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大手食品メーカー「日清食品」は、麺に使う小麦粉などの原材料価格が高騰しているなどとして、主力の「カップヌードル」などおよそ180の商品について、今年6月の出荷分から最大で12%、値上げすると発表しました。
「カップヌードル」の値上げは3年ぶりです。

「カップヌードル」は現在の193円から214円に(税抜き)ニュースの認知度は?

今回は、全国のPOB会員男女1011人(平均年齢48歳)に、「カップヌードル」の値上げに関するアンケートを2022年3月7日に実施し、会員が購入したレシートから店頭価格の推移を分析しました。

カップヌードル値上げ、認知度はおよそ6割

まず、日清カップヌードルの値上げに関する報道は、およそ6割が「知っている」(57.2%)と回答しました。
日清カップヌードルの購入シーンとしては、「特売やセール」(58.3%)が最も多く、「自分が食べたいとき」(43.8%)、「家のストックがなくなったとき」(28.2%)、「店頭で商品を発見して購入」(15.5%)、「家族に頼まれて購入」(15.2%)といった回答となりました。

コメントをみると、特売やセール関連、買い物客の目に留まりやすい陳列をしているとき、普段もしくは災害用の食事として常に家にストックしているなど様々な購入シーンが挙がりました。

「広告の商品で安くなっていたり、ボーナスポイントが付くとき」
「店頭平台で高く積まれていたら、買いたくなる」
「家のストックがそろそろなくなりそうになると購入しないとと思う」
「コンビニやスーパーで新商品を見かけるとつい購入してしまう」
「台風接近や大雪等 ライフラインが途絶えそうな時に非常用に購入する事が多い」

〇割が、コロナ禍で日清カップヌードルの購入が増えた?!

コロナ禍でカップヌードルの購入状況はどう変化したか尋ねると、「コロナ禍でカップヌードルの購入が増えた」と2割以上の人(22.1%)が回答しました。
飲食シーンは、圧倒的にランチ需要が多い結果となりました。

「外食の機会も減り、家でのお昼を簡単に済ませたいとき、食べることが増えたから」
「リモート勤務が増えたため、手軽な昼食として食べる機会が増えたため」
「大学生の息子がリモート授業で家にいて、食べる事が多くなった」

値上げ前のまとめ買い「特売なら買う?」「買わない?」

日清カップヌードル値上げ前、特売なら「まとめ買いしたい」7割

続いて、6月の値上げ前に「日清カップヌードルが店頭で特売なら「まとめ買いしたい」(69.1%)と回答しました。その理由としては、以下のような声がありましたが、

「他のカップ麺より特売される頻度が少ないので、特売なら購入」
「税抜100円なら安いと感じて購入」
「最近は高い気がしてあまり手が出なくなったから」
「店頭で目につき、なおかつセールしていたら」

多くの人に愛される「日清カップヌードル」なので、特売ではなくとも、値上げ前の、駆け込み需要が増えることが予想されます。

日清カップヌードルの単価推移は?

最後に、日清カップヌードル(あっさりおいしいカップヌードルを含む)の
食品・総合スーパーにおける店頭価格推移をPOBデータの購入レシートから分析しました(調査期間:2020年9月~2022年3月)。

期間中の最安値は、20年11月の124円です。1年前の21年3月の価格は129円となり、同年4月以降は130円台を推移し、22年3月現在134円となります。

メーカーが値上していないのに、すでに店頭価格上昇?

カップヌードルの値上げは今年6月からですが、店頭価格では既に上昇傾向が出始めています。理由としては、メーカーから小売側の仕入れ価格が既に上昇していることが推測されます。

今後も各チェーンの販売状況等、引き続きレシートから追っていきたいと思います。

レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析しています。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。

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