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デヤンスデヤンスデヤンス 第12話(読了3分)

あらすじ
もったいない病と診断された俺は、ダンスを習うことで病気が改善に向かっていた。仕事も夫婦関係もすべてはうまくいっている。俺はいつもの日常を取り戻そうとしていた。

デヤンスデヤンスデヤンス 第12話

「良かった。それだけが心配だからさ、私はうれしいよ」

美耶はそう言って涙ぐんだ。

俺は死んだわけではない。誰かが死んだわけでも。人が死ぬととてつもなく悲しい。俺も当然、人が死ぬのは悲しいと思う。でも、とてつもなく悲しいことより、死んでもないのに涙がこぼれてくる、そんな姿がキュンとさせる。切ないってこういうことを言うのだろうか。どん底の悲しみより、こういう切なさが心を揺さぶる。

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