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私のキャリア絶賛迷走中

産休に入ってから早や9ヶ月。
オランダに出戻ってきて早や3ヶ月。
いまだ、無職の私。

あれ?私のプランと全然違う流れになってる。


産休に入ったとき、私は5ヶ月で復帰して子を保育園に預けてフルタイムで働く気だった。

ところが会社のプロジェクトが終了となり、解雇となり、私は夫の仕事の都合でオランダに戻ることになった。

まぁオランダなら永住権もあるし、私自身いろんな経験もしてきて選ばなければ仕事はたくさんあるし、多少チャレンジしたとしても仕事は年末までには決まるだろう。

子はあらかじめ見つけておいた保育園に慣らしがてら週一で通わせて、仕事が見つかったら週3で預け、私はフルタイムで働く。


そんなプランだった。
なのになぜかまだ無職で、しかも迷走中だ。


理由としては少し前まで私のアドレナリンがバーっと出ていて、私はフルタイムで働く!チャレンジングな仕事をする!つまらない仕事はしたくない!と思っていたのだが、そのアドレナリンがどうやら放出されきったようだ。

そのときある会社の選考がポンポンポーンと進んでいて、こりゃすぐ決まるなと思ったわけだが、あれから音沙汰なし。

最後の最後で見限られたようであるがまだ最終の返事はもらっていない。



そうやって最終の返事を3週間ほど待っているうちに、私にいろんなことが起きた。

子持ちの仲のいい友達に会って、オランダでフルタイムママはまじで無理だと説得されたり。

夫がまた転職する流れになったり。(今の仕事のために仕方なくオランダに帰ってきたというのに…)

娘の成長が著しく、実は子育てに関するストレスがほぼなく、悩みもなく、もしかしたら私子育て向いてるのかも?と思うくらい楽しめていることなどがあったりした。


私は、たぶん、38歳まで結婚願望や子供がほしいという願望がなかったことがあり、感覚が独身のままだったんだと思う。

仕事で認められる、給料を上げることこそが価値があると思っているし。

前にいた会社での成功体験を経て、私は素晴らしい人間で、スキルも高く、もっと上を目指していけると自分に自信もあったし、その時の上司や同僚も私を評価してくれていた。


だがオランダに帰ってきた私はただの仕事をしていないママで、あらゆる仕事の面接では子持ちなのにフルタイムは無理じゃない?と言われたり、やりたい仕事は必ずフルタイムでパートタイムで働けないか聞いても交渉の余地なし、ということが続いた。

そして子持ちの友達が詳しく教えてくれた、なぜオランダではパートタイムがいいのかを聞いて少し考えが変わったんだと思う。

税金の話や、学校のシステムのこと、お迎えのこと、費用のこと、なんやかんやオランダで出産して子供たちを中学生まで育ててきている友達の話は説得力があった。

そしてその友達に言われた。自分が採用担当者なら、すでに子持ちの社員がチームにいて、もう一人新しい人を雇うことになった場合、子持ちは採用しないと。

その話がなんだかとても心に響いた。

私の考えが甘かったようだ。
うちは両親も近くに住んでいないし、特別裕福なわけでもないし、現実的に考えて私がすべきはパートタイムもしくはフリーで仕事をすることだということに落ち着いた。


夫も、私がアドレナリンが出てたときは応援してくれていたが、今は自分の仕事の状況も変わってきたし、私の仕事は決まらないしで、方向転換しようかという話をした。

私がフルタイムでいい給料を得たい大きな理由の一つとして、海外に住む人間として万が一離婚となったら私の生活が立ち行かなくなるのが怖いからだ。


そんなことを今まで夫に素直に話したことはなかったが今回初めてして、そんなことにはならないことを前提とするが、万が一に備えての具体的な対策を話し合った。

その具体的な対策がとても現実的で、それなら大丈夫かもしれないと思えた。

一人であれこれ考えて予防線を張っていたが、あらかじめ離婚のリスクを夫婦で話し合って、対策をとっておけるのはすごくいいと思った。

私の知らなかった対策方法がいくつも夫から出てきたし、話さなかったらわからなかったことだったのでよかった。



自分が無職でいることになれないというか、お金を稼いでいない自分に価値はない、とすら思っている私であるが、夫はそう思ってはいないし、彼が転職すれば私は働かなくても生きていけそうだし、もっとのんびり、ドーンと構えていていいのかなと思えるようになった。

相変わらず夫に振り回されているわけだが、そんな自分を守るために数年前から始めた投資がうまくいっていて、オランダで資産形成をちゃんとできていることについてだけは自分を褒めたいと思う。



オランダの最低最悪な天気のせいで、相変わらずネガティブな気持ちが続いており、本当になぜオランダなんかに戻ってきたのかと思うことはしばしばであるが、もう年末だし、新年を迎えたら気持ちを新たにして生きていきたい。



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