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地域の人がつながる。広がるやり方

こんにちは!
光秀マインド足立聖忠です!

今日の記事は、私が委員として今年1年間参加をしてきたコミュニティファンド検討委員会で出たお話を少し書きたいと思います。

コミュニティファンドを福知山で運用する過程の課題ややり方を検討委員会では話をしています。その中で上がっていた話は、地域のチャレンジで必要とされるのはお金だけなのか。そこで出たのがお金での応援と人の応援です。
お金の集め方にはいろいろな方法があります。
協賛金、クラウドファンディング、寄付、補助金、助成金、販売収益など。
いずれも商品やサービス、活動に興味関心、共感の意識がつながることでお金が集まります。
こちらの話はまた別の機会でも書ければと思います。

今日の話はもう一つのマンパワーや人材集めです。人財ファンドとして興味深い取り組み事例が岐阜県飛騨市の事例で紹介されました。
プロジェクト名は「ヒダスケ」。

人工2万3000名ほどのまちで高齢化が4割近い地域です。どの地域でも人口減少、少子高齢化による人の力不足による活力の低下は起こっています。地域のお祭りでも担い手不足で神輿が担げないなども全国的に起こっています。
そんな飛騨の地域では「ヒダスケ」と称し、お手伝いを募る仕組みが2020年にスタートしたそうです。そしてそのお手伝いには「オカエシ」と称し、地域通貨と地元の野菜などのお返しを受け取る仕組みで、当初の1年間で45つのお手伝い事業、400名のお手伝い者がマッチングしたそうです。そして3年が経つ今年で9000名を超えるお手伝い者が参加したそうです。

これの広がりに至ったポイントはいくつかあり、地方のお手伝いは実は体験としての価値があるものがあるということ。例えば田植えや野菜の収穫は、高齢化した農家さんにとっては大変な労働ですが、都市で暮らす人や、夫婦、親子にとっては体験という貴重な機会です。地域のお祭りや神輿を担いだりも、地域の人だけが参加するのではなくヒダスケとして参画することで貴重な体験や人のつながりを生みます。また地域通貨や地域の特産物がもらえるという事で更にその地域へのファンづくりにもなるという仕組みです。

2021年にはグッドデザイン賞を受賞した取り組みだそうです。

人手がない、力が足りない、若い人がいない。いずれも簡単に補えるものでもないですが労働や大変という目線から少し角度が変わるとこれだけ大きなパワーにつながる。これは地方地域にとってとても重要な力と感じました。

こんな事例を学びながら福知山のお金や人財のマッチングによる新しい価値の創出を目指す仕組み作りに携わりとても良い機会でした。引き続き携わり、盛り上げていければと思います。

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