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食品の相次ぐ値上げ「パン」もその1つ。製パン大手各社の値上げの状況は、直近では今年1月に「山崎製パン」は食パンを平均9%、菓子パンを平均6.8%値上げ、「敷島製パン」も一部商品を約4~14%、「フジパン」も食パン、菓子パン、総菜パンなどを平均8%値上げしています。

女性1011人に聞く、食卓に身近なパンの値上げどう思う?

今回は、全国のPOB会員女性1011人(平均年齢45歳)に、「パン」の値上げに関するアンケートを2022年2月26日に実施し、実際の店頭価格の推移をレシートから分析しました。

店頭でパンの値上げを感じる人は6割以上

6割がパンの値上げを実感するも、朝食はパン派が5割

まず、スーパーなどの店頭で「パンの値上げを感じるか」尋ねると、「感
じている」(65.0%)が感じていると回答。

アンケートでは、1011人に「普段、朝食に食べる主食」を尋ねており、「パン」(51.2%)が最も多く、「ごはん」(33.3%)で2人に1人がパン派で、「シリアル」(4.7%)」「その他/主食は食べない」(10.9%)となりました。

アンケートでは、「シリアル」を食べる人は少数はでしたが、コロナ禍で健康志向が高まり、シリアルを食べるようになったといったコメントが一定数みられました。

「コロナ前はご飯をしっかり食べていたが、在宅が増えて空腹を感じると何か食べることができるため、シリアルなど少量で満腹感のあるものを、短時間で食べることが増えた」
「健康意識か高まり毎日シリアルやフルグラを食べるようになった」
「活動量が減って体型が気になり出したので、シリアルやオートミールなど健康に良い物を食べるようになった」

食パンの価格推移は?

続いて、食パンの店頭価格(購入場所:食品・総合スーパー)推移を、POBデータの購入レシートから分析しました(調査期間:2021年8月~2022年2月)。

上図は、食品・総合スーパーで購入した食パンの価格推移を表したものです。
製パン大手3社がパン類の値上げをしたのは、21年10月と今年1月となり、
21年8月から22年2月において、<152円→162円>と10円上昇しています。
食パンのように、毎日の食卓に欠かせない日配品の価格上昇は、家計への影響が大きいと言えるでしょう。

パンの値上げによる購買行動の変化は?

「特売を狙って買うようになった」(46.1%)が最も多く、「今までよりも安いパンを買うようになった」(37.5%)、「パン屋さんで買う機会が減った」(24.3%)などが回答数を集め、以下のようなコメントが挙がりました。

「買い物の回数を減らしたいので総菜パンや菓子パンよりも、買い置きができる(日持ちする)食パンを買う機会が増えた」
「菓子パン高いので食パン食べるようになった」
「パンは割引シール付きや特売の時に買うようにしている」
「PBなどのいつもより安いパンを買うようになった」

原価高騰のなか、イオンは「価格凍結」を22年3月末まで延長

イオンは21年12月、全国約1万店舗を対象に、同社のプライベートブランド(PB)「トップバリュ」の食料品と日用品の計約5000品目の価格を2022年3月31日まで据え置くことを発表しています。
各メーカー、スーパーマーケット(SM)が値上げを決断するなか、価格を訴求することで、顧客を囲い込みNB→トップバリュへのスイッチや、リピーターの獲得する狙いがあると推測されます。

今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。

https://www.sbfield.co.jp/contact/contact-corporation/

POBデータサービスにご興味がある方は、以下からご確認ください。

vol.1「食用油の値上げ」もぜひご覧ください。




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