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ぷちとりっぷ〈城ヶ島灯台〉 #3 気の向くままに

わたしは方向音痴というほどにはひどくない(と自分では思っている)が、勘はさして良くなく、よく現在地からの方向を見失う。…それを方向音痴と呼ぶのならそうなのかもしれないが、まあそれは一旦さておき。
あちこちで見かけた地図では、一番違い場所が城ヶ島灯台と書いてあった。が、降りたバス停からさてどちらへ行けばいいのか?とさまようこと15分ほど。
ようやく全然違う方向に歩いていたことになんとか気づけて、とりあえず灯台を目指すことにした。
(どうでもいいが、灯台を目指すが“東大”を目指すに変換された。目指しませんよ)

さまよい歩いていたときの写真。
日差しが強くて日陰に避難。

商店街のような場所をすり抜けようとしたところ、右手になにやら道が見えて立ち止まる。お店の看板に、猫がいるよと書いてあったからだ。
灯台を目指すと決めた早々に脱線。
これもひとりで歩くいいところ。

ねこ、落ちてた。

なんて気持ちよさそうなお顔。
そして人が通ってもお構いなしに寝ている。慣れていそうだなと思いながらも、起こさないようにそろそろと近寄ってみる。

Zzz….
ねこはかわいい。
(いや、いぬもかわいいけれど)
いい場所を知ってらっしゃる。

さて、向こう側には赤い橋が見える。
どこに繋がっているのかも分からないまま、とりあえずそれを渡ってみる……前に手前の砂浜でなにか見つけている家族につられてさらに寄り道。貝がらはたくさんあったけど、なにを集めていたのかは分からずじまい。ここまで暑くなければもう少し探したのだが、日傘も帽子もない状態では体への負担が大きすぎた。

右側ではなにやら地層や歴史の講義をやっていたようだ。
暑い中、お疲れ様です。
熱中症には気をつけて。
橋の下から。
寄せては返す波の音が心地いい。
赤い橋を渡ると、夏の風景が広がる。

この先に何があるのか気になったところだが、まだ先が長そうだったのと、暑さに負けてこの時点で戻ることにした。たぶん、その判断は正しいと思う。

しきりにトンビがぴーひょろろと鳴きながら旋回している。
戻るとさっきのねこが目を覚ましている。
まだ眠そうだ。
うと〜…
ピントが合ってなかったことが残念すぎる。
ふわぁと大あくび。
べつのねこ発見。
このお店の子かは不明だが、若干警戒心強め。

盛大な寄り道から戻り、灯台方面へと向かう。
城ヶ島灯台自体はさほど遠くなく、商店街を抜けてすぐだ。

階段か…ここは涼しいときに来たほうがよさそうだ。
さらに階段をのぼーる。
なんとなく、南国かヨーロッパ風味な建物たち。
海への祈り像。
さらに登りますよー。
見えた。
左側の景色には海が広がる。
快晴。
青空に白い壁は綺麗だなあ。
マグロをくわえるねこ…?
南国というかギリシャっぽいのか。
白亜の建築ということだろうか。
来た道を戻ってずんずん降りる。

海岸へ降りられそうだったので、そのまま下に降りていく。
岩場がゴツゴツしていて歩きにくい。
ここにも釣りをしている人がいるが、どちらかと言えば観光できている人が多そうだ。

入るような海ではなさそう(危険そう)だから、岩場から眺める。

あたりを見回すと、なにやら上に続く階段が見えた。
海は岩場が広がっているだけで、他に道はなさそうだ。そういえば、島の反対側には公園があって、そちらにも灯台があるようなことを地図で見たなと思い出す。
ここでよくよく考えればよかったのだが、そこは自由気ままなノープランウォーキングである(ただの考えなしともいう)。見えた道はとりあえず進んでみよう精神で、せっかく降りたところからまた登る。

またしても階段。
わたし以外だれもおらず、登っていいのか微妙に不安になる。
登り切ると一本道が見えた。
整備されているところを見ると歩けるようだ。

だれもいないことに不安を覚えたものの、とりあえず進んでみるかと歩き始める。日差しはどんどん強くなっていき、持ってきていたカーディガンを頭からかぶるというダサい上に怪しさしかない格好で歩いていた。
途中、数人とすれ違うのだが、さぞや変な人間に見えていたことだろう。
申し訳ない。

ひとりだと、どうしても写真の量が鬼のように増える。
今回も城ヶ島灯台までしか進まなかったが、まだ先は長い(かもしれない)。


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