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母さんとケアマネさん

ああ、もう泣きたい。切なくて久しぶりの投稿です。
さてここではどこまで書きましたかね、母さんは、心不全で入院して廃用症候群となり要介護5になり特養に入ったものの、そこの特養がなんともで、自分でトイレに行きたい夢をかなえるために退所し、介護付有料へ。そこでのありがたいケアのおかげで、母さんは要介護5から1へのV字回復を遂げ。車いすではあるものの、トイレはつかまり立ちして自分でできるようになり。そしてだんだん回りが見えてきて、認知症の方々に囲まれて、集団で食事するテーブルで同席になる100歳認知症といさかいが生じて、もうこんなところにいたくない!自由になりたい!一人で暮らしたい!っていうので、客観的にみたら、なかなか無謀に、介護付有料を退所し、高齢者用アパート(老人ホームではなく、賃貸住宅)に転居。車いす一人暮らしを始めたのが、昨年9月のことであったのであります。
お母さん、一人暮らしして倒れたらどうすんのよ、と、つっこんでも。自分がやりたいようにやって、それで死ねたら本望じゃと豪語していた母さん。
もっとも、いざ一人になってみたら、
自分の理想と現実はそりゃあ違うところもあるから、
しょんぼりしたり、やっぱり老人ホームに入ろうかなと言ったり、自分がぼけてきてるのかと心配したり、在宅介護はヘルパーさんの行き来とかがあるわけで、そこそこせわしないので、それで疲れちゃったり、母さんも格闘しているわけです。
でも、おかげさまで、半年。転ばず、母さんすごいよ、一人暮らしで、ここまで過ごしてきたのです。母さん、ほんと、すげえよ。老人ホームでなんでも受け身でぼやーッとしていた時より、ずっとしっかりしているよ。

さて。在宅介護を進めるうえでの要は、ケアプラン。ケアプランを作るケアマネさんです。わたしはケアマネさんの事業所の経営者(経営なんていうとおこがましいが、すべての責任を負った代表者)であります。
それで、母さんがアパートに入るにあたっては、当事業所に参加したばかりの「ベテラン66歳」の女性ケアマネに担当してもらったのでした。

しかし。
素早い対応をしていただき、感謝したこともある。しかし。
ほころびは割と最初のうちから出て来てたのであります。
ケアマネの彼女は、プライドが高く、気が強く、弁が立ち、母さん曰く「私の言うことを聞かなかったら許さないっていう感じね」と。圧が強いのである。とても言い返せないのである。母さんはおとなしくおっとりして見えるが、生真面目で、いったん決めたらやる人である。ガンガン我を出す人とは合わないのである。
彼女は、彼女の思いで、必要な物を、用意してくれたり、あれしてくれたり、これしてくれたり、は、してくださるのだが、母さんの話を、母さんのペースで聞いてはくれなかったのだ。
そして娘様の私にも、聞いても報告もしてくれないのだった。
(彼女はしたつもりだと思うが)

わりと早い時期から、彼女はデイサービス行け、デイサービス行け、デイサービス行けの連呼を始める。デイサービスを勧める理由はある。しかし、母さんは、この連呼に、そんなにデイサービスに行かないと自分はダメな人間なのかと落ち込んだり、早口の指示やコメントに傷ついたりするようになっていた。私が間に入って説明を求めたりすると、彼女は母さんに八つ当たりをしたようだ(彼女はそのつもりはないだろうが、少なくとも母さんはそう感じ、わたしがなんか言ったでしょうと気にしていた)
彼女が来た数日は、彼女の話がわからないから、混乱していた。訪問等も、私のことはスルーで行ってしまうので、予定がつかめないのである。
ケアマネを交代しないと難しいなというのは、そういうわけで、ここ数カ月思っていたことだった。

そのうち、うちの事業所内でも別件において諍いが生じたのである。まったくの別件である。事業所内でも、彼女の言う通りのことをしないと、何かNOというと3往復くらい言い返しが来るという状況があり、こっちもかなり疲弊していた。なんせベテランですから、彼女を立てるつもりはあったが、それでもNOのときだってある。こちらが何か言ったもんならギャンギャン噛みつかれるから、ほんと参っていた。
でもほんとに、介護とはまったくの別件で、これではもう仕事頼めませんということが、時同じくして生じたのである。

彼女は自分が正しいと思っているから、私が決定打でだめだこりゃとお伝えしても、ぜんぜん効果がないのである。
とにかく母さんを救出だ。
先に水面下で、次のケアマネさんの道筋をたてたうえで、母さんのケアマネ交代をお伝え。烈火のごとく怒る彼女。
その後、事業所としてもお願いできないことをお伝えするという流れになった。

さて、母さんのほうは、新しいケアマネさんと顔合わせもし、契約もしたところなのだが
「ベテラン66歳」の遺物(お断りをしたらお怒りになり、その後仕事を投げ出す)を新ケアマネさんが読み解いていくについれて、どうしようもない仕事できなさぶりが露呈してきたのである。(在籍中、あんなに威張っていたのに、何していたんだというお粗末なもの…)

いよいよ、新ケアマネさんの事業所からもですよ、もともと母さんの介護には関与していたので、こんな内容のまま進めていて、ほんとうに申し訳なかったと謝られてしまったのである。

あー、、

私は、いま、娘様としても、母さん、またやっちまった、苦労かけてしまったよ、ほんとすまんという哀しみと。
事業所代表者として、なんてこったという、人事が至っていなかったことについての後悔、反省、怒りと。

ダブルで泣けてきそうなのである。


本件については、代表である私の責任問題です。


ただ、あえてユーザー側目線でお伝えします。

在宅介護の方へ。
合わないなあというケアマネさんに、無理に合わせる必要はありません。
ご本人のためのケアです。
契約書でもおそらく解約予告は1週間くらいの規定になってるはずです。
事業者は仕事でやってますから、解約しますと言われたら、わかりましたお受けしますの立場です。
ほんとうに、どうか、無理せず。希望を聞いてくれない人、説明に納得いかない人に、屈する必要はありません。


それから別件。
シニアで働きたいと思っている方へ。
昔いた組織の常識を教えてやるなんてことは、小規模事業者は従業員に求めてなんかいないんです。よりよい方向に進むように、自分で考え、自分で行動できる人、下働きもできる人が必要なんです。パソコンの使い方が苦手だったら自分で調べてやるんです。部下はいません。文句を言うこと、誰かにやらせるのは仕事じゃないんです。

と、おっと、愚痴が出てしまった。
※代表者がスタッフの愚痴をこぼすなんて、バカ丸出しです。でも、シニア雇用失敗例教えてーなんてセミナー先生してるのもあるので、恥をさらしております。


母さん、ここまでほんと苦労かけてすまんかった。
これからもっと、状況は良くなるから、
どうかご安全に、過ごしてほしいのです。

事業所として、彼女の件は真摯に対処致します。申し訳ございません。



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