友達(オタク)のキャラソンを書いた話
はじめに
どうも、MitsubaProjectです。
突然ですが、皆さんには自分のキャラクターソングはありますか?
まあ、有名人であったり、歌い手として活動されていたりする一部の方を除いてほぼないとは思います。
私はボカロPとして活動をしておりまして、思いつくままに曲を書いてはネットにぶん投げて生を実感しています。
(多忙につき半年新作を投稿していないので、そろそろ生きてるか怪しくなってきました)
そんな私ですが、今年の2月に友人であるわたげ改さん(以下、わたげさん)へキャラクターソングを書き下ろしました。
ちなみに彼は純粋な一般オタクであり、キャラソンを書いてくれとは特に頼まれていません。
今回は、何故私が彼に楽曲を提供することにしたのか・楽曲で聴いてほしいポイントについてつらつらと書いていこうと思います。
前日の記事紹介コーナー
※この記事は某鯖Advent Calendar2023参加記事です。
前日の記事はこちらです。
1つめ 黒鵜織羽さん
一年を通しての同人活動の記録。
アクスタや同人誌など、しっかり制作に打ち込んでいてすごい。尊敬。
私は他人のサークルの頒布物に作品を提出したことはあるけど即売会等には全く行ったことがないのでめちゃくちゃ行きたい。
2つめ 黒糖さん
2023年のアイマス生活まとめ。
アイマスP・DJ仲間であり様々なイベントでご一緒させていただいている黒糖さん。
彼のアイマスと担当アイドルに対する愛の強さには圧倒されることもあり、見習いたいところばかり。来年もいろいろ楽しみましょう。
3つめ 絹太郎さん
シャドバ新作紹介と旧作追悼。
デレマススキン消えちゃうんですか!?!?!?!?!?
新作と旧作の比較が細かく説明されており、スムーズに新作に触れたい人には大親切な記事だと思います。
ほぼ未プレイの私はえっちなキャラがいることは理解しました。
第一章 個人作業編
なぜ曲を作ることになったのか
なんか通話中にノリで決まりました。
「わたげちゃん」誕生
わたげさんのママになりました。
誤解を生む発言ですがある意味本当です。
ある日、わたげさんを勝手に美少女にして3Dモデルを製作して送りつける活動を行いました。
勝手に送りつけておいた上に「これ使ってVTuberやってよ」とリクエストを送る活動もついでに行いました。
(ちなみに私は元々VTuberのチャンネル運営をしていたのでその時のノウハウが役に立ちました。なんでもやっておくものですね)
結局VTuberにはなってくれませんでしたが、現在彼がTwitchで配信を行う際にアバターとして使用していただいています。感謝。
今回の楽曲は「彼女がVTuberとして出すデビュー曲」もイメージしました。
ちょうどわたげさんが関東に引っ越す時期だったので引っ越し祝いとかもかこつけていたような気もする。
とりあえずデモを作ろう
このへんの時系列を実はあまり覚えていないのですが、確かわたげちゃんが生まれてから間もなくデモを完成させに入ったような気がします。
わたげさんと私の共通点として「好きな音楽の方向性が似ている」というものがあるので、私の音楽的な"癖"を詰め込めれば気に入ってもらえるんじゃないかなあと思い、イントロから詰め込んでみることにしました。
癖①
イントロや間奏など、様々な場面でクリシェ(コードの中の一音が半音ずつずれながら進行するコード進行)を多用する
癖②
ファミコン的なピコピコサウンドを織り交ぜる
↓私が愛用してる8bitシンセです。いつもありがとう
癖③
曲の構成に抑揚を付ける
今回は通話中にいただいたアイデアである
・Bメロで3拍子になる
を採用しました。
(さらに後にフルバージョンを作る際、
・2番Aメロはキメもりもりにする
・2番はサビなし
も追加しました。)
これで曲中にいろんな展開が生まれたと思います。
こうして1番までのデモを某鯖で公開した後、裏でこっそりフルバージョンを作ってわたげさん本人に「このキーで歌えますか?」とDMしました。
ギターを依頼しよう
せっかくなのでギターを生音にしたいと思い、ギタリストの方にギターの演奏を依頼しました。
今回はこちらの方に依頼させていただきました。ありがとうございました!
「友達の引っ越し祝いの曲を作った」という謎の依頼に真摯に対応していただき本当にありがとうございました。(ベースも演奏していただきました)
そしてここからは作詞に入ります。
第二章 協力作業編
仮歌詞を書こう
今回は私が最初に仮歌詞を書き、それをわたげさんに自分らしい表現に修正してもらうという作詞の方法をとりました。
というわけで、仮歌詞を書いていきました。
私は歌詞を書くとき、基本的にメロディに合う語呂がいい言葉をさくさく当てはめていく方法をとることが多いのですが、今回は「わたげさんの曲」というテーマがあるため、彼に対するイメージをまず膨らませなければならなかったので難しかったです。寝ても覚めてもわたげさんのことを考えている期間があったということです。
そして歌詞を書く前に、わたげさんからひとつ要望をいただきました。
「わたげさんの担当アイドルの名前を歌詞に隠す」
というわけで2番に隠してみました。
ここに貼っておきますね。
そうして書いた仮歌詞をわたげさんにお渡ししたのち、表現の変更や言葉遊びなどを追加してもらいました。
曲名も「Blank Map」に決まり、ひとまず楽曲として必要な要素はここで全て揃いました。
歌以外は。
レコーディングをしよう
2022年11月某日、私とわたげさんは翌日の吹き抜けがあるドームでのライブ参戦に備えて上京をしていました。
そして翌朝までの宿とすることも考え、ついでに都内某所のスタジオにて歌録りを行いました。
ほんとはここでレコーディング中の写真とかがあるといいんですけど、何も考えてなかったからなんの写真も撮ってないんですよね。
レコーディング中に使った歌詞カードの写真でも貼っておきます。
録りながら、歌詞の読み方や息継ぎの位置、どういう風に気持ちを込めて歌ってみてほしいかなどわたげさんと確認し(無茶振りしてごめんね)なんだかんだ2時間ぐらいでレコーディングは終了したので、残りの時間は電気消してぐっすり寝てました。スタジオのスタッフさんが安否確認に入ってきてびっくりしてた。
第三章 仕上げ作業
MIXをしよう
ライブが終わり、自宅に帰ってきたのちに仕上げ作業に入りました。
録音してきたボーカルの音程を整え
各楽器とのバランスを調整し
曲全体の音圧を調整し
完成しました。
おれは技術に生かされている
ここまできたのがおおよそ12月半ばだったと思います。
イベントで公開しよう
少し期間が空いて今年2月。
わたげさんの引っ越し祝いDJイベント「わたげまつり」が開催されました。
私は仕事の都合上参加できなかったのですが、このイベントでいよいよ楽曲がサプライズ初解禁されました。
(わたげさんに恥ずかしいからと懇願されたのでキー+1で流れました)
現地では何やらMIXが発生していたなどおおむね好評だったと聞いております。製作者冥利に尽きますね。
各ストアに楽曲配信しよう
また少し時が空いて8月。
自作曲をまとめたアルバムを各種楽曲配信サイトで販売しようと思い立ち、せっかくなのでわたげさんの曲も入れさせて欲しいと思い許可をもらってボーナストラックに収録させてもらいました。
こちらは「東北きりたん」に歌ってもらったバージョンです。
各種サブスクで聴けますのでよろしくお願いします。
「あれ?わたげさんが歌ったんじゃないの?」とお思いの方。
彼が恥ずかしがってそちらのバージョンを公開していないので本人に言ってください。
いずれ出してくれるかもくれないかも。
ちなみに今回から楽曲配信サイトにアルバムを販売する仲介業者(ディストリビューター)として「narasu」さんを利用しています。
なんと月額600円で楽曲配信し放題。神かな?
おわりに
今回こうして他人のキャラソンを作ってみて、「アニメのキャラソンを作る人たちはどれだけキャラクターのことを深く考えているのだろうか」と思い尊敬の念が強くなりました。
比較的身近にいる人間についてイメージを考えることも大変なのに、作品の限られた場面の中でしか描かれないキャラクターについて深くイメージするというのはほんとうに大変なことだと思います。
私ももっと想像力を磨き、作詞のほかにもさまざまなことに役立てていきたいので、今後とも精進していきたいと思います。
次はお前のキャラソンを作るかもしれない…
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