「お金」に囚われてはいけない。(後編)

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「お金は買えるものではなく、交換するもの」

(前編からの続き)大人になってからというもの、私の目にはほとんどの人が「お金」のために働いていることに衝撃を受けました。生きるため、生活のため、欲しいもののため、プライドのため、大切な誰かのため…その理由はきっと人それぞれでしょうし、一つに限定されないでしょう。私としても、稼ぐこと自体を全く否定はしてはおりません。この経済社会の世界では、共通の基準があったほうが効率的に循環する世界が成立するのかもしれません。さらには人間には欲というものがあるため、「お金」で色々なものが買えるという行為自体、生理現象と言い換えても差し支えない極めて自然なことといえるでしょう。
本質的には「お金」のその奥底にあるもの、これを考えることが非常に大切だと思います。気を付けなくていけないのは、お金で何かを買うのではなく、お金で何かと交換するという”意識”が非常に大切です。
例えば、あなたの一日の時間は24時間です。これは残念ながら大富豪だろうと、お金に困っている方であろうと皆等しく同じものです。年間に何億何千万と稼いでいる方は時給にして何百万。年間数百万の方は時給にして何百円、何千円かもしれません。ここで考えてほしいのは、そのお金はあなたの人生という後戻りできない時間をかけて手に入れたかけがえのない「お金」だということです。
さて、そこでいま手元にある「お金」をなんでもよいので手に取って見つめてみてください。この投稿を読んでくださったあなたの目に、その「お金」はどのように映るでしょうか?先ほどと違って、前より大切に、もしかしたら少し愛おしくさえ見えるように変わってきてはいないでしょうか?これはあなたが稼いだその「お金」にはあなたの人生が宿り、命の灯が揺らいでいる、そのことに気づいたのです。スピリチュアルなことをいうつもりはありませんが、事実です。そんな「お金」を使って何かを手に入れるために交換するわけです。それはそれは大事に使わない理由があるでしょうか。

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「お金」のためだけに働いてはいけない。

人は生きていくために多少なりとも「お金」は必要。それもまた現実です。ただ、「お金」のためだけに目を向けてしまうと、あなたの人生の時間に目がいかなくなってしまうことにも気づいたはずです。

さて、前編で冒頭に書いた「お金は変わらない。お金を変えるのは人間だ。」というメッセージ。
これは「お金」があなたによって価値づけられるものだというメッセージです。他人の100円とあなたの100円は価値が全く異なります。それを感じていただけたらこのお話は終わりです。きっと前よりあなたは少しだけ大切に時間とお金のことを考えるようになっているはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。

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