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マクロスの生みの親が語る地域での学び

こんにちは!
光秀マインド足立聖忠です!

先日、公益社団法人日本青年会議所が主催する全国大会ではいくつものフォーラムが開催され、それぞれ「国際フォーラム」「国家フォーラム」「東京JC主管フォーラム」とあり、それぞれ学びになった点をまとめ、記事にしたいと思います。
まずは国際フォーラムのお話です。

こちらの講演は日本アニメの代表作でもあるマクロスシリーズを生み育てた河森正治氏による講演でした。
講演テーマは「Impact The Future~次世代への継承~」でした。

冒頭にマクロスシリーズの映像や音楽と共に河森氏が登場されました。
講話の中でまずは自身の幼少期に触れた経験に関する事でした。

横浜に御家族の都合で引っ越すことになり、そこで受けたカルチャーショックがあったそうです。建物、電車などの近代的なもの、海がそばにあるという自然に触れる機会。
そして幼少期から月日が経つと横浜が東京をライバル視する部分に気づき始めます。
その時の間隔が今も大きく生きているそうで
「日本一のまち東京」と
「世界の窓横浜」
というイメージでいた河森氏は、東京と競って勝つよりも世界に通用し、世界から認められる何かの方がよほど価値のある事。と感じたそうです。
その後宇宙に興味をもったり、日本のおもちゃよりドイツ製のおもちゃを好んで遊んでいたことも今思えばとても今の自分に生きていると言われていました。
そして大阪万博に行ったときに、今まで感じて来た世界や宇宙といった広い感覚は更に磨きをかけ、世界を感じるようになったそうです。

その後19歳に漫画を通じてガンダムの作者と繋がったり、様々なデザインを手掛けていきます。当時、ロボットデザインを依頼された中で、飛行機から変形し人型ロボとになるデザインをした時に担当者からは「飛行機は売れない」「もっと人型の人気が出るものにするべき」という意見を言われてこう思ったそうです。
「売れないということは、誰もそこに手を出していないということ。」

そしてマクロスが生まれたそうです。マクロスの前進にはダイアクロンという自動車がロボットに変形するイメージ作成をしたそうです。ダイアクロンは日本では大きく取り上げられることは無かったようですが、その後アメリカに輸出され、あちらではトランスフォーマーとして大ヒットし、結果トランスファーマーは日本でも人気がでました。直接の開発には携わっていないものの、コンセプト開発者としては嬉しいそうです。

そんな世界で通用する価値の創出するためには、どんな視点が必要なのか。
河森氏の講演にこんなワードがでてきました。


「発想法多次元的アプローチ」というもので、例えば
視点を変えるという点でいうと木登りが重要だと話されていました。
木に登り、上から見る友達や、友達が登る姿を見ることで、人の動きや関節の動き、人の形をいつもと違う感覚で見ることになり立体的感覚を身に付けます。
次に高さや枝をつかむことで、折れないか、危なくないかなどリスクと危険に関する嗅覚、
判断を身に付けます。それによって行動をどう起こすかを体全体で感じます。こちらも様々な感覚の育成に重要とのことです。

次元が変わる意味が変わるという点では、当たり前の組み合わせというものに違うものを加えると個性であったり新しいジャンルが生まれます。マクロスシリーズは戦争に歌い手が入るという点で、戦いや平和に関して歌が大きく関わるという色が加わりました。

河森氏は最後にこんなことを話されました。世界へ飛び出したいとか。世界が凄いとか。それは今の自分の目線で今の自分の一から見ているだけでそう思うだけ。自分の立ち位置や立場、視点を変えれば更にそれは新しいものを生む。そんな中で日本人で生まれ育ったことで身についている様々な感覚や感知に気づく。
お箸文化は集約的多機能な器具であること
和室も寝室やリビングなど海外から見ると集約的で多機能な空間にデザインされていること。
漢字で言えば音読みと訓読みなど、音と意味で同じ文字に2つの読み方を使っているなど。普段から日本人は日本にしかない感覚に常に触れている。これをどう生かすから国際社会で日本が新しい価値を生み出す力になると話されていました。

青虫のまま巨大化しても卵を作れない。青虫が蝶に成長し、卵を産むことで次世代につなぐ。

成長した時に進化、変化するもの。そんなコンセプトが今の自身の創作に活かされているそうです。河森氏は2024年に開催予定の大阪万博にも携わられているそうで、今回の講演での学びの中で大阪万博にも行ってみたいと思いました。

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