読書感想「ウィステリアと三人の女たち」

今回も読書感想です。
本当は創作をあげたいのですが、書く時間がうまく取れなくて…頑張ります。

今回は川上未映子さんの「ウィステリアと三人の女たち」です。

川上未映子さんの作品は好きで、何作が読んでいます。
本作はハードカバーで最近発売されたため、少々手を出しづらかったのですが、読みたくてつい買ってしまいました。

毎度のことながら、その表現力に本当に魅せられてしまいます。

紡がれる文章には美しく滑らかな息遣いが感じられ、それと隣り合わせるように、深く抉るようなぞっとする言葉を残すシーンもあり、その技術の高さと、女性ならではの感性と視点に感心しながら読ませていただきました。

今回の短編集はどの作品も川上未映子さんらしく、光と闇の間にある埋まらない溝のようなものが描かれていて良かったです。

個人的には「マリーの愛の証明」が好きでした。

愛の反対は無関心、という言葉を思い出しました。

女性作家は、見えているものは同じなのに捉え方が違うような、そんな気がします。本当にすごいです。
その辺りから自分に繋がる考え方を見出していきたいです。

それでは、またいつか。

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