今回は、全国のPOB会員(女性・平均年齢46歳)に、「食品の値上げに関する意識調査」を2022年4月21日~22日に実施しました。
輸送費や原材料費等の高騰、不安定な国際情勢や天候の影響等の要因を受け、私たちが普段購入している商品の値上げが次々と話題となっています。そんな中、普段スーパーに足を運ぶ人は、どのように感じ、何を考えお買い物をしているのでしょうか。
食品の値上げを感じている人は●割
普段スーパーで買い物をする人に食品の値上げについて尋ねると、8割以上の人が「昨年と比較して値上げを感じる」と回答しました。
合わせて、買い物金額について調査を行ったところ、昨年より「1回の買い物金額が高くなった」と回答した人は7割となりました。多くの人が家計への影響を感じていると言えるでしょう。
「値上げ」の影響が大きい商品は?
続いて、実際にどのカテゴリーで値上げを感じているか詳しく調査をしました。
アンケートの結果は、「野菜・果物」(68.2%)、「パン・ベーカリー」(43.9%)、「小麦粉・片栗粉・ミックス粉など」(41.3%)、「精肉」(31.9%)、「卵」(30.5%)が上位となりました。
メーカーが値上げを発表している小麦粉や油、紙といった商品が話題に上がり注目されていますが、半数以上の人が「野菜・果物」をあげています。
レシート調査 カテゴリー毎の平均価格
更にアンケート結果をもとに、上位カテゴリー商品の平均価格を、投稿レシートから分析し昨年と比較しました。
「もやし」、「バナナ」のデータを見ると、昨年と比較して平均価格が+4円上昇していました。その他のカテゴリーも、「食パン(+13円)」、「小麦粉(+10円)」、「卵(+6円)」「精肉(+29円)」といずれも上昇をしています。
わずかな変化にも見えますが、会員のコメントを見ると、普段よく行くスーパーだからこそ些細な変化も敏感に感じ取っている様子がわかります。
「値上げ」によるブランドスイッチ
次に、今後更に値上げとなった場合でも、同じブランドや商品を使い続けるか尋ねました。
約8割近くの人が「カテゴリーによっては他のブランドや商品に変更する」と回答し、「値上げとなっても、今までと同じブランドや商品を使い続ける」は約2割に留まりました。
コメントから、商品に対して重要視することは価格だけではないということも伺えますが、今後、多くの方が少しでも安いものを求めてブランドスイッチをしていくと言えるでしょう。
「値上げ」による「節約と消費」の意識
ここ最近、値上げがきっかけとなる「節約」や、コロナ禍の反動によって積極的な「消費」が話題となりましたが、値上げが続くことで消費動向や意識にどのような変化があるのでしょうか。現在の「節約と消費」に対する意識のバランスについて尋ねました。
7割以上の人が「節約意識が強い」と回答しました。対して「消費意識が強い」と回答した人は全体の1割以下に留まっています。
「いずれもあてはまらない」と回答した人は、「あまり意識しない」「今までと生活は変化しない・変えたくない」といった意見でした。
今後も物価上昇傾向が続いた場合、家計の負担が膨らみ続けてしまいます。しかし、アンケート回答者はそんな状況を乗り切るべく、様々な工夫を行っていることが分かりました。皆さんが行っている取り組みを一部ご紹介します。
工夫や、節約テクニックと言っても今すぐ実践するのは難しいという方は、レシート投稿やアンケートを回答することでポイントが貯まるサイトや、良い商品が安く購入できるサイトをうまく活用することから始めてみるのも良いかもしれません。
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今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。
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