところから。


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