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2.11 SAISEIGA@松山サロンキティ Liveレポ

黎明期から好きなバンドを応援出来ること、
それはとても貴重な体験と言える。

長年聴いている陰陽座やUnlucky Morpheusは
ある程度の実績を重ねたり円熟期に入ってから

ようやく聴き始めたりライブに行くこととなった。

歴史を遡るのは楽しいが既に過ぎた時間は
どうやっても取り戻せない。

と、ここでSAISEIGAに話題を移そう。

私はSAISEIGA以前にメンバーが参加してした
絶対倶楽部と言うバンドを聴いていた。

2019年頃、冊子の「激ロック」で見つけ
「夢幻大スリラー」を聴いたのが出会い。

ところがそのバンドは2020年に解散
コロナ禍が無ければ…どうなっていただろう?

複雑な思いにかられながら時は流れ
2021年の秋、音楽雑誌を読んでいると

見覚えあるメンバーの画像が飛び込んできた。

それが私とSAISEIGAとの、そして
"天鶴"改めReganさん、そして桐子さんとの
再会だった。

初めて見たSAISEIGAの画像⬆️

そして昨年の2022年5月、初めてのライブ参戦

この時点で既に1枚のミニアルバムと
1stフルアルバムを発表している。

そのあまりにも精力的な活動ペースに
驚かされた。

そしてそれから約9ヶ月、2023年2月
私はSAISEIGAと再会を果たすことになる。

それも途轍もなくパワーアップした
SAISEIGAと…

このバンドの魅力はとにかく
ぶっ壊すようなド迫力のサウンド、

それでいて非常に繊細で凝った音作り。

今回は更に"貫禄"のようなものが感じられた、
とにかくメンバーの表情に自信が漲っている。

同日共演した
ストロベリーソングオーケストラの宮悪座長は
SAISEIGAのリハを見た印象を

宮悪戦車&Regan

「何だよありゃ?モンスターだよ!」

とMCの時、驚愕の表情で言われていた。


そんなSAISEIGAのライブレポはこちら⬇️

2023.2.11@松山サロンキティ

この日のセットリストだよ⬆️

1曲目の「RIDE ON」のイントロが流れた瞬間
地鳴りの如き怒濤の叫び声が館内に響き渡る、

関東圏で日常的にライブ参戦している
常連ファンの理解の範疇を越えるほどに

我々地方民は枯渇していた、飢えていた、
それほどまでにSAISEIGAの音を欲していた。

その証拠に会場には
前回のライブで衝撃を受けた

地元からのリピーターが多く
更には"新顔"もちらほら見受けられた。

その盛況ぶりは恐らく遠征組のファンはおろか
メンバーですら驚いたかも知れない。



「RIDE ON」から「INSIDE」への流れは
前回の松山ライブ同様で、その後新曲を挟み

聴こえてきたピアノの音色。

おっ!この曲は…「SINK」
グルーブ感溢れるこの曲は私の好きなバンド、
PANTERAを彷彿とさせる部分がある。

そして「JUMBLE」

この曲、実は新曲と言いつつ
昨年5月のライブでも演奏されていた。

が、やはり"お初"として聴くのと
MVで聴き込んでからライブで観るのとでは
思い入れの大きさは変わってくる。

その曲に纏わるエピソードや思い出が
新たに加味されるからだ。

今回「JUMBLE」に関しては
更に思い入れが肥大する出来事もあった、

その件についてはライブ直前のnoteや⬇️

Amebaでのブログ⬇️に掲載しているので

興味のある方は
参照していただけると非常にありがたい。

そして更に新曲を挟み
続いてはライブでは定番の「JOKER」

そして本編ラストは1stミニアルバムの
オープニングを飾る

あの曲!

正に名刺代わりの1曲と言える

「GO ON!」

この曲は前回のライブでは演奏されず

これは次回へのお楽しみなんだろうな、と
自分に言い聞かせた思い出がある。

この「GO ON !」が収録された作品
「芽」は現在完売しているとのこと、

既に稀少盤と化していることになる。

こうして本編は終了、
メンバーがステージから去った瞬間

SAISEIGA!
SAISEIGA!

会場に響く"SAISEIGA"コール

ほどなくメンバーがステージへと"帰還"

アンコールは「FEVER」
やはりこの曲を聴かなければ帰れない、

会場にタオルの花が咲き乱れる。

こうして怒濤の盛り上がりの中
SAISEIGAのライブは終演、

私もついつい調子に乗ってしまい
腰椎と脛椎のヘルニアであることを忘れ

ステージ袖で走り回っていた。

その様子をReganさんがニヤリとしながら
見てくれた(気がした)のがとても印象的だった。


SAISEIGAから放たれるそのパワーや活力の源は
一体どこから沸き出るのだろう?

スピード曲一辺倒ではない、
独特のグルーブ感を持ち合わせ

フラストレーションを吐き出すように
何処か突き抜けた感情を爆発させながら

かと言って怒りに満ちているわけではなく
そこには常に"Fun"(楽しさ)が同居する、

全くもって高圧的な感覚がないこと。

それがSAISEIGAの魅力ではないだろうか?

ファンはその"Fun"を求めて会場へ足を運ぶ。

音楽はもちろん、芸術には
常に人柄が如実に反映される。

どんなに素晴らしい楽曲で、
どんなに優れた演奏技術でも

オーディエンスに対して威嚇的だったり
傲慢な発言や振る舞いをするアーティストの
ライブには行きたいとは思わない。

SAISEIGAはステージでは非常に激しい曲調で
客席を煽ったりもするが

MCは時にコミカルな面もあるし
聴いていて楽しく穏やかな気持ちになる。

とどのつまり音楽も含めた全ての芸術において
やはり最終的に最も尊重されるべきは

アーティストの人間性、

例え演奏がどんなにアグレッシブでも
態度まで荒げる必要はない、と言うことだ。

「お前らそんなので盛り上がってんのか!」
「もっと声出ねぇのか?」

そんなことを言うアーティストのライブに
私は行きたいとは思わない。



何が言いたいのかと言えば

SAISEIGAの紡ぐ音がいかにハードであっても
同様に楽しさが存在するのには理由がある、

それはメンバーの人間性や優しい心根が
音楽やパフォーマンスと連動しているからだ、

私はそのように考える。

だからSAISEIGAのライブはあんなにも楽しいし

終演後の物販にメンバーが現れると
あれだけの人だかりと賑わいになるのだろう。



SAISEIGAの放つ音楽性の存在感は

また行きたい、またこの街に来てほしい、
そう思わせる力を内包している。

だから私はこれからも行ける限り
SAISEIGAのライブに足を運びたいと思う。

来月発売の新作も非常に楽しみだ、
ただひとつ心配な点があるとしたら

ここまでハイペースでライブと制作を続けて
息切れしないだろうか?と言うことくらい。

しかしそんな心配も吹き飛ばすほどの
追い風が今のSAISEIGAには吹いている、

決して大都市とは言えないここ松山で
これだけの盛り上りを見せているのだから。

見る人が見れば、聴く人が聴けばすぐにわかる

このバンドが兼ね備えた底知れぬパワーは
すぐさま全国へ、やがて世界へと

拡散されてゆくことだろう。








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