大型連休に関するアンケート調査- 10日連休取得率は17.9%、昨年にくらべ「家の片づけ・家事(+8.4Pt)」「趣味を楽しむ(+7.5Pt)」が上昇傾向、最も多いのは「何もせずゆっくり」
全国のPOB会員3,015人(平均年齢50.2歳)に、「大型連休の過ごし方に関するアンケート」を2024年3月17日~3月18日に実施しました。昨年5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類へ移行し1年が経とうとしています。昨年と比較し、消費者の動向にどのような変化が起こるのか調査・分析していきます。
休日は何日間?
まずは、今年の大型連休は何日間お休みが取れるのかたずねました。
今年の大型連休は、4月27日(土)~4月29日(月)の3連休と5月3日(金)~5月6日(月)の4連休が隣接し、間の平日(4月30日~5月2日)を休みにすれば最長10連休にすることができます。
この間にお休みがあると答えたのは約8割。休日日数は「10日(17.9%)」が最も多く、次に「7日(17.1%)」「4日(8.8%)」が続きました。
大型連休をどう感じている?
次に、今年の大型連休をどう感じているのかたずね、昨年の結果と比較していきます。
今年の大型連休を約6割の人が「うれしい・ややうれしい」と回答、昨年と比べて-7.1Pt減少しています。昨年は新型コロナウイルス感染症の5類移行を前に、行動制限のない連休を迎えたことでより期待感が高まっていたと考えられます。
うれしいと思う理由は「ゆっくり身体を休めることができるから(48.1%)」、「家族と過ごす時間が増えるから(32.2%)」、「自分の時間が十分に取れるから(30.1)」が続きました。
昨年は約3割が「コロナウイルス関連の行動制限が緩和されたから(27.9%)」をうれしい理由にあげていましたが、今年は-12.6Ptとなっていることからコロナ禍は過去のものになりつつあると言えるでしょう。また、昨年は祝日と土日で最大5連休だったのに対し今年は4連休となることから「旅行やレジャーに十分な時間がとれるから(-4.1Pt)」が昨年よりも減少、代わりに「ゆっくり身体を休めることができるから(+5.5%)」が上昇しています。
一方、約4割は「うれしくない・ややうれしくない」と感じています。その理由は「どこに行っても混雑しそうだから(39.6%)」「特に予定がないから(31.0%)」「交通が混雑するから(29.2%)」が上位に続きました。昨年に比べ、前出のうれしい理由と同様にコロナウイルス関連や、値上げ、仕事の負担を懸念する項目は減少する一方で、「特に予定がないから(+6.6%)」と回答した人が増加しています。
大型連休はどのように過ごしますか?
次に、今年の大型連休はどのように過ごすのかたずねました。
大型連休の過ごし方は、「何もせずゆっくり過ごす(47.0%)」が最も多く、次に「家の片づけ・家事(29.1%)」「食事を楽しむ(24.5%)」が続きました。
今年は昨年に比べ「家の片づけ・家事(+8.4Pt)」が順位を上げ、また、「食事を楽しむ(+3.2Pt)」「趣味を楽しむ(+7.5Pt)」「街やショッピングに出かける(+1.8Pt)」等の項目が上昇傾向です。
連休を「うれしい・ややうれしい」と思う人と「うれしくない・ややうれしくない」と思う人を比べると「何もせずゆっくり過ごす」に16.7Pt差があります。「うれしい・ややうれしい」を思う人の方が何かしら予定を立てている傾向であることが見て取れます。
「うれしくない・ややうれしくない」と回答した人で「その他」と回答した人は、「特に予定がなく何も考えていない。」や、「祝日関係なく仕事」「子どもの習い事」といった理由が回答されていました。
今年の大型連休はどれぐらいお金を使う?
続いて、大型連休にどれぐらいお金を使うかたずねました。
今年の大型連休にどれぐらいお金を使うかたずねると、5万円未満の予算を想定している人が約9割程度、昨年と予算はほとんど変わらない結果でした。値上げが続いている影響もあってか全体的に昨年よりわずかに予算が増えている傾向です。
連休を「どう思っているか」の回答者別に比べてみると、「うれしい・ややうれしい」と思い5万円以上の予算を想定している人は16.6%(昨年比+1.3Pt)、「うれしくない・ややうれしくない」では4.1%(昨年比+0.5Pt)で、連休を楽しみしている人ほど予算が高い傾向です。
会員の皆さんに予定を聞くと様々な予定が回答されました。
また、連休に向けて準備するものについてもコメントが見られました。
大型連休に向けて購入する日用品
続いて、連休に向けて購入をする日用品についてアンケートを取得しました。下図は日用品を購入予定と回答した人を対象にたずねた結果をあらわしています
2024年の大型連休に向けて購入する予定の日用品は「UV・日焼け止め(52.8%)」「マスク(22.6%)」「虫よけ関連(19.6%)」が上位に続きました。
昨年と比較すると「UV・日焼け止め(+10.2Pt)」「虫よけ関連(+7.9Pt)」をはじめとするレジャーや外出に関連する商品の購入予定が特に増加しています。
また、5月は花粉飛散にもまだ注意が必要なため「目・鼻・口・のどに関する医薬品類(+5.3Pt)」が伸長、「マスク」も花粉症対策のほか、引き続き感染症予防を必要とする声もあり2割が購入予定と回答しています。
今年は誰と過ごすかアンケートを取ると「ひとり」が+3.8Ptと微増していました。
コロナ禍は外出やアクティビティを楽しみづらかった反動もあり昨年は外出や旅行などの予定が増加傾向にありましたが、今年は「家の片付け」や「趣味」、「街やショッピングに出かける」といった日常の延長線上で休日を楽しむ傾向がみられます。
2024年の大型連休は旅行やレジャーに出かける人もいる一方、在宅や近場などで自分の時間をゆっくりと過ごす方が多いものと予想されるでしょう。
今後も、消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。
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