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へなちょこサイクリング8 石川県

9月に入ったのに、青春18きっぷがまだ3回分未使用状態。(夏の青春18きっぷの使用期限は9月10日です。)長野県への1泊旅行で2回使用したが、それだけでは大損で終わってしまう。どうしたものか、、、と思っていたら、9月4日~5日と奇跡的に連休が取れたので石川県の能登の方までサイクリング旅行に行ってきました。

能登、と言っても半島の付け根部分をちょろっとサイクリングしただけですが。(タイトルにもあるように「へなちょこ」です(笑)。)

青が1日目、赤が2日目に走ったところ

自宅最寄り駅の西岐阜駅を6時40分発の電車に乗り、12時前に金沢に着きました。日曜日だったので、どの電車も混雑しており、行程の3分の2は座れず。2時間しか寝ていなかったこともあり、金沢に着いたときには、かなりへたばってました。(いつも書いていますが、私は究極的に夜型人間です。)

初訪問の金沢駅は大都会の駅でした。うだるような暑さと人の多さが睡眠不足の頭にはこたえます、、、。

金沢からは北陸鉄道浅野川線に乗り換えます。12時ちょうど発の電車に乗って終点内灘駅に着いたのは12時20分くらい。

ここからスタート

この日は快晴で、そして暴力的に暑い日でした。(地球は相当ヤバくなっている気がする。)自転車を組み立てるだけで汗が噴き出てきます。我ながらこんな日にサイクリングするなんて、キチガイとしか言いようがない(笑)。

今回そもそもなぜ石川県に来たかと言うと、石川県が推奨している県内のサイクリングルートのうち、「のと里浜ルート」と「羽咋・巌門 里山ルート」というどちらも半日で走ることのできるお手軽ルートを走ってみようと思ったからです。(正直、京都府の丹後半島とかなり迷ったのですが。来年からは北陸新幹線の延伸と在来線の私鉄化に伴い青春18きっぷでは金沢に行くことができなくなりそうなので、まずはこちらに。)

「のと里浜ルート」は内灘駅がスタートです。少し走るとすぐに海が見えます。

晴れた日の海はこんなにも青が濃い

海の景色は素晴らしい!
のですが、、、。

「のと里浜ルート」はひたすら海沿いの「のと里山海道」という道路に沿ったサイクリングロードを進みます。

この「のと里山海道」という道路が片側二車線の立派な自動車専用道路で、そのため車が猛スピードでビュンビュン走ってます。こっちは専用のサイクリングロードを行くので危険は全く無いのですが、いくら片側には海が見えても、反対側でこれだけ多くの車が走っているとそれだけで興ざめしてしまう。

しかも、海沿いのはずなのに意外に海が見えるスポットが少ない。海が見えないと、高速道路のような道路とその周りの緑地帯が見えるだけ。

普通の道なら民家があったりして、景色も多少の変化があるのに、それもない。(「のと里山海道」沿いに建物は全く見当たりませんでした。)

おまけに、海が近いのに風がない。体温とほぼ同じ温度の空気が体中に纏わりつきます。

あまりのつまらなさと不快さに、サイクリングルートから外れて、もう少し内陸の道路を走ってみました。

能登の民家の瓦は大半が黒いです。なぜだろう?

海は全く見えなくなりましたが、能登の民家のトレードマークとも言える黒瓦を見るだけでも楽しいです。(更に軒下の日陰が有難い(笑)。)

内陸側の道は一直線ではないため、ところどころで迷ったり、行き止まりでUターンしないといけなかったり。それでもこちらの方がまだ楽しめました。

しばらく内陸側を走ってから、またサイクリングロードに戻ります。ほどなくして、「道の駅高松」に到着。

足湯があって一組の若いカップルが入っていました。この酷暑の日に足湯、、、。すごすぎる、、、。

足湯の横の水道で、着ていたTシャツをビショビショに濡らし、頭からも水をぶっかけて再スタート。

道の駅前の芝生広場にて。暑くて1分もいられない。

苦行でしかないサイクリングロードをもう少し走って、ようやく「千里浜なぎさドライブウェイ」の今浜口に到着。

千里浜なぎさドライブウェイは国内唯一、波打ち際を走ることができる全長約8キロの砂浜です。ずっと昔に車では走ったことがありますが、実は自転車でも走ることができます。(、、、というのを石川県のサイクリングルート紹介サイトを見て今回初めて知りました。)

今浜口でサイクリングルートを外れて浜に突入!

これがドライブウェイ
本当に走れた!
こんなところも大丈夫!

さすがに浜辺は風もあって、暑さも和らぎます。何より、波打ち際を走るのが面白過ぎる。

石川県を代表する、と言ってもいいくらいの有名な観光地なので、車はそれなりに多いですが、なぜか自転車は他に一人もおらず。自転車でも走れる、ということを知らない人が多いのでしょうか。(実際私も今回初めて知りましたし。)

そのせいか、周りの観光客の方々から大注目でした。(おばちゃんに写真撮られたり(笑)。)

大学生グループに頼まれて写真を撮ってあげた後、自分も撮ってもらった。

千里浜なぎさドライブウェイの終点のところにドライブインがあり、そこで「イカ団子」200円を食べました。串に3つ練り物の団子が刺さってます。食べるとイカ片がゴロゴロ入ってました。味は濃いですが、大汗かいた後の塩分補給にはもってこい。(お腹すきすぎて、写真撮る前に胃袋に入ってしましました(笑)。)

ドライブインにあった砂オブジェ

「のと里浜ルート」は羽咋という町で終了です。街中のスーパーで食料を買い足してから、(かなり迷いつつも)次のサイクリングルートである「羽咋・巌門 里山ルート」に入ります。

北陸鉄道能登線の廃線跡がサイクリングロードになっていて、羽咋からはその道を進むのですが、これが非常に良かったです。

車からは見ることのできない景色
青い空の下で
この道をサイクリングロードにしてくれた石川県に最大級の敬意を表します。

、、、ただ、立ち止まるとモーレツに暑い。写真1枚とったらもう止まってはいられません(笑)。

1日目は志賀町の中心部から少し内陸に入ったところにある「いこいの村 能登半島」というホテルに宿泊しました。(志賀町から道を間違えてしまい、ホテルにたどり着くのがめちゃくちゃ大変でした(笑)。)

この宿にした理由は、サイクリングルート途中のちょうどいい場所にあったということと、平日限定お1人様プランがあって、2食付きなのに比較的安く泊まることができたから。温泉付きだし、日曜泊だったこともあり空いていて本当に快適に過ごすことが出来ました。

安いプランだったので夕食は通常の懐石料理ではなく海鮮丼でしたが、この海鮮丼がなかなかに豪華だったし、朝食はバイキングだったし。(私はバイキングさえあれば満足してしまう人間です。質より量でしょ!!)

食べ物系の写真はありません。写真撮るまで待てないので(笑)。

※※※※※

翌日は朝7時過ぎに出発。すでに暑い(笑)。

海沿いの道、県道36号線を北上して「巌門」を目指します。

ところどころ海を眺めつつ、脇道に入って「旧福浦灯台」へ。

朝のうちは雲が多かった。
日本最古の灯台、だそうです。

灯台までの遊歩道を歩いたのですが、蒸し風呂の中にいるみたいな暑さに汗が噴き出ます。写真撮ったらすぐに退散。

旧灯台から坂道を1つ登ると能登を代表する観光地、「巌門」の入口です。

上から見た景色

下まで下って、自転車を降りて徒歩で散策します。

海とは反対側には滝がありました。そこまで水の勢いがあるわけではないですが、水の流れる音っていいですね。

不動の滝
これが巌門
隣は鷹の巣岩
この色!
巌門内部のトンネルから外を見るとこんな感じ
海と断崖

暑さにバテバテになりながらも、1時間くらい周りを散策して景色を十分に楽しみました。

景色的には巌門がこの日のハイライトでしたが、サイクリング的なハイライトは巌門から先の山越えの部分でした。山越えなのでクネクネルートがどこまでも続く、のですが、何とこれが全てサイクリングロード。

ここまでやってくれた石川県にはもう感謝しかありません。アッパレ、イシカワ!

山を越えると国道249号線へ。内陸の集落を結んでいるルートです。

能登の黒瓦

途中休憩エリアに「三明駅跡地」の碑がありました。帰宅してから調べたところ、三明駅が北陸鉄道能登線の終着駅だったそうです。

ここから先は国道249号線脇の廃線跡がずっとサイクリングロードになっています。

志賀町の中心、高浜町からは昨日走った道に合流し、羽咋駅まで走りました。

前日に走った道を逆方向から
コレ、サイクリングロードです。昔は線路だったことが良く分かる。駅は北陸鉄道能登線の始発駅だった羽咋駅です。

羽咋駅に着いたのは12時前でした。多少余力は残していますが、とにかく暑いのでこれで終了。鈍行乗り継いで岐阜に戻りました。

2日に渡るサイクリングで海の風景は存分に楽しめましたが、何よりこれほどまでにサイクリングルートを整備してくれた石川県には感謝の気持ちでいっぱいです。

、、、結局青春18切符の最後の1回は使い切れませんでした。まあ、長野と石川で元は十分取れたかな。

次はもう少し涼しくなってから出かけよう(笑)。


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