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『DIE WITH ZERO』に衝撃を受けた話 ~50歳からでも遅くない!(はず)

遅ればせながら、ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』という本を読みました。

ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』

その本の存在自体は書店で何度も平積みされているのを見かけており知ってはいましたが、あまりに命令調なタイトルや、”死”と書かれたモノをあまり手元に置きたくないこともあり、敬遠していました。

しかし、先日書店に行った際に、あまりに読みたいと思える本に出会えなかったため、思い切って本書を購入しました。

読んでいるうちに、
「おい、オレ!なんでもっと早く読まなかったんだ!」
と猛省…

今回は、『DIE WITH ZERO』を読んだ感想を、備忘録がてらnoteしようと思います。


「経験」を蓄積して人生を豊かにしよう

もう、この言葉がすべてといっても過言ではありません。

本書の冒頭で、『アリとキリギリス』の話が出てきます。
コツコツ働くアリと自由気ままなキリギリスの話ですね。

結末は諸説あるようですが、一般的にはアリのように堅実な人生を生きる教訓の印象が強いです。

しかし、この本では、「果たしてアリは楽しい人生を過ごせたのだろうか」という部分にフォーカスを当てています。
どちらかといえば、キリギリスのように人生を楽しむことを提起しています。

  • お金を貯めることだけに注力し、お金を使いきらずに死んでしまっては、結局”ただ働き”していたのと同じではないか。

  • 自分が幸せになるため、その経験に一刻も早くお金を使うことが、何より人生を豊かにすることだ。

ということを、本書では複数の事例に基づき説いています。

”いま”を意識して人生を楽しむ

人間は、ある程度の年齢を過ぎると、日々健康や体力が衰えていきます。
いま50歳の僕も、まさにそれを実感しています。

  • ”いま”だからこそ出来ること

  • ”いま”を逃してしまっては出来なくなること

があります。

人生は本当に「楽しんでこそ」だと思います。
僕もこの年齢になり、家族の死であったり、健康面や身の回りの環境の変化だったりを経験し、上記をあらためて実感しました。


50歳にして未だ安月給の僕ですが、一応、老後のためにと毎月微々たる額を積み立てしています。(2000万円を貯めるのは到底無理ですが)

しかし、毎月何も考えず貯蓄し続けるだけではなく、”いま”でしか出来ない経験のためにお金を使う。

この考えは、老後の不安を考えるあまり、欠如していました。

気付いたら50歳。
正直体力的にもこれから新たにチャレンジできることは限られてきていますが、まだ出来ることはあるはず。

まだ足は丈夫ですし、疾患はあるもののそこまで深刻なものでもありません。
ある意味、良いタイミングで本書に出会えたと思っています。

お金を使い切ることへの不安

しかし、当然、以下のような疑問も生じます。

  • 稼いだ金を闇雲に使っては将来(老後)どうすりゃいいの?

  • お金を残して死んでも、家族や子供に相続できるじゃん?

  • お金が残ったら然るべきところに寄付すればいい

本書では、上記のような疑問への回答も記されています。
預金を取り崩すタイミングや、子供へ相続するタイミングについてのアドバイスもあります。

それらの不安を解消するためのひとつのツールとして、『タイムバケット』というツールを提唱されています。

各年代別に、やりたいことや実現させたいことを可視化するツールです。

僕の場合、いま50歳なので、悲しいかなバケツの数は限られてきていますが、、それでも「今、何を成すべきか」を明確にできる有用なツールだと思いましたので、これは実際に作ってみようと思いました。

おわりに

奥付を見ると、日本語訳の本書が発売されてから約4年が経っています。

本当に、何でもっと早く読まなかったのかと後悔しています。
4年前と言えば、まだ40代後半に差し掛かった頃で、今よりも健康状態は良かったですし、やれることの選択肢も多かったはず。

いまそれを嘆いても仕方のないことなので、「いま本書に出会えて良かった」とプラスに捉え、これからの人生より豊かに、良い経験が得られるよう、楽しんで生きたいと思います。

「20代の自分に読ませたい」
そう思える一冊でした。

そして、実はこの本に感化され、数日前にちょっと大きなお買い物をしてしまいました。
それはまた次回。。

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