オランダに一時帰国してみて

オランダに1週間一時帰国している。

オランダを去って3ヶ月。用があって帰ってきた。

夏ということもあり、毎日天候に恵まれ、過ごしやすい日々が続いている。

家族とサイクリングしたり、街の中心部を歩いて買い物して、それだけで楽しい。

あぁオランダはこんなに美しくて懐かしい場所だったのかと、5年住んだ国に想いを馳せる。

オランダが嫌だ嫌だと別の国に引っ越したわけだが、引っ越すほどのことだったんだろうか？とちょっと気持ちが揺らいだ。

しかし冷静に考えてみれば、やはりオランダ語を話すことが苦痛だし、英語で楽々ストレスない生活ができている今の国の方が長く住む上で私に合っている。

今は一年で一番いい季節にオランダに来たからよく見えるだけで、長くて暗くて寒い冬のことを考えたら、そこまでいい国ではない。

随分前に申請したオランダ永住権が取れ、今回カードを取りに戻ってきたわけだが、あんなに欲しかったオランダ永住権も、取ってみれば特に大したことはない。

私はもう今住んでる国でビザを取ってるし、オランダ永住権が他の国で役立つわけではない。

何かあったときのための保険のような感じで取っておいたのだが、それはきっと正解だった。

自分はもう働かなくてもオランダに住み続けられるわけだし、あのまま家を売らずに持ち続けていたら、悠々自適に？暮らせていたんだろう。

でもたられば話は何の意味もないし、長年苦しいと思っていたオランダ生活に終わりを告げたときの開放感と言ったらなかったし、隣の芝がただ青く見えるだけなのだ。今は。ホリデー中だし。

夏だったらまたオランダに短期間過ごしていいかなと思った。

それは日本に対する気持ちと似ている。

いつでも帰れるからこそ外に出た。

でも飛び出した国が死ぬほど嫌いなわけじゃない。

オランダはいいところだ。

美しく、全てがorganisedで、不便なことがない。

5年間住み続けてたのはオランダ永住権を取りたかったからだ。

でもそんなのくだらない目標だった。正直誰でも取れる。

それでも苦しんだ5年間が合ったからこそ、今の生活に落ち着くことができたので、目標はくだらないが5年間住み続けた自分の頑張りはくだらなくはない。

残り少ないオランダ滞在を楽しく過ごそう。

いま住んでいる国にある家に帰ったらやはりホッとすることは間違いない。