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お盆休み・夏季休暇に関する調査-取得状況・過ごし方・出費予想は?

今回は、全国のPOB会員3,783人(平均年齢46.2歳)に、「お盆休み・夏季休暇に関するアンケート調査」を2023年6月30日~7月3日に実施しました。
消費者のお盆休み・夏季休暇事情や、消費動向をアンケート調査とレシートデータで分析していきます。

お盆休み・夏季休暇の取得は?

まずは、会社に勤めているPOB会員に、お盆休み・夏季休暇の取得について尋ねました。

6割の人がお盆休みを取得

企業でお盆休みがあると回答した人は41.0%、個人で休みを取ると回答した人(19.9%)と合わせると、6割の人はお盆休みを取得することがわかりました。休暇期間は5連休(16.6%)が最も多く、8/11(金・祝)から8/15(火)の5日間に取得する人が多い傾向です。2023年は最長10連休も可能と言われていますが、10連休以上は9.8%でした。お盆以外で休みを取る人が2割、お盆・夏季休暇は無いと回答した人が2割という結果でした。

お盆休み・夏季休暇をどう感じている?

次に、今年のお盆休み・夏季休暇をどう感じているのか尋ねました。

約7割が「とてもうれしい・ややうれしい」

今年のお盆休み・夏季休暇を約7割の人が「とてもうれしい・ややうれしい」と感じています。うれしいと思う理由は「ゆっくり身体を休めることができるから(41.9%)」、「家族と過ごす時間が増えるから(27.0%)」、「コロナウイルス関連の行動制限が緩和されたから(25.9%)」、「自分の時間が十分に取れるから(25.9%)」が続きました。

■とてもうれしい・ややうれしい
「休みはとにかくゆっくりしたい(50代女性)」
「去年よりも外出して、家族と楽しめるから。(40代男性)」
「コロナが5類になって外出しやすくなったから(30代女性)」
「コロナの事も気にせず人と集えるから(50代女性)」
「純粋に休みがあると嬉しい。趣味に時間を使えるから。(20代女性)」

一方、約3割は「あまりうれしくない・うれしくない」と感じています。「特に予定がないから(31.9%)」、「どこに行っても混雑しそうだから(28.5%)」、「交通が混雑するから(19.6%)」の他、「出費が増えるから(19.0%)」、「何をするにも値上が気になって楽しめないから(16.2%)」といった理由も上位になりました。その他、家事や仕事の負担が増えるといった理由もあげられています。

■あまりうれしくない・うれしくない
「どこにも行く予定もないので(50代女性)」
「道路も含め混雑していると待ち時間が多くなり、時間が勿体無いと思うため。(50代女性)」
「多少出かけるかもしれないが物価上昇で厳しいので家でゆっくりする予定(40代女性)」
「物価が値上がりして何を購入するにしても節約しなくてはならず、長期休暇があるとスーパーもあまり安くしないから辛い(40代女性)」
「子供達も学童保育所がお盆休みなので、家事育児が大変(30代女性)」

今年のお盆休み・夏季休暇の過ごし方

次に、今年のお盆休み・夏季休暇はどのように過ごすのか尋ねました。合わせて聞いた昨年の過ごし方と比較していきます。

帰省や旅行、レジャー等の外出を伴う項目が上昇傾向

最も回答が多い過ごし方は、昨年と同様「何もせずゆっくり過ごす(40.8%)」ですが、昨年と比べると-11.3%減少しています。変わって、「お墓参り(+1.3%)」、「帰省(+2.1%)」といった項目の他、「国内旅行に行く(+1.2%)」、「海外旅行に行く(+1.0%)」や「ドライブに行く(+0.4%)」等の外出予定が上昇傾向となっています。

今年はコロナの行動制限がないため、帰省や外出の予定を立てている様子がコメントからもうかがえました。

「昨年はお盆のタイミングで、コロナ禍と仕事の関係で帰省ができなかったので久しぶりに実家に日帰りで行こうと思う。(20代女性)」
「今年は花火大会が始まるので三箇所行きます(30代女性)」
「去年はコロナもあり外出を控えていたが今年は海外旅行に行く(30代男性)」
「コロナの規制も少し緩和されてきたので友人と食事やお出かけを楽しみたいと思います。(40代女性)」
「去年までは遠出せず、人混みあるとこには行かなかったが、今年は少し足を伸ばすつもり。(40代男性)」
「コロナの事もあり帰省ができなかったが、今年は、旅行も含め両親とも出かける予定。(50代女性)」
「今年は帰省し、家族や親類とゆっくり過ごす。お墓参りにも行く予定。(50代男性)」

お盆休み・夏季休暇の出費予想は?

続いて、今年のお盆休み・夏季休暇にどれぐらいお金を使うか尋ねました。

今年の出費増の予定は50.2%

まず、今年の夏季休暇は昨年より出費が増えるか尋ねたところ、約半数は「増えると思う」と回答しました。
「増えると思う」と回答した人の予算は「20,000円~30,000円未満(16.8%)」、「減ると思う」は「5,000円未満(41.3%)」が最も高い結果でした。

「去年よりは若干出かける機会はあるかもしれないから(30代女性)」
「去年よりイベントが増えるからそれに合わせて必要になるから。(50代女性)」
「去年より外出の機会が増えているので、身なり(衣類だったり、日焼け止め、帽子、など)を気にして購入に至ると思う。(40代女性)」
「コロナ関係の商品を買わなくなりそうなので減ると思う。(50代女性)」
「値上がりもしているので、お休みの日は誘われたりしない限りあまりお金を使いたくない。 (50代女性)」
「値上げで何も買いたくない(50代男性)」

お盆休み・夏季休暇に向けて購入するもの

お盆休み・夏季休暇に向けて購入するものについて、2022年と今年2023年の状況と合わせてアンケートを取得しました。

昨年と比べ14項目が上昇傾向

今年2023年は「夏用衣類(10.7%)」、「UV関連・日焼け止め(5.4%)」、「贈答用のお菓子・食品(5.3%)」の順に回答率が高く、身だしなみに関連する商品や、外出時に使用する日傘など14項目が、昨年と比べ上昇傾向となりました。
一方、昨年の状況と比較した結果、コロナ禍で必需品だった「マスク(-4.9%)」、自宅での熱中症対策が減るためか「熱中症予防対策商品(熱中症対策水、塩飴、瞬間冷却剤) (-3.4%)」は、それぞれ減少見込みとなりました。

「昨年は衣類を何も買わなかった。今年は買う!(50代男性)」
「帰省用のお土産と自分のお洋服を買いたい(40代男性)」
「今年は実家に帰る予定なのでお土産を買う(40代女性)」
「去年より外出が増えると思うので、日傘と日焼け止めを買う(30代女性)」
「暑くてボディーシートはかかせない(50代女性)」
「外出する機会が増えるので、制汗剤関係は増えると思う。(40代男性)」

レシートデータ: 2022年実績と2023年予測
2023年8月にどれぐらい購買行動に変化が起こるのか、実購買データとアンケート結果を組み合わせ分析します。
下図は会員が実際に投稿した2022年購入レシートから、各商品ごとに1,000枚当たりの出現数の推移をあらわしたものです。

食品贈答品は上昇する見込み

マスクの出現数は、2023年3月以降個人の判断となったこともあり、レシートの出現率は減少傾向となっています。購入予定を尋ねたアンケート結果でも2023年「マスク(-4.9%)」とあるように減少する見込みのため、2022年8月実績(3.085)を元にすると2023年8月予測(2.933)≪前年比-0.152≫になると想定されます。

制汗剤は昨年2022年5月以降から上昇傾向、6月に最高気温35度の日もあり更に上昇し7月にピークを迎えていました。今年は6月時点で最高気温33.8度と昨年よりは気温は低いものの、アンケート結果で「制汗防臭剤(-0.1%)」と減少幅は少ないことから昨年と同等に需要が見込まれます。

「食品贈答品(+0.3%)」も、前出のアンケートにあったように昨年はコロナもあり見送っていた帰省等を行う人が増えることから、2023年は更に上昇することが想定されます。

このようにmitorizが収集する実購買データは、消費者アンケートを組み合わせてご活用いただくことも可能です。
データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。

POBデータサービスにご興味がある方は、以下からご確認ください。


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